皆さん、こんにちは!エンタメ侍です。
今回は【チェンソーマン】の『第1部』が掲載されていた
週刊少年ジャンプ2019年1号~2021年2号までを対象に、その掲載順位の推移と
作者である藤本タツキ先生の巻末コメントを順にまとめていきます。
目次
- 1 ◆【チェンソーマン】ジャンプ掲載順位&巻末コメントまとめ
- 1.1 ▼はじめに
- 1.2 ▼ジャンプ掲載順位&巻末コメント
- 1.2.1 ◎第1巻収録分(週刊少年ジャンプ2019年1号~2019年9号)
- 1.2.2 ◎第2巻収録分(週刊少年ジャンプ2019年10号~2019年18号)
- 1.2.3 ◎第3巻収録分(週刊少年ジャンプ2019年19号~2019年28号)
- 1.2.4 ◎第4巻収録分(週刊少年ジャンプ2019年29号~2019年38号)
- 1.2.5 ◎第5巻収録分(週刊少年ジャンプ2019年39号~2019年47号)
- 1.2.6 ◎第6巻収録分(週刊少年ジャンプ2019年48号~2020年4・5合併号)
- 1.2.7 ◎第7巻収録分(週刊少年ジャンプ2020年6・7合併号~2020年15号)
- 1.2.8 ◎第8巻収録分(週刊少年ジャンプ2020年16号~2020年25号)
- 1.2.9 ◎第9巻収録分(週刊少年ジャンプ2020年26号~2020年35号)
- 1.2.10 ◎第10巻収録分(週刊少年ジャンプ2020年36・37合併号~2020年45号)
- 1.2.11 ◎第11巻収録分(週刊少年ジャンプ2020年46号~2021年2号)
- 1.2.12 ◎総括(週刊少年ジャンプ2019年1号~2021年2号)
- 2 ◆投稿動画
- 3 ◆おすすめ電子書籍サービス [PR]
- 4 ◆おすすめ動画配信サービス [PR]
- 5 ◆まとめ
◆【チェンソーマン】ジャンプ掲載順位&巻末コメントまとめ
▼はじめに
ついにTVアニメのティザーPVが公開され、新たなグッズ情報も日々飛び交うなど、
ますます『第2部』の連載開始が待ち遠しい【チェンソーマン】!
先日には藤本タツキ先生の新作読切【ルックバック】が無料公開され、
こちらも瞬く間に話題沸騰となっていたのが記憶に新しいところです。
(※【ルックバック】参照)
そんな“新たな動き”が際立つ中で、今一度本作が積み重ねてきた軌跡を振り返るべく
今回は『第1部』連載期間におけるジャンプ本誌での掲載順位の推移、及び
藤本先生の巻末コメントを順にまとめていきたいと思います。
具体的には週刊少年ジャンプ2019年1号~2021年2号までが対象です。
注目して欲しいのはこれらの情報が単に記録資料として価値があるだけでなく、
先生の作品を読み解く上で“重要な足がかり”となっている点です。
というのも先の【ルックバック】然り、藤本先生は漫画制作において
インスピレーションを受けた、またはモチーフにした作品を全く隠さない方針であり、
巻末コメントではそうしたインプット報告や今何に興味を抱いているのか等の報告が
定期的に記されているので、そちらも合わせて追ってみることで
先生が自らの作品へ込めているテーマやメッセージを別角度から推し量ることができるのです。
(※【ルックバック】のモチーフに関しては2020年16号~2020年25号の項目を参照)
とはいえ、全97回の内ほとんどが『ながやま こはる』化していることはやはり否めず、
毎週のように誌面を飾るクソみたいな文字並びには別の意味で楽しませて頂きました…w
一応説明しておきますと、
藤本先生は小学3年生の『ながやま こはる』名義でTwitterアカウントを開設しており、
あくまでも“妹として”つぶやきながら都度“お兄ちゃん”の作品を宣伝するという
サイコ極まりないSNS活動に日々励んでおられます。狂気です(o^-^o)
ちなみに初投稿が2013年8月3日なので今年で9年目突入となります。ホント狂気ですw
がんばってツイートをつぶやいていきたいです。
— ながやま こはる (@nagayama_koharu) August 3, 2013
さて、藤本先生のクレイジー具合がちらつき始めたところで
そんな先生がジャンプ史に刻んだ軌跡の数々を早速振り返っていきましょう!
それでは以下より該当エピソード収録のコミックス単位で区切り、順にまとめていきます。
▼ジャンプ掲載順位&巻末コメント
◎第1巻収録分(週刊少年ジャンプ2019年1号~2019年9号)
・2019年1号(『[第1話] 犬とチェンソー』)、掲載順位:1 / 16(新連載巻頭カラー)
・2019年2号(『[第2話] ポチタの行方』)、掲載順位:4 / 17(新連載第2回Cカラー)
・2019年3号(『[第3話] 東京到着』)、掲載順位:7 / 17
・2019年4・5合併号(『[第4話] 力<パワー>』)、掲載順位:10 / 18
・2019年6・7合併号(『[第5話] 胸を揉む方法』)、掲載順位:7 / 18
・2019年8号(『[第6話] 使役』)、掲載順位:13 / 18
・2019年9号(『[第7話] ニャーコの行方』)、掲載順位:12 / 17
新連載ブーストのかかった状態なのでまだ大した特徴は見受けられませんが、
実は『第5話』での“7”という掲載順位を次に超えるまで、ここから
コミックス約2冊分を要しているという事実は先にお伝えしておきましょう。
この辺り全期間をまとめたグラフが最後の『総括』にありますので詳細はそちらにて。
そして巻末コメントに関してはまともなことを言っているのが2回程、
さらに藤本先生お得意のランキング祭りが既に始まっているなど、
ジャンプ本誌初登場の作家さんとはとても思えぬ自由奔放ぶりがなんとも微笑ましい限り。
新年会で緊張したとか言っていますが、それも随分あやしいものです…w
また、以降のコメントを見てもわかる通り先生はかなりの甘党らしく、
ケーキだったりアイスだったりを無邪気な子供のように欲する様は
まさしくデンジやコベニちゃんそのものであり、
やはり作品及びキャラクターは作家の分身なんだなぁ~と感じる次第。
(※第7巻『[第56話] 呪いと初めて』参照)
◎第2巻収録分(週刊少年ジャンプ2019年10号~2019年18号)
・2019年10号(『[第8話] チェンソー VS コウモリ』)、掲載順位:9 / 18
・2019年11号(『[第9話] 救出』)、掲載順位:14 / 18
・2019年12号(『[第10話] コン』)、掲載順位:14 / 18
・2019年13号(『[第11話] 妥協』)、掲載順位:14 / 17
・2019年14号(『[第12話] 揉む』)、掲載順位:14 / 18
・2019年15号(『[第13話] 銃の悪魔』)、掲載順位:17 / 20
・2019年16号(『[第14話] エロキス』)、掲載順位:13 / 20
・2019年17号(『[第15話] エンドレス8階』)、掲載順位:15 / 20(Cカラー)
・2019年18号(『[第16話] はじめての味』)、掲載順位:13 / 19
まごうことなき低迷期であり、掲載順位という面だけで捉えれば
いわゆる“打ち切り候補”に片足を突っ込んでいる状況でした。
実際にはコミックスの売り上げなども考慮されるため一概には言えませんが、
読者目線だとそこは曖昧な部分なのでファンとしてはハラハラする数ヶ月でありました…。
ジャンプでの生存競争の過酷さは前回のイベントでも語られていた内容でしたね。
本作にとってはこの時期が一番の踏ん張りどころだったといえるでしょう。
ちなみに本編では“胸を揉む・揉まない”を真剣に繰り広げていた頃になります。
踏ん張りきれて良かったね、チェンソー様♪(o^-^o)
(※第2巻『[第8話] チェンソー VS コウモリ』参照)
そして問題の巻末コメント。
いまだかつて巻末でどら焼きの伏線回収をした作家がいたでしょうか?w
しかしまぁものの見事に飲食関連の話しかしていません。
前回のイベントでは食べ物などにそこまで執着のない方だと言われていましたが、先生は
傍から見ると“甘いものに目がない子供”にしか思えないので本当にいろいろ不思議な方ですw
◎第3巻収録分(週刊少年ジャンプ2019年19号~2019年28号)
・2019年19号(『[第17話] デンジを殺せ』)、掲載順位:13 / 19
・2019年20号(『[第18話] チェンソー VS 永遠』)、掲載順位:14 / 20
・2019年21号(『[第19話] ノーベル賞』)、掲載順位:14 / 20
・2019年22・23合併号(『[第20話] 飲み』)、掲載順位:9 / 20
・2019年24号(『[第21話] キスのお味』)、掲載順位:9 / 20
・2019年25号(『[第22話] チュッパチャプス コーラ味』)、掲載順位:8 / 18
・2019年26号(『[第23話] 銃声』)、掲載順位:14 / 21(Cカラー)
・2019年27号(『[第24話] 呪い』)、掲載順位:17 / 20
・2019年28号(『[第25話] ゴースト・ヘビ・チェンソー』)、掲載順位:15 / 20
明らかに変化が訪れていますね。実際、低迷期はここで終わりを迎えます。
当然いくつもの要素が重なった上での人気上昇ではありますが、少なくとも
『VS 永遠の悪魔』の内容が読者全体に響いたことは間違いないでしょう。
友情(≒「食われてやらあ!」)・努力(≒永久機関)・勝利(≒ノーベル賞)と、
見事なまでの独自解釈で古参のジャンプ読者も納得の復活劇となりました!
(※第3巻『[第19話] ノーベル賞』参照)
また、巻末コメントでは初のおすすめ作品が登場です。
ここで紹介された【げんしけん二代目】は後の巻末コメントでも再び出てくる程なので
藤本先生にとってかなりお気に入りの作品なのでしょう!
なお、好きなバナナランキングに関しては“いよいよ来るところまで来たな”感がありますが
この先もっとひどいのが待ち受けているのでお楽しみに(?)w
◎第4巻収録分(週刊少年ジャンプ2019年29号~2019年38号)
・2019年29号(『[第26話] 銃は強し』)、掲載順位:3 / 19
・2019年30号(『[第27話] 京都より』)、掲載順位:7 / 18
・2019年31号(『[第28話] 秘密と嘘』)、掲載順位:12 / 18
・2019年32号(『[第29話] 100点満点』)、掲載順位:11 / 19(Cカラー)
・2019年33号(『[第30話] もっとボロボロ]』)、掲載順位:9 / 18
・2019年34号(『[第31話] 未来最高』)、掲載順位:8 / 19
・2019年35号(『[第32話] 繰り返し繰り返し』)、掲載順位:10 / 18
『久しぶりに鶏肉食べたらすごくおいしかったのでよかったです』
・2019年36・37合併号(『[第33話] 作戦開始』)、掲載順位:10 / 18(Cカラー)
・2019年38号(『[第34話] 全員集合』)、掲載順位:8 / 18
ご覧の通りこれまでの順位から一段階上の位置をキープし続けており、
本作は中堅どころの人気作品としてようやく安定期に入りました。
さらにこの期間中にセンターカラーの機会が二度与えられている事実からも
編集部側の“今が盛り上げ時”という期待感が窺えますね。
そして巻末コメントでは初めて作劇に関するモチーフの提示がなされています。
『第27話』でのマキマ式“手ごねハンバーグ”には誰もが震えたことかと思いますが、
特に【潰談】リスペクトが強い演出なのでコメントを読む前に気づいた人もいたでしょう。
(※第4巻『[第27話] 京都より』参照)
伊藤潤二先生といえば【HUNTER×HUNTER】の冨樫先生や【呪術廻戦】の芥見先生など、
他のジャンプ作家陣にもフォロワー(?)が多く、
この手の作家性に惹かれる方には要チェックといえる偉大な存在です!
また、当時の最新ホラー映画【ミッドサマー】についても触れられていますが、
同じアリ・アスター監督作品である【ヘレディタリー/継承】、
そちらへのオマージュと思われる場面が後の『第83話』にて確認できます。
(※第10巻『[第83話] 死・復活・チェンソー』)
元ネタ云々、なんだったら『ホラー』という枠組みを抜きにしても、やはり
“一ジャンルを研究しつくしたクリエイター”が作り出す作品には一見の価値があります。
まだ未確認という方はぜひ…!
◎第5巻収録分(週刊少年ジャンプ2019年39号~2019年47号)
・2019年39号(『[第35話] 未成年』)、掲載順位:11 / 18
・2019年40号(『[第36話] 日本刀 VS チェンソー』)、掲載順位:10 / 19
・2019年41号(『[第37話] 電車・頭・チェンソー』)、掲載順位:11 / 18
・2019年42号(『[第38話] 気楽に復習を!』)、掲載順位:6 / 19(Cカラー)
・2019年43号(『[第39話] きっと泣く』)、掲載順位:13 / 18
・2019年44号(『[第40話] 恋・花・チェンソー』)、掲載順位:9 / 19
・2019年45号(『[第41話] 嵐の前』)、掲載順位:13 / 19
・2019年46号(『[第42話] 泳ぎ方を教えて』)、掲載順位:12 / 18
・2019年47号(『[第43話] ジェーンは教会で眠った』)、掲載順位:1 / 18(巻頭カラー)
前回に続きこの期間中も二度のカラー起用、しかも後半の方は
『第1話』以来の巻頭カラー&表紙です!ここへ至るまで実に約10ヶ月半。
後述の通り裏では“アニメ化確定”まであと少しという状況でした。
そんな中、巻末コメントの方は『ながやま こはる』化が突き進み、
ついには“いつか飲んでみたいと思いました”などと
もはや体験報告でなく、ただ夢を語るだけになってまいりましたw
なお、“パフェやクレープ食べたい”はちょっと長めの伏線(?)になるので
いつ・どのように回収されるのか、気になる方はぜひ注目しておいて下さい!
もちろんガン無視一択でも漫画体験には全く支障ありませんので!(o^-^o)
◎第6巻収録分(週刊少年ジャンプ2019年48号~2020年4・5合併号)
・2019年48号(『[第44話] バン バン バン』)、掲載順位:13 / 19
・2019年49号(『[第45話] 爆発日和』)、掲載順位:10 / 19
・2019年50号(『[第46話] 皆殺しのメロディ』)、掲載順位:6 / 19(Cカラー)
・2019年51号(『[第47話] 女運』)、掲載順位:11 / 20
・2019年52号(『[第48話] ボンボンボン』)、掲載順位:10 / 19
・2020年2号(『[第50話] シャークネード』)、掲載順位:10 / 18
・2020年3号(『[第51話] ダークダイビング』)、掲載順位:7 / 18
・2020年4・5合併号(『[第52話] 失恋・花・チェンソー』)、掲載順位:13 / 18
全体的に振れ幅が小さく、安定して人気が取れていることがわかります。
また、この期間中にも二度のカラー起用があり、
特に後者は連載1周年記念のセンターカラーとなりました。
なお、前回のイベントでのお話によればこの頃にアニメ化が確定し、
ようやく先生たちも“生き残れる”確信が得られたとのことでした。
そういった背景も踏まえると本作が誇る完成度の高さやそれに応じて高まる期待値など、
あらゆるラインを大きく引き上げ確立した“『レゼ編』の功績”がより一層際立ちますね!
(※第6巻『[第51話] ダークダイビング』参照)
そして巻末コメントでは“おすすめ漫画”を紹介するカタチで
徐々に先生のインプット報告が増えてきました。
藤本先生はかなり研究熱心な方だと思われ、忙しい合間を縫っては
ありとあらゆるコンテンツ(とデザート)を吸収している印象であり、
ここで発表されている作品もそのごく一部なのでしょう。
とはいえ、堂々とよその漫画を紹介するプロの漫画家さんというのもなかなかおらず、
私をはじめとした“素人のおすすめ”なんかよりよっぽど信頼ができますね。
(※でも、たまには素人の【おすすめ】漫画もチェックしてね…w)
あと、先生がかぼちゃ料理で喜んでいる件についてですが、
最初期から巻末コメントを追ってきた読者にとっては
“あっ、これ進研ゼミでやったところだ!”並にすんなり入ってきたはず。
奇人『藤本タツキ』の味覚だけはどんどん暴かれていきます!w
◎第7巻収録分(週刊少年ジャンプ2020年6・7合併号~2020年15号)
・2020年6・7合併号(『[第53話] 夢の中』)、掲載順位:9 / 16(Cカラー)
・2020年8号(『[第54話] 江の島にいくには』)、掲載順位:9 / 18
・2020年9号(『[第55話] レッツゴー』)、掲載順位:15 / 19
・2020年10号(『[第56話] 呪いと初めて』)、掲載順位:8 / 19
・2020年11号(『[第57話] 突然』)、掲載順位:8 / 18
・2020年12号(『[第58話] 黒瀬ユウタロウ』)、掲載順位:14 / 19
・2020年13号(『[第59話] めちゃくちゃ』)、掲載順位:7 / 19(Cカラー)
・2020年14号(『[第60話] クァンシと魔人達四十九人斬り』)、掲載順位:8 / 18(Cカラー)
・2020年15号(『[第61話] ニュースレポーター』)、掲載順位:9 / 20(Cカラー)
レゼ編での好調をそのままに、なんとこの期間ではカラー起用が4回、
しかもその内3回は初の人気投票開催に合わせた3号連続センターカラーと、
第2巻あたりの低迷期が嘘のような躍進ぶりをみせています!
しかしそれでもトップ組の牙城を崩すことはできず“あと一歩…!”という状況です。
また、巻末コメントでは『第60話』でのクァンシ無双が榎本俊二先生の
【斬り介とジョニー四百九十九人斬り】リスペクトであることがはっきり提示されました。
まぁそもそもエピソードタイトルからして“ほぼそれ”な訳ですが…w
(※第7巻『[第60話] クァンシと魔人達四十九人斬り』参照)
ちなみにオマージュ元の作品はコミックス一冊分、約100ページ越えの紙面上で
ただシンプルに人を斬って斬って斬りまくりそのまま駆け抜けるという、
ほかに類を見ない問題作となっています!圧倒されること間違いなしですよ…!
(※【斬り介とジョニー四百九十九人斬り】参照)
そして“堀越先生”云々というコメントは週刊少年ジャンプ2020年10号に掲載された
【僕のヒーローアカデミア】『No.259 静かな始まり』でのある描写を指しています。
実はこのエピソードに堀越先生の描いたチェンソーマンがちらっと登場しており、
当時は両作品のファンの間で話題になっていました。
こちらは同作品の第27巻に収録されているので気になる方はチェックしてみましょう!
◎第8巻収録分(週刊少年ジャンプ2020年16号~2020年25号)
・2020年16号(『[第62話] ちょうめちゃくちゃ』)、掲載順位:11 / 20
・2020年17号(『[第63話] 地獄旅行』)、掲載順位:14 / 20
・2020年19号(『[第65話] 闇の悪魔』)、掲載順位:12 / 19
・2020年21・22合併号(『[第67話] 最初のデビルハンター』)、掲載順位:7 / 19(Cカラー)
・2020年23号(『[第68話] ダークパワー』)、掲載順位:15 / 20
・2020年24号(『[第69話] シャイニングパワー』)、掲載順位:17 / 20
・2020年25号(『[第70話] 摘む』)、掲載順位:13 / 20
久々に後方へ下がったかと思えばいきなり掲載順位“5”を叩き出して
堂々とトップ組へ介入していたりと、かなり入れ替わりの激しい時期でした。
それこそ、かつてない程に予測不能・絶望不可避で広がる地獄の殺戮ショーに対し、
キャラクターたちと同じく読者の皆も相当戸惑っていた、ということなのかもしれません。
(※第8巻『[第64話] ウェルカムトゥーザヘル』参照)
ただし、ここまでくるとアンケート結果以外の要因で順位が下がっている節があり、
そちらについては最後の『総括』で少し触れたいと思います。
さて、巻末コメントでは今回も様々な作品が紹介されていますが、
やはり注目は映画【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド】でしょう。
実はこちら、例の読切【ルックバック】のモチーフの一つとなっており、
読切のラストカットでは上記作品のパッケージが描かれていることも確認できます。
(※【ルックバック】参照)
藤本先生が週刊連載で忙しいこの時期にインプットしたもの、それが今になって
あのような名作として昇華したことを考えるといろいろ感慨深いものがありますね。
両作品に共通していることは、突如訪れた残酷で悲惨な『現実』を背景に、
それを受けて傷つき病むばかりの心へ光を与える存在が『虚構』である、という構造です。
受け手にとって、さらには作り手自身にとっても救済となり得る、
そのような『虚構世界』を生み出すことこそが“創作者としての使命”なのだと、
まるでそう言わんばかりの力強いメッセージ性が両作品には感じられるのです。
(※【ルックバック】参照)
それぞれの『現実』が“何を指しているのか”についてはあえて言及致しません。
とにかく、私にとってはどちらもかけがえのない作品となりました…!
◎第9巻収録分(週刊少年ジャンプ2020年26号~2020年35号)
・2020年26号(『[第71話] お風呂』)、掲載順位:5 / 19(Cカラー)
・2020年27号(『[第72話] みんな一緒』)、掲載順位:14 / 20
・2020年28号(『[第73話] 日常の終わりに』)、掲載順位:10 / 19(Cカラー)
・2020年29号(『[第74話] 波の言う事』)、掲載順位:14 / 19
・2020年30号(『[第75話] 9.12』)、掲載順位:16 / 19
・2020年31号(『[第76話] 開けちゃダメ』)、掲載順位:17 / 21
・2020年32号(『[第77話] チャイムチャイムチャイム』)、掲載順位:5 / 19
・2020年33・34合併号(『[第78話] ゆきがっせん』)、掲載順位:6 / 21
・2020年35号(『[第79話] キャッチボール』)、掲載順位:7 / 20(Cカラー)
今回も振れ幅は大きいもののカラー起用が3回あり、
この章の締めくくりとなる後半にかけては一気に順位が上がっていますね。
また、週刊少年ジャンプ2020年26号では通常のセンターカラーに加えて
人気投票の結果を伴った見開き2ページに渡るカラーイラストが掲載されました。
ここにしれっと入っている『コベニカー』についてはマンガ展のレポートでも触れた通りw
(※週刊少年ジャンプ2020年26号掲載『人気投票 結果発表』参照)
そして巻末コメントでは恒例の“好きなものランキング”が
とうとう“好きな数字ランキング”にまで到達していて震えますが(笑)、何気に注目なのは
先生が長らく温めてきた“パフェ&クレープへの欲求”がこの期間で二度もつぶやかれる程に
相当高まっている点です。さぁ、伏線回収(?)は目前!w
◎第10巻収録分(週刊少年ジャンプ2020年36・37合併号~2020年45号)
・2020年36・37合併号(『[第80話] 犬の気持ち』)、掲載順位:7 / 20
・2020年38号(『[第81話] おてて』)、掲載順位:9 / 19
・2020年39号(『[第82話] 朝食はしっかり』)、掲載順位:5 / 18
・2020年40号(『[第83話] 死・復活・チェンソー』)、掲載順位:6 / 19
・2020年41号(『[第84話] 地獄のヒーロー』)、掲載順位:10 / 19
・2020年42号(『[第85話] 超跳腸・胃胃肝血』)、掲載順位:1 / 18(巻頭カラー)
・2020年43号(『[第86話] デートチェンソー』)、掲載順位:12 / 18
・2020年44号(『[第87話] チェンソーマン VS 恐怖の武器人間』)、掲載順位:7 / 18
・2020年45号(『[第88話] スターチェンソー』)、掲載順位:2 / 18
ほとんどが一桁の順位であり、完全にトップ組の一角となっていますね。
そして『第43話』以来の巻頭カラー&表紙への起用だったり、
巻頭を除けば過去最高の掲載順位“2”を記録している点なども踏まえると、
本作はこの辺りからいよいよ人気絶頂期へ突入したといえるでしょう。
そんな中、巻末コメントでは非常事態が発生していたことをご存知でしょうか?
これは当時の近況報告でも触れた件なのですが、実は週刊少年ジャンプ2020年39号にて
次の週に載るはずの巻末コメントがミスで一つ前の週に載ってしまったのです!
さらにまずいことに、そのコメントが次の週のネタバレに繋がる内容であったため、
作者自らが“コメントを見ないよう注意を促す”珍事にまで発展していました。
大抵いつもはクソみたいなことしか書かないのに(笑)、“モチーフの提示”という
かなり貴重な情報開示をしてくれた時に限って、なぜこんなミスが…!w
まぁそれはそれとして、問題のコメントで登場したのが弐瓶勉先生の【ABARA】でした。
(※【ABARA】第1巻『.1 白奇居子』参照)
“『第83話』のネタバレ”という注意喚起ではありましたが、
改めて考えてみると【ABARA】では変身前の主人公の名前が『駆動電次』だったり、
姉妹キャラの妹の名前が『那由多<ナユタ>』だったり、とにかく共通事項が多く、
【チェンソーマン】には溢れんばかりの【ABARA】リスペクトが盛り込まれています。
(※第11巻『[第97話] 愛・ラブ・チェンソー』参照)
もしかすると今後の展開に繋がるヒントがここに隠されているかもしれず、
今や【ABARA】は【チェンソーマン】ファンとしても見逃せない作品となっています!
で、問題の伏線回収(?)です!“パフェ&クレープへの欲求”が抑えきれず、
ついには藤本先生、忙しい中パフェを自分で作って自分で食べちゃいました!無邪気か!w
そして皆さん、お気づきですよね?クレープに関しては“回収”できていない訳です。
そこで恐る恐る『ながやま こはる』アカウントを覗いてみると、直近の投稿で
“クレープの食べ放題があるらしい”とか言ってて最高に微笑ましいのであった!w\(^o^)/
東京にはクレープの食べ放題があるらしいです。凄い事だし、行ってみたいです。
— ながやま こはる (@nagayama_koharu) August 6, 2021
◎第11巻収録分(週刊少年ジャンプ2020年46号~2021年2号)
・2020年46号(『[第89話] がんばれチェンソーマン』)、掲載順位:7 / 19
・2020年47号(『[第90話] 超パワー』)、掲載順位:6 / 18(Cカラー)
・2020年48号(『[第91話] パワー・パワー・パワー』)、掲載順位:4 / 19
・2020年49号(『[第92話] バニラスカイ』)、掲載順位:1 / 18(巻頭カラー)
・2020年50号(『[第93話] 君と糞映画』)、掲載順位:9 / 19
・2020年51号(『[第94話] チェンソーマン対武器人間ズ』)、掲載順位:10 / 20
・2020年52号(『[第95話] チェンソーマン VS 支配の悪魔』)、掲載順位:15 / 21
・2021年1号(『[第96話] こんな味』)、掲載順位:13 / 20
・2021年2号(『[第97話] 愛・ラブ・チェンソー』)、掲載順位:6 / 21(Cカラー)
これまた極端に後ろへ下がる時もありますが基本的には上位をキープしています。
しかもカラー起用が3回、その内1回は『第85話』以来の巻頭カラーでした。
本作としては過去最短の巻頭カラー再起用であり、前の期間と合わせてみれば
他のアニメ化済みの作品にも負けず劣らずの掲載順位となっていますね。
その後も低迷期へ戻ることなく、本作はこのまま一気に駆け抜けることに…!
(※第11巻『[第91話] パワー・パワー・パワー』参照)
コミックスの収録話数から逆算して終幕が近いことを予想していた読者はいましたが、
“どう収束させるのか”については誰もまともに予想できていなかったと思います。
そんな予定調和とは程遠い展開を広げつつ、押さえるところはしっかり押さえる。
ここまで追ってきた巻末コメントが物語っている通り、結局のところ
漫画・アニメ・映画、何であろうと分け隔てなくエンタメ作品と向き合い
ひたすらに研究し続ける藤本先生の探求心とその真摯な創作姿勢こそが
読者一同の心をがっちり掴んだ大きな要因だったのではないかと感じます。
(※第11巻『[第97話] 愛・ラブ・チェンソー』参照)
そんなこんなで本作の終幕を迎えた先生が最後の巻末コメントとして残した言葉がこちら。
藤本タツキ『じゃあねー』
探求心とか創作姿勢とかはさておき、子供心だけは絶対に忘れない、
徹底してサイコで最高な藤本先生なのでした!w(o^-^o)
◎総括(週刊少年ジャンプ2019年1号~2021年2号)
最後に、連載開始から連載終了までの全期間の掲載順位をまとめたグラフが以下の通り。
全97話の中で巻頭カラーは計4回、センターカラーは計18回。
グラフ上では赤色マーカーが巻頭カラーを、黄色マーカーがセンターカラーを表しており、
その2項目の頻度にだけ注目しても中盤以降の畳み掛けるような盛り上がりが見えてきます。
(※週刊少年ジャンプ2020年42号掲載『[第85話] 超跳腸・胃胃肝血』巻頭カラー参照)
また、掲載順位としては『レゼ編』辺りの安定期や『マキマ事変』辺りの絶頂期に加え、
『VS 永遠の悪魔』後の明らかな風向きの変化なども非常に興味深く、
読者が徐々に【チェンソーマン】を受け入れ、のめり込んでいく様がよく表れていますね。
ここまで上り調子のままサクッと連載を終わらせる作品もなかなか珍しいものですが、
そうなると気になってくるのが例の“急激かつ一時的な掲載順位の低下”です。
実は質・人気共にトップレベルの作品が急に巻末付近へ掲載されることはたまにあり、
私はこの現象を勝手に『ハイキュー現象』と呼んでいたりしますw
あくまで推測の域を出ませんが、この原因の一つが“入稿遅れ”だと考えられ、
過去の例でいうと【ONE PIECE】の尾田栄一郎先生が巻末コメントにて
“入稿遅れで掲載順位が一時的に下がる”旨を告白されたことがありました。
改めてグラフを見てみると本作ではカラー対応の後、順位を落とす傾向にあるのがわかりますね。
そして本編の盛り上がりに合わせてネーム作成にかける時間や描き込み量が増加していき、
結果として『刺客編』以降での局所的な順位低下を招いたのではないかと予想されます。
先述の通り推測に過ぎない訳ですが、そういった背景も踏まえて振り返ってみると
作者の創作意欲や読者の心の揺れ動きなど、また新たな一面が見えてくるのではないでしょうか。
(※第8巻『[第69話] シャイニングパワー』参照)
巻末コメントに関しても同様、クレイジーで甘党な一面だけでなく(笑)、
とにかく研究熱心でひたむきにエンタメ作品と向き合い続ける、
そんな藤本先生の“一創作者としての覚悟極まる姿”が浮き彫りになりました。
当然全てが解説やこぼれ話といった類のものではありませんが、
やはりこうして作者自らのコメントを追っておくことで自然と作品への理解が深まりますし、
単純に我々の視野も広がるので、それこそ藤本先生の言葉をお借りするなら“オススメです!”w
ぜひこの機会に皆さんも好きな作家さんのコメントへ目を向けてみて下さいね!(*´꒳`*)
長くなりましたが、あとは『◆まとめ』を残すのみ!
連載当時の空気感やムーブメントの流れが少しでも伝わっていればと思います。
コミックスを読み返す際にでも、どうぞご活用下さいませ!m(_ _)m
◆投稿動画
▼イベント紹介動画
【わたモテ】や【チェンソーマン】など、大好きなエンタメ作品のイベント開催時は
できる限り実際に参加し、その都度『紹介動画』を作成してきました。
これまでに作成した『紹介動画』は全てYouTubeで公開していますので、
何か気になる作品・イベントがありましたら、どうぞお手隙の際にでもご確認下さいませ。
▼聖地巡礼動画
現在、YouTubeで【わたモテ】の聖地巡礼動画を公開しています。
第1弾:【伏見稲荷大社】
第2弾:【東京ディズニーランド】
原作で描かれた“あの日々”の追体験として、どうぞお楽しみ下さい。
また、皆さんが聖地巡礼する際の参考にでもして頂ければ幸いです。
チャンネル登録の程、何卒よろしくお願い致します。m(_ _)m
YouTubeチャンネルはこちら!:
【エンタメ日和のエンタメチャンネル】
◆おすすめ電子書籍サービス [PR]
▼eBookJapan
電子書籍をご利用なら最初におすすめしたいのがeBookJapanです!
約50万冊という世界最大級の品揃えに加え、
一冊まるごとタダで読める無料まんがが提供されています。
無料まんがのラインナップは定期的に更新されるので要チェックですよ!
▼DMMブックス
次におススメなのがDMMブックスです!
こちらも品揃え抜群ですし、何より特徴的なのが成人向けタイトルなど、
他にはないジャンルのコンテンツが充実していることです!
無料サンプルも付いていて試し読みができるので安心ですよ!
◆おすすめ動画配信サービス [PR]
▼DMM動画
“多種多様なコンテンツを楽しめる”という面ではDMM動画もおすすめ配信サービスの1つです。
第1話のみ無料公開中という作品も多々あるため、ひとまずのご確認だけでもぜひ!
また、DMM見放題CHライトという定額の見放題プログラムも用意されており、
お笑いやグラビア、さらにはアダルトな作品まで、月額550円(税込)で
コアなジャンルを含めた7000タイトル以上の作品を好きなだけ堪能できますよ!
なお、マルチデバイス対応でスマホやPC以外にもTVやPS4などでも視聴が可能です。
そしてDMM動画もDMM見放題CHライトも共通のDMMポイントが利用できるため、
普段からDMM関連のサービスに慣れ親しんでいる方には“特におすすめ”といえるでしょう!
◆まとめ
以上が【チェンソーマン】『第1部』の掲載順位と巻末コメントのまとめとなります。
私はこの記事を仕上げるのに一体何週間、そして何時間かけたのやら?w
上記内容の通りまずはデータ収集及びその整理から始まり、
それらをどのようにまとめるか、他に必要な補足情報はないか等々、
試行錯誤の期間を経た上で実際の記事作成へ、という流れだったため、
とにかくいつも以上に時間と労力を要してしまった気がします。
にもかかわらず、そもそも誰に需要があるのかわからないトピックスであり(笑)、
相変わらず書き手の私だけが満足する結果になっているんじゃないでしょうか?w
まぁ今後としてアニメから【チェンソーマン】へ触れる方も多くいらっしゃるはずで、
そこで連載当時の雰囲気が知りたくなるでしょうから、
その際にでもこの記事が何かしら役立つことを願っております。
また、単純に“プロの漫画家がオススメするエンタメ作品”という目線でも
非常に興味深いところが多々あり、ここで紹介された作品を追う楽しみが増えました。
皆さんも気になる作品がありましたらぜひチェックしてみて下さいね!
もしかすると藤本先生の作品との“新たな繋がり”が見えてくるかもしれませんよ!
それでは皆さん、素晴らしいエンタメ人生を~(。・ω・)ノ゙
コメント