皆さん、こんにちは!エンタメ侍です。
前回に続き【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!】(以下、【わたモテ】)
の第9巻の感想記事になります!
以下より第82話からエピソード単位で感想&考察を記述していきます。
目次
◆【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!】第9巻 感想②
▼感想&考察
◎[喪82]モテないし日常に戻る
感想&考察
前話の第9巻『[喪81]モテないし秋葉原に寄り道する』にて
修学旅行編も終わり、物語は再び日常へ。
しかし、そこでもこっちを待ち受けていたものは
誰も予想だにしていなかった、これまでとは全く異なる世界でした…。
もこ(なんか久しぶりな感じがするな…学校)
また変わらない日々がやってくると、
もこっちはいつも通りのぼっちな学校生活を頭に浮かべて登校していました。
すると学校に着いて早々、
「おはよー」と声を掛けてくれたのはネモでした。
ネモ「今日からまた学校だね」
もこ「おはよ…」
もこっちは一瞬驚いたものの、
ネモが話しかけてくれるのはいつものこと、
そう思い、また歩みを進めようとした時。
再び彼女に呼びかける人物が現れます。
ゆり「おはよう」
ゆり「いつも同じ時間くらいに登校してたんだね」
もこ「え…あ… うん…そう…」
彼女はもこっちが修学旅行で行動を共にしたゆりちゃん。
もこっちは学校で連続で声を掛けられたのは久しぶりだと、
先程以上に驚いていました。
そして、注目したいのはこの直後の一コマ!
ゆりちゃんはもこっちと別れた後、すぐにイヤホンを付け直しています。
何気ないワンカットですが、非常に印象的な描写です。
田村 ゆりというキャラクターは内々の人間にしか心を開かない人物であることは
これまでの描写からも十分に伝わっていますが、
そんな彼女の心の揺れ動きを象徴するギミックとしてイヤホンが度々使用されています。
第8巻『[喪72]モテないし京都に着く』にて、
まだ打ち解ける前の4班のメンバーで部屋に集まった際など、
彼女はイヤホンをして自分の殻に閉じこもっていました。
それに対し、今回の描写。
もこっちに声を掛けるためにわざわざ一度イヤホンを外し、
その後に再び付け直しています。
これこそ、彼女がもこっちのことを
心を開くべき仲間として受け入れた証と言えるのではないでしょうか。
ようやく席についたもこっち。
まだ時間に余裕があるのでトイレに行こうと再び席を立ちます。
教室のドアに向かって歩いている際、
「これこれ!見ろよ」「うそぉ まじで!?」
という、何かに盛り上がるクラスメイトの声につられ、もこっちは振り返りました。
その時…!
タイミングよく開いたドアから入って来たのは吉田さん!
そして、もこっちの左手は勢いよく吉田さんの股間へと…。
『ズボ』
唐突に発生するラッキースケベ!w
左手は股間に添えるだけという、安西先生もびっくりなシュートフォームで
見事吉田さんの恥部にスラムダンクを決めたもこっち!
当然のように直後のコマでシメられました!w
もこ(ラッキースケベ&暴力とか…)
もこ(まさかヤンキー相手に朝からベタなラブコメみたいなやりとりするとは…)
先程の一幕にやれやれという感じのもこっちでしたが、
学校生活に確かな変化を感じ取っていました。
もこ(修学旅行が終わったらいつも通りの毎日と思っていたが……)
もこ(少しだけ変わったのか……)
そう思い、トイレの個室から出た際に今度はうっちーと出くわします。
うち(朝からつけられてるっ…!!?)
うち(まさかおしっこの音を…!!?)
もこ(こいつとも旅行中少ししゃべったよな……)
今、二人の間には取り返しがつかない程の認識の齟齬が発生していますw
もこっちは何とか話しかけようと試みますが、
その前にうっちーはトイレから走り去ってしまいました。
もこ(こいつは前と変わらず無視か……まぁいいけど……)
こうして、また新たな誤解が生まれてしまった訳ですが、
それはそうと、うっちー手洗ってなくない?w
どんだけもこっちを恐れているんだw
そして、迎えた昼休み。
もこ(まぁ… ちょっと話し相手が増えただけで)
もこ(なんか劇的に変わったかと言えば そうでもないのだが…)
そう思うもこっちですが、
その“話し相手を増やす”ということに
1年以上費やしたという事実を誰よりも実感しているのは彼女自身です。
そんなもこっちがお弁当を食べようとしていた時、
再びゆりちゃんから声を掛けられました。
ゆり「よかったら一緒に食べる?」
それは、まさに青天の霹靂。
二年目にしてついにもこっちが成し遂げたのは、
“友達と一緒に食べるお昼ごはん”…!
かつて、第3巻『[喪19]モテないし二学期が始まる』にて、
彼女は自分の居場所を教室の外に求め、
お昼ごはんを誰もいない場所で一人寂しく食べている様子が描かれていました。
そんなもこっちが、
修学旅行を経て掴み取った新たなつながりによって
今こうして誰かと共にお昼休みを過ごすという、
先程のもこっちのセリフでいうところの劇的な変化が明確に描かれました。
これまでの過程を知っているだけに、ここは非常に感慨深いものがあります。
しかし、高校入学以来ずっと一人で過ごしてきたもこっちです。
この状況に対し、彼女は既にいっぱいいっぱいでした。
もこ(私も話にまざるなり なんか話題を提供するなりした方がいいのか?)
もこ(黙って食い続けたら「なんで一緒に食べてるの?」とか思われるし…)
相変わらずの被害妄想やいらぬ心配事で、頭はショート寸前…!
もこ(昼休み一人で食うことに慣れすぎたせいで)
もこ(誰かとご飯食べるの居心地悪いな…)
これまでのぼっち生活が彼女に与えた影響は計り知れず、
グループの輪に溶け込んでいくにはまだもう少し時間がかかりそうです。
そして、その後もうまく会話に参加することはできず、
もこっちはお弁当を食べ終えてしまいました。
このままでは手持ち無沙汰になってしまうため、
もこ「ちょっ… ちょっと日課にしてる食後の散歩に行ってこようかな…」
と、嘘をついて教室を後にします。
もこ(疲れた…… 修学旅行中は普通に話せてたはずなのに なんでだ)
もこ(あいつらが悪い奴らじゃないから会話で気を使うし…)
もこ(きっと私のこと真面目で大人しい子と思ってるから余計に気を使うんだな……)
ここで、ようやくもこっちの口から
ゆりちゃんとまこっちのことを本心から良く思っていることが語られました。
ただし、二人に失望されたくない、嫌われたくない、
そんな思いが先行するのか、彼女らとの会話にはまだ気を使ってしまうようです。
しかし、この時点でもう既に二人から
もこっちが真面目で大人しい子などとは微塵も思われていないとは、
全く想定していなかったようで…w
もこ(あいつとかだったら気を使わないんだが…)
そう言うもこっちの視線の先にはうっちーが…!
この“気を使わなくてすむ”という認識が、
うっちーとの間にさらなる誤解を招く訳ですよw
ただ、よくよく考えると、
“気を使わなくてすむ”相手とは、
対人において何かとテンパってしまうもこっちからすれば
非常に友人関係を成立させやすい状態の存在であり、
校内で言えばあとはこみちゃんぐらいしか、
この時点では該当しないのではないでしょうか。
そうなると、既にもこっちの中でうっちーも
それはそれで稀有な存在として確立していたのではないかと思います。
もこ(しかし今まで意識しなかったが)
もこ(他人に合わせて生きていくのも ぼっちとは別の大変さがあるのかもな……)
もこ(なんか無理して合わせて話すのも面倒くさいしぼっちでもいいかもな…)
もこ(明日から誘われたらどうしよう……)
複雑な心境のまま校舎を練り歩いていたもこっちは、
中庭で優雅に眠る吉田さんを見つけます。
もこ(両手枕に学校の中庭で昼寝って…中二病かヤンキー以外無理だよな…)
もこ(でもヤンキーっていいよな)
もこ(ぼっちでも悲壮感ないし 他人に合わせずに生きていけるし)
自由気ままに学校生活を送っているように見える吉田さんに対し、
もこっちはどこか憧れのような感情を抱いていました。
頭の中で吉田さん=ヤンキーという図式になっているもこっちは、
帰宅後、早速不良行為の代名詞とも言えるタバコに手を出します。
父親の部屋にあったタバコとライターを無断で借り、
火をつけようと試みますがなかなかうまくいきません。
結局、一気に燃え上った火で指をやけどしてしまいました。
そして、翌日。
登校時に吉田さんを見かけたゆりちゃんは声を掛けます。
ゆり「おはよう」
吉田「おっおお…」
ゆり「結構早いんだね」
その直後、ゆりちゃんは前を歩いていたもこっちにも気づき、
ゆり「あっ黒木さんおはよ」
と再び挨拶を交わしました。
冒頭のシーンもそうでしたが、
ゆりちゃんはもう完全にもこっちと吉田さんのことを
“心を許せる友達”として認識しています。
二人との会話も常にゆりちゃんから始まっていました。
吉田さんの反応を見る限り、
修学旅行明けからまだそこまで深い交流はなかったように思われます。
しかしゆりちゃんにとっては、
修学旅行が終われば“リセット”という関係ではありませんでした。
一度心を開いた相手に対しては、場所や状況が変わろうと
決して“友達”というスタンスが変わらない人間性であることが窺えます。
修学旅行で“かけがえのないもの”を得たのは、もこっちだけではなかったのです…。
ゆり「この3人で歩いてるとなんか修学旅行思い出すね」
もこ「そ…そうだね…」
そう答えながらも、もこっちはどこか焦りのようなものを感じていました。
もこ(やっぱりこいつらの中で私は真面目で大人しい班長の黒木さんなのか…!)
もこ(もう どう思われようといいから今のイメージを払拭しよう!!)
そう決意した彼女は二人に向かって語り始めました。
もこ「実は昨日さ これ タバコでやっちゃった」
驚愕の表情でこちらを見つめる二人のリアクションに、
もこ(びびってる!!)
と、もこっちも大満足…!
これに気を良くしたもこっちはそのまま“武勇伝”を語り続けます。
もこ「知らないと思うけど実はタバコってさ 全然火つかなくてさ」
もこ「あれライターでしっかり炙らないといけないんだよ」
もこ「まぁ私ってこう見えてヘビースモーカーだから」
もこ「たまにこうして指をやっちゃうんだよね タバコで」
そう呟きながら自慢げに指のやけど跡を掲げるもこっちの背後には、
鬼の形相で彼女を睨みつける荻野先生の姿が…!www
荻野「…黒木ちょっと職員室に来なさい…」
もこ「えっ!?あっ!?違っ…嘘!嘘です!!そんなことしてません!!」
職員室へと強制連行されるもこっちの姿を見つめ、
ゆりちゃんと吉田さんは改めてもこっちのヤバさを実感していましたw
ゆり(旅行中から思ってたけど黒木さんって本当バカだよな……)
吉田(本当…何考えてるかわからねえイカれた奴だな…)
その過程はどうあれ、もこっちは
“本当の自分”を理解してくれる大切な友人を
知らず知らずの内に手に入れていたのでした…!
というところで第82話が終了。
修学旅行で培ったもこっちの新たな交友関係。
今回は、それがもたらす様々な変化に彼女が戸惑う様子が描かれていました。
一度は“ぼっちでもいいかもな…”とさえ呟いたもこっち。
素直に前へ踏み出していくことのできないところに、この一年半で
彼女の心に刻まれた傷はやはり大きいのだなと改めて感じたエピソードでした。
◎[喪83]モテないし嘘をつく
感想&考察
いつものカフェに集まった、
もこっち、ゆうちゃん、こみちゃんの同中トリオ。
第6巻『[喪54]モテないし変わらない』や
第7巻『[喪57]モテないし2年目の夏休みに入る』など、
今やこの三人で集まる際のお決まりの場所です。
今回三人が集まったのは、
修学旅行のお土産をゆうちゃんへ渡すため。
もこっちからのお土産の中には
第9巻『[喪81]モテないし秋葉原に寄り道する』で買わされた
ポストカードも含まれていましたw
ゆう「きれいなカード イルカ?」
ゆう「京都の水族館行ったの?」
もこ「いや 秋葉原で…(買わされた)」
京都全く関係無し…!w
もこっちたちが修学旅行の思い出話をしていた時、
新たに店内へ入って来たのは智貴の同級生である、
朱里ちゃんと紗弥加ちゃんの二人でした。
こみちゃんは同じ制服であることに気づいたものの、
この時は特に気にしていませんでした。
しかし…!
紗弥加「智貴くんとその後どうなの?」
朱里 「えー何もないよ」
紗弥加「でも あいさつはしてるんでしょ」
朱里 「うん でもあいさつだけだし…」
突然聞こえて来た“智貴”というフレーズに即座に反応し、
いきなり二人をにらみつけるこみちゃん!w パネェっすw
そこで、もこっちもようやく彼女らの存在に気づき、
第3巻『[喪25]モテないし看病する』での出来事を思い出しました。
もこ「あー…そういや 前にあいつら家に来たような…」
こみ(家…だと!?)
動揺するこみちゃんは震えが止まりません!w
こみ「え? あれ? あのメスブ… 1年……」
こみ「あんたん家来たことあんの? なんで?」
もこ「え? いや… 去年くらい たしか見舞いで……」
こみ「ふ ふーん…じゃ 智貴くんの部屋に はい 入ったの…?」
もこ「いや 玄関先で帰ったけど……」
こみ「んだよ!私の方が上じゃねーか!!あんたの部屋に入ったことあるもんな!」
急に調子に乗り出したこみちゃんにイラついたもこっちは、
しれっと言葉を付け加えます。
もこ「まぁでも玄関でセ●クスして帰ったけど…」
こみ「GENKANでS●X……!!?」
ゆう「こみちゃん!?」
たとえ一瞬でも、なぜそれを信じられるんだ!?w
その後、さすがにこみちゃんも明らかな嘘だと気づき一旦冷静になります。
そしてそんな三人の光景を朱里ちゃんはじーっと見つめていました…。
朱里「なんかあの人…どこかで見たような」
お手洗いに一度席を立ったこみちゃんは、顔を洗って落ち着きを取り戻した様子。
しかし、続けて入って来た朱里ちゃんを確認するや、
思わず声を掛けてしまいます…!
こみ「あん……あ…あなた… と 智貴くんの見舞いって ど…どういう関係……?」
朱里「え!?どうしてそれを…」
その時、朱里ちゃんの中である“誤解”が生まれてしまいます…。
朱里「智貴くんのお姉さんですか?」
あまりにも突然のことでこみちゃんが否定できないでいると、
そのまま自分は智貴のクラスメイトであると、自己紹介されてしまいます。
そこで、こみちゃんは思い切って核心に迫る質問を投げかけることに…。
こみ「……あっ あれ? 智貴………くん のこと好きなの?」
朱里「えっ!?」
一瞬戸惑いつつも、彼女の答えは一つ…。
朱里「え…えーと その……はい……」
めちゃカワですやん♪(*´꒳`*)
【わたモテ】のキャラの中でも珍しい、
比較的まともな恋する乙女の朱里ちゃん。
彼女の一途な想いをぶつけられたこみちゃんは、
こみ「あ~~でも と 智貴って と 年上好きだった気がするな~~…」
こみ「ま まあただの好みだし… べ 別にあなたにチャンスがないわけじゃなけど…」
と、嘘をつくだけで精一杯でした。
しかし、純粋な朱里ちゃんは尚も、
朱里「ありがとうございます!そのお姉さんと話せてよかったです」
と、天真爛漫な笑顔を見せてくれます…!
結局、こみちゃんは誤解を解くことも、嘘を訂正することもできないまま、
朱里ちゃんと別れてしまいました。
そして、翌日。
廊下を歩いていた朱里ちゃんは、
智貴がもこっちからお弁当を渡されている様子を偶然目撃してしまいます…!
もこ「サービスで私の特製おにぎりつけてやったぞ」
智貴「別にいらねーよ つーかちゃんと手洗っただろうな」
もこ「洗ったに決まってんだろ!!握る前にトイレした後洗ったわ!!」
智貴「なんで握る前に便所行くんだよ…」
もう会話内容なんてめちゃくちゃですが、朱里ちゃんの頭に入って来るのは
“智貴と親しく会話する女子がいる”という事実!
そして思い出される“智貴は年上好き”という、こみちゃんから得た“嘘”情報!
朱里(あのネクタイと上履きの色…2年生……年上…)
こうして、嘘と誤解が交錯する中、
彼女のいばらの恋路は今、大きく動き出したのでした…!
というところで第83話が終了。
第5巻『[喪41]モテないしポイント制にする』以来の登場となった朱里ちゃんですが、
今回のエピソードからいよいよ本格参戦となりました。
ここから大きくこじれていく彼女の恋愛事情…。
朱里ちゃんが普通にイイ子なだけに、今後の空回り具合が際立ちます。
これまでのもこっちとはまた別のベクトルでとことん報われない彼女は、
【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!】というタイトルからしても、
実は裏の主人公だったり…?w
まぁもこっちとは違って、彼女は周囲の奇人に翻弄され続ける被害者な訳ですが…w
◎[喪84]モテないしとある秋の一日
感想&考察
今回は、第8巻『[喪68]モテないし2学期をだらだら過ごす』以来の
ショートショートの形式でした。
描かれたのは、修学旅行を経て変化を迎えた
もこっちの新たな学校生活の様子。
特に注目したいのは以下の二つの短編。
・『会話のネタ』&『コミュニケーション力』
登校時、コンビニに寄ったもこっち。
そこで、彼女は陳列された雑誌を見つめ、ある思い付きが。
もこ(…そうだ 昼休みまたあの二人と食べることになるかもしれないから)
もこ(会話に困らないようになんか読んでおこう…)
二話前の『[喪82]モテないし日常に戻る』では、
誰かと一緒にお昼ごはんを食べるという慣れない状況に居心地の悪さを感じ、
“ぼっちでもいいかもな…”とさえ呟いていた彼女。
ゆりちゃんからの誘いがあっても断る、という選択肢もあったはずです。
しかし今回、事前に雑誌で情報を仕入れておこうと、彼女は至って前向きに捉えていました。
新たな環境・変化に対してもこっちは逃げず、
しっかりと前へ進んでいくことを選択したのです…!
こういう部分でも彼女の成長を感じずにはいられません。
ただ、彼女の進み方は歪な訳で…w
もこ(秋のS●X特集……この雑誌相変わらず春夏秋冬S●X特集だな…)
もこ(……ペ●スでわかる心理学…!こういう会話 あの二人好きそうだな!)
どう考えても好きなのはお前だろうw
そして実戦派のもこっちは、
迎えたお昼休みに会話を切り出すタイミングを見計らっていました。
ゆり「次の体育って何?この前と同じテニス?」
もこ(ここだ…!!)
もこ「テニスと言えばペ●スだけど ペ●ス心理学と言って…」
ゆり&まこ「「えっ!!?」」
絶対に“ここだ…!!”ではないwww
その話題を二人に切り出すタイミングなど一生訪れないだろうにw
やはり、もこっちはもこっちという感じで、
そのブレない様には安心感すら抱くものの、
新たな友人関係にもしっかり向き合っていこうとする彼女の姿勢には感動を覚えました。
それと、今後の展開にもつながる以下の短編にも注目。
・『標的』
教室では体育祭に向け、参加競技を決めるための学級会が開かれていました。
もこ(体育祭か…高校でもあんなお遊戯的なのやるのか……)
と、もこっちはかなり後ろ向きでした。
そんな状況の中、もこっちがふと目を横にやると、
吉田さんが机に突っ伏して眠っているのを見つけました。
もこ(私もやりたい競技なんてないしマネしよ…)
そう思い、同じように机に体を預け、眠ることにします。
が…!
委員長に見つかってしまい、もこっちは名指しで注意されてしまいます。
委員長「ちょっそこの前の… 黒木…さん?寝てないで起きてよ!!」
委員長「みんなでやってるんだから真面目にやってよ!!」
もこ (ヤンキーも寝てるのに なんで私だけ!?)
もこっちの名前があやふやな辺り、人間関係の距離感がなんかリアルですw
こうして二人の間には妙な因縁ができてしまいました。
ところで、この委員長、
第5巻『[喪42]モテないし何気ない日常を送る(2年生)』や
第8巻『[喪71]モテないし出発する』などの描写にもある通り、
三家さんと仲良しであり、
二人はうっちーたち“雌猫の間グループ”とはまた別のグループに所属しています。
こういう所も【わたモテ】の人物描写が緻密だと感じる部分です。
誰でも彼でも仲良しという訳ではなく、
主要人物以外のキャラクターたちにも仲の良い・悪いがちゃんとあり、
行動を共にするメンバーなどそれぞれにしっかりとした設定が用意されています。
そういった細部にまで徹底して作り込まれたキャラ設計が根底にあるため、
作品世界にいわゆる“作りもの感”や“ウソ臭さ”が無く、
キャラクターたちの躍動をよりリアルに感じることができるのだと思います。
◎[喪85]モテないしポンポンする
感想&考察
自宅でテレビを見ていたもこっちは、
そこで“女子が男子にされて嬉しいことランキング”というものを目にします。
『第一位は 頭をポンポン』
『好きな男の子から頭をポンポンされるとキュンキュンするという女子の意見が多数』
この結果を前に、もこっちは少し懐疑的でした。
もこ(頭なんかお母さん以外なでられたことないが)
もこ(世間の女はそんなされているものなのか?)
しかし翌日、学校に着いて早々、
もこっちはリアル“頭ポンポン”を目撃してしまいます…!
もこ(実際にあるのか……ポンポン……)
衝撃を受けたもこっちは、自分もぜひされてみたいと、
ここからあの手この手で彼女の奮闘が始まります。
廊下を歩く男子の前でかがんでみたりw
階段の手すり終わりに座りこむことを検討してみたりw
はたまた趣向を変え、
褒められた流れで“ポンポン”されようと花瓶の水を献身的に換えてみたりw
しかし、どれもうまくいかず。
というより、全く見向きもされませんでした…w
そして、放課後。
彼女が訪れたのは猫がいる例の公園。
ここが描かれるのは、第5巻『[喪40]モテないし周りにアピールする』以来です。
これまでと同様、もこっちはベンチに座り猫にえさをあげていました。
もこ(陰で花瓶の水換えて野良猫にえさあげてる私に誰も気づかねぇ…)
猫の頭をなでながら嘆いていたもこっち。
すると、猫が食らいついていた缶詰が地面へ落下してしまいます。
もこ「…たく」
そう口にしながらも、しっかり缶詰を拾ってあげるもこっち。
すると、『ポフ』と、
前かがみになったもこっちの頭には猫の前足が…!
もこ「猫からか……」
この猫は第2巻『[喪18]モテないし夏が終わる』にて、オスであることが発覚しています。
もこっちはまたしても猫相手に異性に対しての願いを叶えたのでした…!w
というところで第85話が終了。
最後のオチに至るこの流れ。
この作品において、もこっちの男性パートナーなど今後も出す気はないから
これからもオス猫で我慢してね、という作者からの明確な意思すら感じますw
もう一点、触れておきたいのは、
以前の第7巻『[喪60]モテないし犬になる』の感想記事で記述した以下の内容。
今回のエピソードも振り返ってみれば、
あの手この手でもこっちが見栄を張ろうと画策した部分はすべて失敗に終わり、
唯一損得勘定抜きで突発的に起こしたもこっちにしかできない独自の発想・行動、
それのみが他者の心を動かしました。
これこそ、この【わたモテ】という作品が我々に伝えている大きなテーマなのだと、
私は認識しています。
今回は“見栄”を張ろうとした訳ではなく少々状況は異なりますが、
深く考えず突発的に行った善意の行動が最終的に彼女の願いを叶えるという流れであり、
上記の内容にも通ずる部分があったように思います。
何かと頭でいろいろと考え込んだ結果、後手に回り裏目裏目に出てしまうもこっち。
彼女の良さとは、本来そのユニークな発想と行動力。
そして、たとえつまずこうともめげずに前へ進み続ける胆力。
今回の猫からの“ポンポン”は、
“お前はそれで良いんだよ”というメッセージにも感じられました。
◆投稿動画
▼イベント紹介動画
【わたモテ】や【チェンソーマン】など、大好きなエンタメ作品のイベント開催時は
できる限り実際に参加し、その都度『紹介動画』を作成してきました。
これまでに作成した『紹介動画』は全てYouTubeで公開していますので、
何か気になる作品・イベントがありましたら、どうぞお手隙の際にでもご確認下さいませ。
▼聖地巡礼動画
現在、YouTubeで【わたモテ】の聖地巡礼動画を公開しています。
第1弾:【伏見稲荷大社】
第2弾:【東京ディズニーランド】
原作で描かれた“あの日々”の追体験として、どうぞお楽しみ下さい。
また、皆さんが聖地巡礼する際の参考にでもして頂ければ幸いです。
チャンネル登録の程、何卒よろしくお願い致します。m(_ _)m
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◆まとめ
以上が【わたモテ】第9巻の感想②となります。
長くなったので次の投稿に続きます。
それでは、また~(。・ω・)ノ゙
コメント
お邪魔します。
最新話でポンポンするのカップル出てきましたね。
いろんな所から拾って来るなあ。
(体育倉庫)
ほ、ホントだー!!!
私は全く気付いていませんでした…!ミカゼさん、ありがとうございます!
っていうかあのカップル、ちゃんと結ばれてたのかwww(*´꒳`*)
しかし、この事実によって
『[喪163]モテないし夏』はさらにその内容に深みが出てきました。
こりゃ、考察しがいがあるぜ…!!(いつ頃記事にできるんだろう…?w)
とにもかくにも…!
貴重な情報、ありがとうございます!!m(_ _)m