【わたモテ】第10巻 感想③ 本心を隠すリア充と本能で生きる主人公の邂逅

漫画
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皆さん、こんにちは!エンタメ侍です。

前回に続き私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(以下、わたモテ
第10巻の感想記事になります!

【わたモテ】第10巻 感想② LGBTを語る主人公は弟想いでつり銭パカパカ
前回に続き【わたモテ】の第10巻の感想となります。この記事で扱うのは第92話~第95話についてです。
【わたモテ】全キャラ登場回まとめ(高校1年生編)
今回は【わたモテ】の高校1年生編を対象とし、全キャラ毎にその登場回をまとめていきます。
【わたモテ】全キャラ登場回まとめ(高校2年生編)
今回は【わたモテ】の高校2年生編を対象とし、全キャラ毎にその登場回をまとめていきます。

以下より第96話からエピソード単位で感想&考察を記述していきます。

◆【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!】第10巻 感想③

▼感想&考察

◎[喪96]モテないしテスト勉強する

感想&考察

試験前夜。
日付をまたごうかという時間になってももこっちはまだ試験勉強を続けていました。
しかし、普段からこういう習慣がないためかなかなか集中できません。

漢字を調べようとスマホを取り出してはついつい関係ない事まで検索してしまいます…。

もこ(いや 明日テストなのに 何昔のゲームの攻略サイトなんか見てんだ!?)
もこ(スマホは駄目だ つい遊んでしまう)

勉強を再開するもなぜか落ち着かず、
もこ(なんか静か過ぎるテレビでも流しとくか…)
と、勉強中にもかかわらずテレビの電源を入れてしまいます。
というか、勉強中に静か過ぎて困ることなんて何一つ無いのでは…?w

すると耳に入って来たのはポールダンスというフレーズ。
一度気になり出したらもう止まりません。気づけばテレビのポールダンス特集にくぎ付け…!

もこ(いや ポールダンスなんか今まで1ミリも興味持ったことないだろ!!)

こうなるとなかなか抜け出せない負のループ。今度はわからない部分を調べようとPCを起動。
そして当然のようにYouTube』でポールダンスの動画を鑑賞…w

もこ(これできたらエロくなってモテんじゃね?

考えること、しばらく。

もこ(ここ最近モテとか意識してなかったクセに!
もこ(何思い出したように意識してんだ!!もぉおお…!!!)

唐突に我に返るもこっち…!こりゃもう、ダメですわ…w

翌日。試験中の彼女の表情から察するに、散々な結果だった模様…!w
“明日こそは!”と気合を入れ直すもこっち。

もこ(今日はまっすぐ帰って夜通し勉強する!!明日まで何ものにも妨げられない!!

決意新たに下校するも、そんな彼女の視界にふと“あるもの”が飛び込んできました。
それはいつもの公園に設置されている登り棒

直後、気づけば昨晩目にしたポールダンスのように、なぜかにしがみついている自分!w

もこ(体が言うことを聞かない……!!?)

早速、棒に妨げられたもこっちw おそらく明日以降も散々な結果を迎えることであろう…w
というところで第96話が終了。

第5巻『[喪44]モテないしテスト勉強する』以来の勉強にまつわるエピソード。
ここまでだと今回を含めて2話しかなく、さらにどちらも試験期間の内容です。
本編の内容だけで判断すると、もこっちって試験前しか勉強しない子なのでは?w
原幕は進学校のはずなのでこれまでそうやって乗り切ってきたというのは、
それはそれで凄いことなのかもしれませんが…w

さすがに高校3年生では受験生ということもあり既に勉強にまつわるエピソードがちらほら。
受験まわりのお話は結構ヘビーなものになる予感がします…。
皆志望校に受かってほしいですが、この作品そういうところリアルだからな~…w

【わたモテ】第5巻 感想③ ついに登場、こみなんとかさんブチ切れの巻!
前回に続き【わたモテ】の第5巻の感想となります。この記事で扱うのは第44話~第46話についてです。
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◎[喪97]モテないし学食で食べる

感想&考察

登校中のもこっちは昨晩お母さんとした会話を思い出していました。
なんでも、朝早くに出かけてしまうためお弁当が作れないとのこと。
代わりに何か買って食べるよう、お金を渡されていました。

もこ(昼ごはんどうするか?コンビニで買ってくか?)
もこ(いや待てよ 今日はコンビニじゃなく……)
何か思いついたもこっち。

そして場面は変わって教室へ。ゆりちゃんの席まで向かったもこっちは彼女に話しかけました。

ゆり「え?学食?」
もこ「あっうん…た たまには ち 違う所で食べるのもいいかな…って……」
もこ「い 嫌だったらいいけど…」

いつもとは気分を変え、学食でのお昼ごはんを提案するもこっち。

ゆり「いや 嫌じゃないけど今日お弁当持ってきちゃった」
もこ「へ?あ…ああ…だったらいいよ うん…」

ここでもこっちは一度出した提案を咄嗟に引っ込めてしまいます…。
彼女は後に思い出すのですが、第10巻『[喪91]モテないし邂逅する』で学食を利用した際、
お弁当を持参していました。学食お弁当を持参することは禁止されていないのです。

たとえこの場面でその事実を忘れていたとしても、
“それでも一緒にお昼ごはんを食べるには?”という発想に至れば気づけたはずです。
一度難色を示されれば、それ以上は踏み込めない。
この時期のゆりちゃんとの間にある、まだあと一歩という距離感が伝わる場面でした。

【わたモテ】第10巻 感想① 純粋無垢な少女の願い「見てみたいな ち●ち●」
今回は【わたモテ】の第10巻の感想となります。この記事で扱うのは第89話~第91話についてです。

そして迎えたお昼休み、結局もこっちは一人で学食へ。
出来上がったのは賑わう人だかりの中でぼっち飯を食らう猛者一人、という図w

もこ(教室以上にぼっち感が際立つ…!)

このままではダメだと、自分のセルフイメージを変えることに。

もこ(えーと 私は無口でクールの美少女で)
もこ(その美貌から「黒の淑女」の二つ名で呼ばれていて…)

どんどん構築されていく嘘のイメージ像…!
ただ君、無口キャラ過去に大失敗してること忘れないでね…w
(※第2巻『[喪10]モテないし無表情になる』参照)

【わたモテ】第2巻 感想① 「誰かと一緒に過ごしたい」ぼっちの儚い願い
今回は【わたモテ】の第2巻の感想となります。この記事で扱うのは第10話~第12話についてです。

もこっちがラノベヒロイン的セルフイメージを構築していた時、
少し遅れて学食にやってきたネモ清田君たちリア充グループ!

清田「混んでんなー 座るとこねーし今日はやめとくか…」
ネモ「あ!ちょっと待って」

そこでネモが見つけたのは、テーブル席でボッチ飯をキメていたもこっち…!
ネモはそのまま駆け寄り、もこっちへ声を掛けます。

ネモ「黒木さん 隣で一緒に食べていい?」
もこ「ぶっ!!?ごふっ!!ごほっごほぉ」

突然声を掛けられむせてしまうもこっちでしたが、尚も平然を装いこの提案を受け入れました。
おい、鼻からうどん出てるぞw

そして気づけば、にぎやかにご飯を食べるリア充グループに一人混じる異質な存在…。

もこ(ダメだ……さすがにこの状況ではイメージの中に生きられん…)
もこ(こうなったらうどんをすする機械になって乗り切るしかない

彼らの会話に参加するという選択肢がもこっちにあるはずもなく、
ただ無心でお昼ごはんを食べようと決意します…。

しかし、ここで清田君からこんな発言が…。

清田「にしても黒木さんヤバくね?
清田「いや 俺も学食一人で食いに行きてー時あるけどヘタレだからさー」
清田「黒木さんリスペクトして今度一人で来るわ」

もこ(……いいっつーの ぼっちで友達のいないことをわざわざいい風に言わなくて)

そう思うもこっちですが、
ここはどう考えても清田君の優しさがにじみ出ているシーンにしか見えません。

一緒の席でご飯を食べているというのに、一向に会話に参加しないもこっち。
そして、この状況で彼女が自ら会話を切り出せない人間であることも十分に理解した上で、
あえてもこっちを主題にしたテーマで話を展開する清田君。
“ほら、入って来なよ!一緒に話そうよ!”とでも言いたげな彼の発言内容。

清田君に対する私の見解は以下の通り。
(※第3巻『[喪19]モテないし二学期が始まる』の感想より一部抜粋)

彼は別に誰かをバカにしたり蔑みたい訳ではなく、
純粋にみんなで仲良くやっていこうよ、というスタンスなんですよね。

ここで感じたことは、もこっちが本来なりたかった自分像って
まさに清田君のような立ち位置だったんじゃないかな~、と。
普段から自分の発言でクラスメイトたちを笑わせ、
異性とも仲良く会話のできる、親しみやすい皆の人気者。
本当は求めていたモノのはずなんですが、あまりにも自身の現状からかけ離れているためか、
もこっちはリア充っぷりを発揮する清田君にいつも心の中で暴言を吐いている印象です…w

【わたモテ】第3巻 感想① 初めての文化祭、『抱擁』がもたらしたものとは?
今回は【わたモテ】の第3巻の感想となります。この記事で扱うのは第19話~第21話についてです。

未だ会話に入り込めないもこっちを前に、
尚も清田君は彼女が取り残されないような話題で話を続けます。
清田「そういや このメンツ1年の時の席と一緒じゃね」
当時から変わらぬ彼の親しみやすさと優しい一面が伝わってきます。

しかし、当時と異なることが一点。続くもこっちのセリフに注目。

もこ(私が入れるような話題にわざわざしている気遣いが疲れる…)
もこ(いっそクソみたいな性格のほうが楽でいいな……)

ここは高校2年生になって初めての、もこっちから清田君に対しての印象を呟いた場面です。
1年生当時の彼女にとって、それはもうクソミソにこき下ろす対象だった清田君w
それが今やもこっちは彼のことをイイ奴”なんだとはっきり認識しています…!

繰り返しますが、清田君には特に変化がありません。変わったのはもこっちの側なのです。
“クラスのイケてる一人の男子”というだけの存在だった清田君ですが、
今やそんな彼の存在自体がもこっちの変化を推し量る要素として成り立っている、
というのは非常に面白いところ。

また、リア充グループに対しての見解にも変化が見られました。

もこ(思えば1年の時はこいつらのグループを羨んだり恨んだりしてきたが……)
もこ(今はなんの思いもないな… こいつらみたくなりたいとは思わないし)
もこ(悪意がないから憎むこともできないし……)

これ程までにもこっちの意見が変化した理由。
それは彼女を取り巻く新たな環境それによって生まれた彼女の心の余裕
ひとえにそれに尽きるでしょう。

もこ(ネモが声優目指してるの隠してるように…)
もこ(こいつらはこいつらで本音を隠してただ楽しく)
もこ(学校生活を送っているわけでもないんだろうしな)

自分とは全く異なる人間関係・価値観で日々を過ごしているであろう彼等にも
一定の理解を示そうとするあたり、本当に彼女は成長しましたね。

そしてここで改めて触れられた“ネモが声優を目指している”という事実。
第10巻『[喪90]モテないし将来について考える』より、
ドジっ子(笑)な荻野先生によって、もこっちが知ってしまったネモの秘密です。
ネモ自身はまだもこっちに知られていることに気づいていません。
今回は、このネモの秘密をめぐって予想外の展開を迎えることになります…。

【わたモテ】第10巻 感想① 純粋無垢な少女の願い「見てみたいな ち●ち●」
今回は【わたモテ】の第10巻の感想となります。この記事で扱うのは第89話~第91話についてです。

相変わらず気配り上手な清田君は再び自然な流れでもこっちへ会話をつなげました。

清田「そうだ黒木さんって普段家で何してんの?

もこっちの自宅での過ごし方といえばネット、アニメ、漫画、ゲームというオタク三昧なもの。
そんなことを打ち明けてもなぁ~と迷っていたもこっちでしたが、
ここでネモの存在が頭をちらつきます。

もこ(ネモって声優目指してるくらいだからアニオタだよな)
もこ(アニメの話なら乗ってくれるかも……)

そう判断したもこっちはネモをチラ見しつつ、こう答えました。

もこ「えーと録画したアニメ観たりとか…」

しかし、ネモの反応はというと、
ネモ「へーーー…」
と非常に素っ気ないもの…。

この反応にもこっちは驚きつつも、
清田君からの「今 なんか面白いやつとかある?」という質問に対し、
改めてネモをチラ見しながらさらに答えます。

もこ「今やってるやつだと 進撃の屍ってやつが……」
ネモ「ふーん……」
もこ(へーー!?ふーーん!!?)

驚きを隠せないもこっち。

以前触れた通り、ネモには中学時代に苦い経験があり、
自分の本心を隠したまま高校生活を送っています。
彼女はこの場でアニメの話をする気など一切ないのです…。

すると、話題はいつの間にか予期せぬ方向へ…。

清田「あっアニメで思い出した この前進路相談あったじゃん」
清田「オギーが言ってたけどうちのクラスで声優目指してる奴いるって聞いてさ」
清田「いいよなー 夢いっぱいで」

ついに話は第10巻『[喪90]モテないし将来について考える』で明らかになった、
声優を目指しているクラスメイトがいる、という内容に…。
ここからネモは明らかに動揺し始めます…。

そんな彼女の秘密を知る由もない茜ちゃん(あーちゃん)は、
無邪気にもネモにこんな質問を投げかけます。

茜 「そういえば陽菜も演劇の大学とか探してたけど そういうの興味あんの?
ネモ「えっ!?」
清田「まじで!?声優目指してんのって陽菜だったの?すげーじゃん 応援するわ!」
ネモ「アハハ 違うって あれは先生が何か勘違いしてるだけだって」

この中で唯一“ネモが自分の夢を皆にひた隠しにしている”、
という事実を知るもこっちの心境は複雑です…。

もこ(なんか私がアニメ話振ったせいみたいになってる?)

“もしかしたら、共通の話題で盛り上がれるかもしれない…。”
“もっと仲良くなれるかもしれない…。” 全ては良かれと思ってしたことでした。
しかし、もこっちの発言が結果的にネモを追い詰めるカタチとなってしまいました。

もこ(仕方ない…私はネモと違って 今後こいつらとそう絡むこともないだろうし…)

そして、もこっちはこの日初めて自分から口を開きました…。

もこ「そ…その声優 目指してんのって私かもしれないな…」

もこっちが取った選択とは自己犠牲…。誰よりも“友達”という存在に飢えてきた彼女。
それだけに些細なことであれ、これまで培ってきた関係性が壊れてしまう・無くなってしまう、
ということの痛みや怖さを彼女は良く理解しています。

このような状況で迷いなく自分を犠牲にできてしまうもこっち。
これは彼女の魅力でもあり、危うさでもあります。

昨日(2019年3月7日)公開された最新話の『[喪152]モテないし(・_・)』では、
仲違いしてしまったうっちーと他の“雌猫の間グループ”メンバーとの仲を取り持つため、
もこっちは率先して自ら嫌われ者になろうとしていました…。

詳細な感想は一旦省くとして、こういったふとした時に見せるもこっちの自己犠牲の精神
“そんなことしなくてもイイんだよ、他の解決方法を探そうよ”と、
誰かが彼女を諭してくれる、そんなテーマのお話がいつか描かれるかもしれませんね。

それでは話を本編に戻しましょう。
もこっちのついた優しいに気づいているのはネモ1人のみ。
一方、もこっちからの思わぬカミングアウトで場は少しばかりの盛り上がりを見せます。

清田「黒木さん本当ヤバいな!!今からサインとかもらっとくかな!」
もこ「ハハハ……」

茜 「なんかやってたりすんの?」
もこ「プロ声優と(エロドラマ制作したことならあるかな(自作)」
清田「マジかよ!マジハンパねー」
第2巻『[喪17]モテないし握手会に行く』での一件のことですねw
まぁ、確かにそれは嘘ではない…!w

ということで、どうにか難を逃れたネモ。
彼女は複雑な心境で終始もこっちを見つめていました…。

【わたモテ】第2巻 感想③ 女子中学生の庇護欲をかき立てる主人公
前回に続き【わたモテ】の第2巻の感想となります。この記事で扱うのは第16話~第18話についてです。

そして、放課後。

帰宅しようと校内を歩いていたもこっちは、
壁にもたれかかったままこちらに顔を向けているネモの存在に気がつきます。

ネモ「や」

すると、前置きも無しに彼女は突然語り出しました。

ネモ「私はあのアニメ嫌い ていうか戦ったり死んだりするのは全部好きじゃないかな」
もこ「へ!?」

それはまるで、数時間の時を置いて学食でのもこっちの話に答えるかのように…。

ネモ「基本アニメは日常ものが好きかな
もこ「そ…そう…」

そして、彼女の話は核心部分へ…。

ネモ「お昼休みのあれ 私に対して言ってたでしょ?
もこ「あっうん…」

ネモ「私あまり他の人の前でアニメの話したりするの好きじゃないから」
ネモ「私が一人の時にしてね

ここで触れておきたいのは、大きく2点。

まず、彼女は決して“もう二度とアニメの話題を振ってくるな”とは言っていない、ということ。
“一人の時”という条件を提示してはいるものの、
もこっちとは“本当の自分”として向き合うことを彼女は選択したのです…!

次に、この最後のシーンでのネモの描写について。
今もこっちが話している相手は本心をさらけ出した“本当のネモです。
そんな彼女はこの場面において、ここまでずっと影の中から話をしています。

これはネモの心情を反映した表現だと思われます。
アニメが好きで声優を目指している本当の自分”は
影に潜めるべきもの”としてネモ自身は認識している、ということです。

そしてそんな彼女からすれば、もこっちとは人からどう思われようと自分の思うがまま
まさに“日の当たる道を突き進む存在、という訳です。

これは少々考え過ぎな部分もあるかもしれませんが、
ここに来てもこっちしか登場しないという、少し唐突な印象を受けた前話のエピソード。

もこ(体が言うことを聞かない……!!?)

このセリフの通り、本能のままに行動してしまう彼女の姿が描かれていましたが、
それこそ今回のネモとの対比をより強調するための構成だったのではないか、
などといろいろ邪推してしまいます。

さて、伝えるべきことを伝えきったネモは、早々にもこっちへ別れを告げます。

ネモ「じゃあまたね 黒木さん」

影から日の当たる場所へ…。そこにいるのは“いつもの”ネモ。
その表情も、既に先程までの“どこか影のあるもの”ではありませんでした…。

こうして、思わぬカタチで本当のネモ”との邂逅を果たしたもこっち。

もこ(やっぱり リア充はリア充で疲れそうだな……)

彼女らもまた自分と同じ様に日々何かに悩み、苦しんでいるのだということを知り、
もこっちはただただ驚くばかり…。
というところで第97話が終了。

第1巻『[喪4]モテないし寄り道』より登場しているネモ
第10巻にして、ようやくその本性が明らかになってきました。
もこっちとネモの間にはまだ隠されたつながりがあるのですが、
その詳細は第12巻『[喪110]モテないし受験者を応援する』
『[喪122]モテないし3年生になる』などをご参照下さい。

とにかく…!!このエピソードをもって、ネモの本格参戦となります!
…とか言いつつ、次にネモが登場するのは第11巻『[喪106]モテないし最後の冬』と、
結構間が空きます。まったく、焦らしてくれるぜ…!w(*´꒳`*)

【わたモテ】第1巻 感想① ぼっち界のスーパースター誕生
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前回に続き【わたモテ】の第12巻の感想となります。この記事で扱うのは第120話~第122話についてです。
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◎[喪98]モテないし冬の雨

感想&考察

放課後。
突然の雨に、を持って来ていないもこっちは校舎の玄関前で立ち尽くしていました。

すると、そこへやって来たのは吉田さん

もこ(ヤンキーなのにちゃんと傘持ってきてんのかよ…)

特に意図もなく、ただじーっと彼女のことを見ていたもこっち。
すると、視線に気づいた吉田さんはもこっちが傘を持っていないことを確認して、軽く舌打ち。
そして…。

吉田「ん」
と自分の傘を広げ、もこっちへ入るよう促したのです。

何このイケメンヤンキー?ヤダ、惚れちゃう♪w(o´ω`o)

しかし、そこはさすがのもこっち。
もこ「え…いや だ 大丈夫だよ
安定の拒否…!w 全くもって始まる気配のない青春ストーリーw

吉田「あ?なんだ人の傘に入れねーってのか?」
もこ(なんで執拗に!?相合傘からの拉致でも狙ってる!?)
吉田「あっ お!」
もこ「ひぃ!」

後半に至っては言葉にもなっておらず、もはや高校生とは思えないやり取りw

そんな玄関先で揉める二人の姿を確認し、声を掛ける人物が…!

今江「どうしたのかな?」

彼女は今江 恵美。もこっちが1年生の頃から何度も手を差し伸べてくれた上級生。
第6巻『[喪55]モテないし七夕』以来となる、久々の登場です。

【わたモテ】第6巻 感想③ 同中トリオの邂逅、友達の友達は敵?それとも…
前回に続き【わたモテ】の第6巻の感想となります。この記事で扱うのは第53話~第55話についてです。

吉田「こいつが傘ねーからいれようとしてただけだよ 誰だてめー?

もこっちも大概ですが、吉田さんも全くブレない人ですよねw
修学旅行編第8巻『[喪77]モテないし二日目の夜を迎える』における、
教師に対しての対応もほぼこんな感じでしたw

【わたモテ】第8巻 感想③ 黒木・田村・吉田、三人で得たかけがえのないもの
前回に続き【わたモテ】の第8巻の感想となります。この記事で扱うのは第75話~第77話についてです。

ここまでの状況を踏まえた上で、今江先輩からある提案が…。

今江「そっちだと駅までだよね?私も一緒にいい?
吉田「好きにしろよ」
もこ(よし これで暴力振るわれたら元生徒会長権限で停学だぞ)

ここでもこっちの口からようやく明らかにされた、今江先輩の生徒会での役職
第6巻『[喪55]モテないし七夕』にて生徒会に所属していることは既に発覚していましたが、
彼女が生徒会長であったことはこのエピソードでようやく明言された情報でした。

こうして一緒に駅まで向かうことになった三人。もこっちは吉田さんと相合傘をすることに。
しばらくすると、今江先輩から二人に質問が投げられました。

今江「二人は仲いいの?

吉田「別に…同じクラスでただ修学旅行で一緒だっただけだ」
もこ「まぁ…そんな感じで…」
今江「へーそうなんだ」

すると、今江先輩が歩いている側の車道を後方から一台の車がやって来ます。
前方には大きな水溜りが…。案の定、車が通り過ぎる際に大きく舞い上がる水しぶき
その瞬間…!
『さっ』と吉田さんは自分がさしていた傘で水しぶきから今江先輩を守ったのです。

今江「あ…ありがとう」

吉田さんは特に何も返事をしません。

彼女は損得勘定で物事を捉えていません。
“何を考えてるかわからないイカれた奴”を自分の傘に招き入れたのも、
(※第9巻『[喪82]モテないし日常に戻る』での表現より)
初めて出会った先輩を水しぶきから守ったのも、吉田さんにとっては当然のことなのです。
吉田さんは常に直観に従い、“そうするべき”と思った行動を選択しています。
つまり、彼女が時折見せる慈愛に満ちた行動には一切の打算的思考が介入しておらず、
それこそが“彼女が本来持ち合わせている優しさの証明”ということになります。

このあたりから今江先輩の吉田さんを見る目が変わってきていました。

【わたモテ】第9巻 感想② 姉は日常の変化に戸惑い、弟はGENKANでS●X!
前回に続き【わたモテ】の第9巻の感想となります。この記事で扱うのは第82話~第85話についてです。

そして今江先輩の中で吉田さんの印象が良くなってしまうと困るのがこのクズ
黒木 智子だ…!w

もこ(いかん このままじゃヤンキーの株が上がってしまう 私のがいい子なのに……!!)

ここでもこっちは“吉田さん=暴力ヤンキー”であることを示すべく、
例の事件を自ら切り出しました…!

もこ「旅行の時は朝からいきなりビンタされて痛かったなー…」
吉田「あ!?あれはてめーが…」

急に口ごもる吉田さん。

今江「何したの?」
もこ「へ?あっいや ちょっとくすぐって

今江先輩の手前、少しオブラートに包んだ表現で伝えるもこっち。
しかし、こうなると黙っていられない吉田さん…!

吉田「ざけんなっ!!てめーが人の胸の先っぽつまんできたからだろーが!!」
今江「え?」
吉田「あっ!?

墓穴を掘るピュアヤンキーw
これは第8巻『[喪74]モテないし班行動する』での一件についてですねw

【わたモテ】第8巻 感想② 修学旅行編開幕!「乳首つまんでごめんなさい…」
前回に続き【わたモテ】の第8巻の感想となります。この記事で扱うのは第71話~第74話についてです。

直後、吉田さんは赤面しながらもこっちの右半身を攻め立てますが、
今江先輩が注意するのはもこっちに対してのみ。

今江「駄目よ そんなことしたら」
もこ(え!?私だけ!?今やられてるのは!!?

現在進行形でもこっちが受けているスーパーコンボは全スルーの元生徒会長w

もこ(くそ…半分ボコられたのに全然 私の味方してくれない…)
もこ(いいよな…劣等生は 私みたいな優等生と違って ちょっとしたことで評価が上がって

吉田さんに対して今江先輩が好印象を抱きつつあることを肌で感じ取ったもこっちは、
少し嫉妬心を燃やします。
ここでのもこっちは母からの愛情を一身に受けようと必死にアピールする子供のようでした。
逆に言うと、もこっちにとって今江先輩という存在がそれ程に大きくなっているということ…。

今江先輩第3巻『[喪20]モテないし準備する』、そして、
『[喪21]モテないし文化祭に参加する』以来、
もこっちのことを唯一1年生の頃から気にかけてくれていた存在です。
もこっちが今江先輩に特別な感情を抱くのは当然と言えるでしょう…。

【わたモテ】第3巻 感想① 初めての文化祭、『抱擁』がもたらしたものとは?
今回は【わたモテ】の第3巻の感想となります。この記事で扱うのは第19話~第21話についてです。

もこ(まあいい 私は私のやり方で評価を上げてやる!!)
もこ「あっ…あの…そ そこ寄ってもいいですか?」

もこっちの提案により三人はコンビニへ。
店内に入ったのはもこっちのみで、吉田さんと今江先輩は外で待つことに。

そこで今江先輩は改めて吉田さんの方を振り向き、
もこっちに傘をさしていたのとは反対側の肩がビショビショに濡れていることを確認し、
ようやく確信を得たのでした…。

今江「ごめんね 勝手に二人のこと誤解してて 本当は凄い仲良しなのに」
吉田「あ?だから別に仲良くねーっての」

見当違いなようでいて、“その先”も見据えた上での評価にも思える今江先輩のこの発言。

雨が弱まってきたのを確認し、
今江「今の内に帰ろうかな 遅くなっちゃうし…」
と、彼女は吉田さんに告げました。
吉田「あいつのこと待たねーのかよ?
この質問に対する今江先輩の発言は非常に印象深いものとなります。

今江「うん あなたが待ってくれてるし いいかな

それはまるで自分の役目はもう終わった”、そう悟ったかのような発言でした…。
それだけ告げると、彼女は駅とは反対方向へ歩き出しました。

今江「私も嘘ついちゃったけど 私 本当は電車じゃなくバスなんだ」

わざわざ遠回りをしてまで彼女は二人について来ていたのです。

ここで考察すべきは、今江先輩が吉田さんに託したものとは一体何かについて。
それは単にコンビニ前でもこっちが出てくるのを待つだけのことを指してはいないでしょう。
今江先輩はこの時高校3年生であり、卒業を目前に控えています。
遠回りをしてでも彼女が見極めなければならなかったこと

それは吉田さんがもこっちを任せるに足る人物であるかどうか
彼女がつまずき、苦しんでいる時に手を差し伸べられる人物であるかどうか。
そして、ついにその確信を得た今江先輩は全てを吉田さんに託し、この場を去ったのです…。

事実としてこのエピソード以降、今江先輩が原幕高校を卒業する
第12巻『[喪115]モテないし二年目の卒業式』まで、
彼女が本編に登場してもこっちと交流することはもうありません

彼女の大きな役目は今ようやく終わりを迎えたのです…。

【わたモテ】第12巻 感想② 卒業式、少女が辿り着く抱擁の意味と感謝の想い
前回に続き【わたモテ】の第12巻の感想となります。この記事で扱うのは第114話~第116話についてです。

そんな一幕があったとは、全く知らない主人公。

もこ「お お お待たせしました こ これどうぞ」
もこ(こんな気遣い(媚うり)ヤンキーにはできないだろう!!)

もこっちの手には温かいコーヒーが。

吉田「もう帰ったぞ
もこ(見捨てられた!!?)

今江先輩の思いなど、どこ吹く風。
今日ももこっちは権力者に媚びへつらい生きていくのであった…!www
というところで第98話が終了。

今江先輩から託された側の吉田さんについても少しだけ。

当然のことながら、彼女は今江先輩のような人間性ではありません。
誰かにべったりと寄り添うこともなければ、手取り足取り誰かを導くこともありません。
しかし彼女には彼女なりの見守り方があり、基本的には一歩引いた視点で物事を捉えています。
本エピソードをもって生まれた、この作品における吉田さんの役割

今回の出来事が背景にあるからこそ、第15巻『[喪147]モテないし一人で寄り道』にて
吉田さんがもこっちに告げた、

吉田「遊び相手がいなかったら言えよ

という言葉がより深みを増すのではないでしょうか。

今回はいつもとは少し異なり、どこか哀愁を感じるエピソードとなりました。

【わたモテ】第15巻 発売記念イベント『原画展』参加レポート
今回は【わたモテ】第15巻発売記念として現在開催中の『原画展』に関して、会場で撮った写真や入手したグッズなどをまとめてご紹介したいと思います。
【わたモテ】原画展 ~モテないからマルイ行く~ 参加レポート
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◆投稿動画

▼イベント紹介動画

わたモテチェンソーマンなど、大好きなエンタメ作品のイベント開催時は
できる限り実際に参加し、その都度『紹介動画』を作成してきました。

これまでに作成した紹介動画』は全てYouTubeで公開していますので、
何か気になる作品・イベントがありましたら、どうぞお手隙の際にでもご確認下さいませ。

▼聖地巡礼動画

現在、YouTubeで【わたモテ】の聖地巡礼動画を公開しています。
第1弾:【伏見稲荷大社】
第2弾:【東京ディズニーランド】

原作で描かれた“あの日々の追体験として、どうぞお楽しみ下さい。
また、皆さんが聖地巡礼する際の参考にでもして頂ければ幸いです。
チャンネル登録の程、何卒よろしくお願い致します。m(_ _)m

YouTubeチャンネルはこちら!:
【エンタメ日和のエンタメチャンネル】

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▼eBookJapan

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※本ページの情報は2020年9月時点のものです。
※最新の配信状況はU-NEXT公式サイトにてご確認ください。

▼DMM動画

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◆まとめ

以上がわたモテ】第10巻の感想③となります。

日常回が盛り沢山、というコミックスでしたね。新キャラこそ出て来なかったものの、
“既存キャラの新たな一面”という部分が多く掘り下げられていた印象です。
特にネモに関しては、第1巻から登場しているキャラだっただけに、
まだその全貌が明らかになった訳ではありませんが、彼女の言葉を借りるならまさしく、

ネモ「ようやく会えたって感じかな」

ですね!!(*´꒳`*)
(※第13巻『[喪126]モテないしあだ名で呼ばれる』参照)

そして続く第11巻では久々のきーちゃん回が…!!もうワクワクゾクゾクが止まりません!w
(※第11巻より『[喪103]モテないし初夢を見る』及び、
『[喪104]モテないしきーちゃんは普通じゃない』参照)

最後になりましたが、再びコメントを下さった“通りすがり”さん。
コメントありがとうございます。m(_ _)m
(※『【わたモテ】第10巻 感想① 純粋無垢な少女の願い「見てみたいな ちんちん」』より)

やはり荻野先生は当時批判が多かったんですねw
まぁ作者的にはそれだけもこっち側の視点で読者が読んでくれている、
ということの証明でもあると思うので、狙い通りという感じでしょうかw
今後ともよろしくお願いします。m(_ _)m

他の方も一言でも構いませんので何か思うところがありましたらコメント頂ければと思います。
(※「荻野うぜー」とかでもOKですw)
一応サイトへの反映は私の承認待ちになるかと思いますが、
その辺りは追って確認していきますので何卒…!m(_ _)m
それでは皆さん、素晴らしいエンタメ人生を~(。・ω・)ノ゙

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