【わたモテ】第13巻 感想② 遠足編開幕!「ようやく会えたって感じかな」

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皆さん、こんにちは!エンタメ侍です。

前回に続き私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(以下、わたモテ
第13巻の感想記事になります!

【わたモテ】第13巻 感想① とけ出した感情が彷徨い求める『特別』な関係
今回は【わたモテ】の第13巻の感想となります。この記事で扱うのは第123話~第124話についてです。
【わたモテ】全キャラ登場回まとめ(高校1年生編)
今回は【わたモテ】の高校1年生編を対象とし、全キャラ毎にその登場回をまとめていきます。
【わたモテ】全キャラ登場回まとめ(高校2年生編)
今回は【わたモテ】の高校2年生編を対象とし、全キャラ毎にその登場回をまとめていきます。

以下より第125話からエピソード単位で感想&考察を記述していきます。

◆【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!】第13巻 感想②

▼感想&考察

◎[喪125]モテないし遠足がはじまる

感想&考察

この日、もこっちが降り立ったのは学校の最寄り駅ではなく舞浜駅でした。

『舞浜』とはっきり明記するあたり元ネタを隠す気など毛頭ないことが伝わります…w

ということで、第13巻『[喪123]モテないし弟が3-5にくる』にて触れられていた通り、
この日もこっちたち3年生は遠足で【ネズミーランド】を訪れていました。
新たなクラスメイトたちに囲まれ、
元ぼっちの少女が目にする世界はどのような輝きを見せるのか?
そして、あの日失った“大切な何か”を彼女は取り戻すことができるのか…?

激動の遠足編、いよいよ開幕です!!

【わたモテ】第13巻 感想① とけ出した感情が彷徨い求める『特別』な関係
今回は【わたモテ】の第13巻の感想となります。この記事で扱うのは第123話~第124話についてです。

電車を降りてすぐ、もこっちはLINEで連絡を取り合いゆりちゃんまこっちの二人と合流。
そのまま三人は揃って集合場所へと向かいます。

この時点で既に修学旅行編の序盤との違いを強く感じてしまいます。

第8巻『[喪71]モテないし出発する』において、
もこっちは東京駅に着いたはいいものの集合場所がよく分からず道に迷っていました。
直後、彼女の近くを横切った見知らぬ原幕生徒の後を追いかけて
もこっちは何とか集合場所に辿り着きますが、やはりそこに自分の居場所はなく、
楽しそうに盛り上がるクラスメイトたちを彼女はただ遠くから見つめるばかりでした…。

(※第8巻『[喪71]モテないし出発する』参照)

それに対し今回は駅でもこっちを“待ってくれている”存在がおり、
そこから特に迷うことも無く、彼女らは共に集合場所へと向かいます。

道に迷い人の輪に溶け込めなかった一人の少女が、
ついには自分を慕い傍にいてくれる誰か”を見つけ、そして共に歩んで行くという、
何とも輝かしい現在を手に入れました。
これはまるで、ちょっとした人生観の変化を表しているようにも感じられ、
たった数コマの描写ながらとても印象深いものとなりました。

【わたモテ】第8巻 感想② 修学旅行編開幕!「乳首つまんでごめんなさい…」
前回に続き【わたモテ】の第8巻の感想となります。この記事で扱うのは第71話~第74話についてです。

集合場所に集まった原幕3年生一同。
そこでは既に各担任教師による点呼が始まっていました。

すると、ゆりちゃんに声を掛けてきたのが吉田さん

吉田「悪いな 今回は他の奴らと回る
ゆり「そう…」

第13巻『[喪123]モテないし弟が3-5にくる』にて、
吉田さんが【ネズミーランド】への遠足を楽しみにしている様子が描かれていましたが、
そこには杏奈さん麗奈さんという二人の友人と一緒に回れることへの喜び
多分に含まれていたことでしょう。
彼女の表情もいつもより幾分やわらかいものになっています。

一方、そんな吉田さんの発言を受け、ゆりちゃんはどこか寂しそうな表情を浮かべます。
第13巻『[喪124]モテないし友達の関係』でも示された通り、
ゆりちゃんはいつもの4人で過ごす時間、
そしてそこで生まれる思い出の数々を何よりも大切にしており、
同時に他の3人にとってもそれが『特別』であってほしいと願っています。

それだけに吉田さんが他の友人と回ることを嬉しそうに語るその姿
ゆりちゃんをまた複雑な心境にさせたに違いありません…。

さて、そんな彼女らとは少し離れた位置で男女混合の大所帯を構えていたのが、
清田君加藤さんが所属するリア充グループ。

いつものように和気あいあいと会話を楽しむメンバーの中、
互いに顔も合わせずグループの両端で不穏な空気を漂わせていたのが
ネモ茜ちゃん(あーちゃん)の二人でした…。

二人の間に生じてしまった大きな溝
その存在が第13巻『[喪124]モテないし友達の関係』にて
ほのめかされていましたが、今回こうしてはっきりと描かれたことになります。

また、先程第8巻『[喪71]モテないし出発する』での描写と今回の内容を比較して
もこっち側の変化について述べましたが、
上記エピソードにて集合場所で彼女が遠くから見つめていたものとは、
これまた皮肉なことに仲睦まじく会話をするネモ茜ちゃんの姿だったのです…。

当時と現在。
様々な変化を迎え、物語は今再び大きく動き出そうとしていました…。

まず、行動に出たのはネモ
遠くで話し合っているもこっち・ゆりちゃん・まこっちの三人組を確認し、
彼女は決意を固めたのです…。

ネモ「ごめん よっちゃん 私 別の人と回るね
清田「え!?」

それだけを告げ、ネモは本当にその場を去ってしまいます…。
そんな彼女の後姿を見つめ、“そっちがその気なら…!”とばかりに、
今度は茜ちゃんが別行動を宣言。

茜 「私も今日は別行動させてもらうね
加藤「また中で会ったら一緒に遊ぼうね」

仲を取り持つように加藤さんは一度間に入って発言した後、
そのまま黙って茜ちゃんの後について行きました。
今の茜ちゃんを引き止めるなど無駄なことであると加藤さんはよく理解しているのでしょう…。

そしてこうなると困るのが小陽ちゃん
常に人の上辺ばかり見ている彼女のことです。
おそらく何の事情も察知できていなかったのでしょう。
突然の出来事にキョロキョロと辺りを見渡すばかり…。

すると、男子グループの中でも新たな動きが。
清田君と同様に高校1年生編よりずっと登場している鈴木君が少々怒りながら次のように発言。

鈴木「うぜーなあいつら こんなとこでケンカしてんじゃねーよ」
鈴木「もう男4人で回らね?
清田「あー そうだな…」

これを受け、小陽ちゃんは慌てて加藤さんと茜ちゃんの後を追いかけます
この判断が今後の彼女の学校生活を一変させることにつながる訳ですが、
今の彼女には到底想像もつかない話なのでした…。

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まこ「吉田さん 別の人と回るんだ じゃあ3人だね」
ゆり「うん…」

吉田さんが別行動を取ることも伝わり、そろそろ移動しようかというその時。
そのタイミングで3人へと声を掛けたのがネモでした。

ネモ「ねぇねぇ 3人に私もついてっていいー?
もこ(ネモ!?)

ネモ「最後の遠足だし いつもの人じゃなく」
ネモ「3人と遊びたいと思ったんだけど ダメかな?」
まこ「ううん 私達も3人より4人のほうがよかったよ 乗りものとか」
ネモ「ありがとうー まこちゃん」

突然の申し出にもこの対応。
ただ受け入れるだけでなく、“4人のほうがよかったよ”という一言を添えることで、
相手側の“突然で申し訳ない”という感情を和らげています
まこっちの聖人ぶりには毎度毎度驚かされますね!

それでは、残り2名のリアクションと見比べてみましょう。

ネモ「田村さんもよろしくね 話すの初めてだね」
ゆり「あっ うん…」

ネモ「黒木さんはもちろんOKだから聞かなくていいよね?
もこ「はは…」

コミュ障とは斯くあるべし!!www
我々に決定的な違いを見せつけてくれます…!w

また、第10巻『[喪97]モテないし学食で食べる』において
もこっちに初めて本心をさらけ出したネモでしたが、その時の感想でも触れた通り、
当時の彼女にとって本当の自分”は“影に潜めるべきもの”と認識している節がありました。

(※第10巻『[喪97]モテないし学食で食べる』参照)

そんな彼女も第12巻『[喪122]モテないし3年生になる』にて、
理想の自分”とも言えるもこっちが示した、
誇りと信念に従い駆け抜ける彼女のありのままの姿に感化され、
自らも本心をさらけ出していくことを決意しました。

(※第12巻『[喪122]モテないし3年生になる』参照)

先程のもこっちへ少々毒っ気を交えて絡んでいく姿も彼女が内包する一面
すなわち本当の自分
であり、
その姿をもこっち以外の前でも披露できるようになっているというこの状況は、
彼女がようやく辿り着いた変化の一端とも言えるでしょう。

さらにネモのもこっちに対する発言が少し突っかかるような表現になっている部分に関しては、
続く『[喪126]モテないしあだ名で呼ばれる』にてもう少しだけ掘り下げたいと思います。

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4人組となった一行は早速テーマパーク内へ入り中をブラブラと歩いていました。

ネモ「そうだ せっかくだし みんなで耳とかつける?
まこ「あっいいかもね そこ寄って買おうか?」
ゆり「私いい
もこ(こいつよく断れんな……)

ゆりちゃんも何だかんだブレませんよね!w
今の彼女にとってもこっち・まこっち・吉田さんの3人以外のことについては、
正直な所どうでもいい”という認識なのでしょう…w

そうこうしていると、一行はベンチに腰掛ける一人のクラスメイトの姿を目にします。

うち「困ったなー… みんなとはぐれちゃったなー
うち「スマホ忘れて連絡とれないし 誰か一緒に捜してくれないかなー」

そんなうっちーのことをしっかりと視界に捉え、そのまま通り過ぎる一行…。

うち「なんで!?
まこ「わっ!!?」

このテンポ感よ…!www
無駄の一切ない、最高な計4コマですw

まこ「な…何 うっちー?」
うち「困ってるでしょ!!なんで助けてくれないの!?
うち「クラス替わったらもう友達じゃないの!?
まこ「あっごめんね…… 私に話しかけてるって思わなかったから……」

グイグイ助けを求めにくる少女…w
第11巻『[喪99]モテないし友達の友達』にて触れた通り、
実はこの二人はなかなかに良好な友人関係だと私は捉えています。
今回、うっちーはその信頼できる友人を介して
何としてでもお近づきになりたい共に過ごしたい相手がおり…。

まこ「どどうすればいいの?」
うち「一緒に回らせて そのうちみんなと合流できると思うから!」

そう言いながら、ちらちらと彼女が送る視線の先にはもこっちの姿が…。
想い人を前に、既にうっちーの頬は赤く染まっています。

そして、友人が困っているとわかればすぐに手を差し伸べるのがまこっちという人間です…!

まこ「あっ私 宮崎さんの番号知ってるから連絡してあげるよ
うち「いいよ!
まこ「えっ!?」

が、差し伸べられた手を即座に払いのけるうっちーwww

うち「そのうち合流できるって言ってるでしょ!」
うち「そんなに私と行きたくないの?」
まこ「う…うっちーの為を思ってしてあげようと…」
うち「余計なことしないで!!

なんという理不尽…!w
まこっちはそろそろ付き合う人間を考えた方がいいよ…w

うち「とにかく! あっちのほうに友達いるかもしれない!行こ」

そう言いながらうっちーは強引にもこっちとゆりちゃんの間に割り込みます。
突然現れていきなりリーダーシップを取り、そしてしっかり想い人の隣をキープと、
もうやりたい放題です!w

第12巻『[喪122]モテないし3年生になる』での幼児退行”の件もそうでしたが、
うっちーは色恋沙汰となると、わがままで少し自分勝手な一面が顔を見せ始め、
まるで幼子のようになってしまいます。
それもまた、彼女が純粋無垢な少女であることの証明であり、
冷静さを失う程に想い人へ恋焦がれていく彼女の姿見ていてつい応援したくなります!

(※第12巻『[喪122]モテないし3年生になる』参照)

そんな親心にも近い感情を抱かせるキャラへと彼女が変貌を遂げることになるとは、
初登場時の頃など全く想像だにしていませんでした。

(※第7巻『[喪59]モテないし応援する』参照)

こうなると、他にもこれからその真価を発揮するキャラたちがいるのかもしれませんね…!

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うっちーも加わり、5人組となった一行。
しかし移動し始めたのも束の間、彼女たちは前方に再び見知った人物を発見します。

ゆり「吉田さん!
そこには、耳に・リュックに・ジャケットにと、
既に数多くの【ネズミー】グッズで身を包んだ吉田さんの姿が…!
さぞかし満喫しているのであろうと思いきや、
なぜか彼女の左の頬は薄くはれ上がり、少し曇った表情を浮かべています…。

ゆり「どうしたの?顔はれてない?
吉田「別になんでもねぇよ」
ネモ(吉田さんと友達なんだ
もこ(かつあげをして反撃にあったのか?)

当初の予定とは異なり側に杏奈さんや麗奈さんの姿がないことから、
彼女たちとの間で何かトラブルがあったのだろうということが容易に想像できます…。

また、ネモのリアクションから、吉田さんは
未だにクラスの中でどこか浮いた存在なのだということも窺えます。

そして、この際もこっちの相変わらずなリアクションは置いておくとしても、
問題はうっちーの視線…。いや、恋にがむしゃらか…!w
合流して以降、結局このエピソードの最後まで
彼女はもこっちから一切視線を逸らすことがありませんでした
ちょっとした仕草や表情の変化でさえ、“片時も見逃すまい…!”と必死ですw
可愛いやっちゃ…♪w(o^-^o)

さて、吉田さんはというと、
思わぬ顔ぶれとなったこの集団を見つめ、何やら思い立った様子…。

吉田「気が変わった お前らについていく
ゆり「え?」

ということで、とうとう吉田さんまでもが合流することに…!
始まりは気心の知れた僅か3人で歩み出したこのグループも、
あれよあれよという間に膨れ上がり、気付けば6人という、
もこっちがこれまで経験したことのない、
わたモテ】史上最大のパーティー人数と相成りました…!

もこ(なんだこのメンツ?しかも6人って多くね?)

このワンカットの迫力たるや…!!
もこっちがこれまで歩んで来た軌跡がようやく実を結び、
それらがここへと集約されているような感覚を覚え、興奮を禁じ得ません…!

先日参加した原画展にて、こちらの線画も確認することができましたが、
既に伝わるこのオーラ!圧巻でしたね…!!(o^-^o)

【わたモテ】第15巻 発売記念イベント『原画展』参加レポート
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ついに集結した彼女たちですが、その思いも様々です。

ネモ(何この面白そうなグループ!?やっぱり黒木さんは普通じゃないな……)
うち(ぼっちのくせして ちょっと見ない間に色んなタイプの女引き連れて……)
うち(きもいきもいきもい)

ネモとうっちーの二人は抱く感情の種類こそ異なりますが、
やはりその中心にあるのはもこっちの存在
うっちーにとっては当然のことですが、
ネモにとっても“普通ではない”もこっちの存在は特別なもの。
もこっちを理想の自分”のように捉えていた彼女が、
第12巻『[喪122]モテないし3年生になる』にて
“普通”になろうとするもこっちに憤りすら感じていたのも至極納得がいく話です。

(※第12巻『[喪122]モテないし3年生になる』参照)

次に、仲良し二人組の抱く感想がこちら。

ゆり(久しぶりに4人だ……)
まこ(ゆり 楽しそう

まこ 楽しそうと思わず言いたくなる…w
ゆりちゃんに至っては、ネモとうっちーの存在をほぼいない扱い!www
第12巻『[喪120]モテないし打ち上げる』では
ろくに一緒に過ごすことができなかったため、
授業以外でこの4人ががっつり交流するのは案外修学旅行以来なのかもしれません。
それだけにゆりちゃんの感動もひとしお、というところでしょう。

そして、最後に合流した吉田さんはというと…。

吉田「つーかお前ら なんで耳つけてねーんだよ 買い行くぞ

当然のように次の行き先を決める【ネズミーフリークw
直前に“ついていく”と言っておきながら意気揚々と皆をショップへ先導していく吉田さん。
この場面において彼女だけは心の中でなく実際に声に出してその想いをさらけ出しており、
こういう部分でも彼女の人間性がよく表れていたように感じます。

こうして元ぼっちの不思議な引力に引き寄せられ、
様々な思いを胸に集結したもこっちと5人のゆかいな仲間たち。
彼女らが“夢の国”で紡ぐ甘酸っぱくほろ苦く
そしてきらめく様な青春の物語は今ここに開幕の時を迎えたのです…!
というところで第125話が終了。

修学旅行編以降、もこっちが培ってきた彼女たち一人一人とのかけがえのない関係性
それらが混ざり合い、ついには新たな化学反応を起こそうかという、
大興奮のスタートとなりました…!

【わたモテ】第12巻 感想④ 誇りに殉ずる友に導かれ、そして少女は殻を破る
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◎[喪126]モテないしあだ名で呼ばれる

感想&考察

ネズミーフリークこと、吉田さんの一声で”を買いにショップを訪れた一行。

皆でどれにしようかと選んでいたところ、
ネモ「黒木さんちょっと」
と、もこっちはネモに声を掛けられ隅へと呼び寄せられます。

ネモ「田村さん私が耳買おうって言った時は断ったよね
ネモ「もしかして私 嫌われてる?
もこ「いや いつもあんな感じだけど」

前話にて合流してすぐに吉田さんと同じ提案をしていたネモですが、
その時はゆりちゃんから“私いい”とはっきり断られています

ネモ(ふーん まぁいいけどね ちょっと新鮮だし

互いに空気を読み合い相手に合わせて波風を立てないように日々を過ごす。
それが、これまでネモの築いてきた世界の実態であり、
同時に、彼女が日々心にしこりを残すその根源でもありました。

いつしか彼女はその世界からの脱却を望むようになり、
それはもこっちの存在によってより顕著になっていきます。
そのようなネモの心の葛藤は、第11巻『[喪107]モテないし気にかけられている』における
校内マラソンの順位として表面化していたことなどが記憶に新しいところ。
以下、上記エピソードの感想より一部抜粋。

このマラソンの順位ですが、何とも興味深いものになっています。

普段リア充側の存在として日々の学校生活を謳歌しているはずの人物ほど、
その周囲の友人同士で空気を読み合い、後方で足並みを揃えて走っています。
一方、我関せずと独走態勢で先頭を走り続けているのが元ぼっち”であるもこっちでした。
そしてさらにそんな彼女へ追いつこうと必死に食らいつくカタチで走っているのがネモです。

本人の意思はどうあれ、ありのままの姿で日々を駆け抜けている者ほど前を行き
また、そうありたいと願う者がその後に続く…。
これは心の在り方そのものが反映されているようにも思えます。


(※第11巻『[喪107]モテないし気にかけられている』参照)

そんな中、ネモの前に現れた田村 ゆり』という新たな存在。

ネモ「田村さん それ買うの?」
ゆり「え… 別に……」

他人にどう思われようがまるで構わない素振りを取り、
信頼関係を構築した仲間にしか心を開かないゆりちゃんの言動。
それはもこっちとはまた違った刺激をネモに与え、
今の彼女にとっては何とも不思議で稀有な存在としてその目に映るのでした…。

【わたモテ】第11巻 感想③ 理想との乖離が無い黒木、読める本が無い吉田
前回に続き【わたモテ】の第11巻の感想となります。この記事で扱うのは第107話~第109話についてです。

ネモ(普通女の子のグループって 空気読んでみんなに合わせるものだからね)
ネモ(あっけど 茜ちゃんは違ったか あまり他人に合わせなかったし)

そしてふとした時に思い出すのは失ってしまった大切な友人のこと…。
さらには、彼女がいかに重要な存在であったかという事実…。

自らの心に空いてしまった空洞を慌てて埋めるかのように、ネモが視線を向けたのは
今まさにその関係性を大きく変えようとしている新たな友人”の姿でした…。

もこ(こういう耳とか かわいいのって つけんの恥ずいんだよな…)

ネモ「何?かわいいのつけるのは恥ずかしいって思ってるの?」
ネモ「さすがは元ぼっち 自意識過剰だね
もこ(あん!?

再び挑発的にもこっちへ話しかけるネモ。
しかしここで彼女が伝えたいのは、大切な仲間と共に過ごす今この瞬間が
どれだけ素晴らしく輝かしく、そして儚いのかということ…。

ネモ「こういうのはかわいいだけじゃなく テンションあげたり」
ネモ「みんなで一体感出すのにつけたりするんだよ」
もこ「そ…そうなの」

ネモ「それにこのメンバーで耳つけてネズミー回るなんて」
ネモ「二度とないかもしれないしね

たとえ強固に結びついた関係性であったとしても、
それはちょっとしたすれ違いで簡単に壊れ得るものなのだと。
だからこそ大切な友人と過ごすこの“ひととき”を存分に謳歌し、駆け抜けるべきなのだと、
彼女はそう悲し気に語ります…。

茜ちゃんとの一件でその“儚さ”を身をもって実感したネモが告げるからこそ伝わる、
この発言の重み…。

そんな嘆きにも近いネモの心情が見え隠れしていた傍ら、
殊更フランクにゆりちゃんへ話しかける、吉田さんの話し声が聞こえてきます。

吉田「おー いいじゃねーか それにしろよ
ゆり「……じゃあ買ってくる

提案から承諾までわずか数秒。
刹那の世界で商談を成立させるヤンキー娘の登場に世界中の営業マンが膝を震わせる中、
彼ら以上に冷や汗をかく少女がここに一人…。

ネモ「私 本当に嫌われてない?
もこ(一応 気にするのか……)

人見知りな少女はむやみに人を傷つける…!w
それはそうと、うさ耳ゆりちゃん可愛過ぎかよ…♪(*´꒳`*)

“耳”も装着し終えた一行は早速、
最初のアトラクションとなるジェットコースターの乗り場まで移動。

二人ずつ横に並んで乗るこのアトラクション。
今回の並び順は以下の通り。
1列目:まこ ゆり
2列目:もこ うち
3列目:吉田 ネモ

順番が回ってくるまでしばし会話を楽しむ一行。
まずは、1列目の仲良しコンビから。

まこ「ゆり大丈夫?ジェットコースター<こういうの>苦手だったよね」
ゆり「1年の時の話でしょ 多分もう平気
丁寧にフラグを立ててくれるゆりちゃんですが、うさ耳姿でクールぶっても何も入ってこないw
しかし本当に可愛いな!w

次に、2列目の二人。

うち「く…く…黒木は… こういうの大丈夫なの?こわくない?」
もこ「え!?う うん」(しゃべった!!?

うっちーにとってはこの横並びなど内心“狂喜の極み”だろうに、
必死で平静を装っているのかと思うとこれまた彼女が可愛らしく映ります!

何より注目したいのは、彼女が今付けている“”…!
先程のショップでももこっちの隣をキープしていた彼女ですが、
実はそこでもこっちとお揃いのものを購入していたのです。
誰にもバレることなく、ちゃっかり想い人ペアルックをしてみせたうっちー。
その行動力はやはり伊達じゃありません…!

最後に、3列目の二人。

吉田「お前なんでいんの?
ネモ「まぁ色々あって…」(言い方!?
吉田「ふーーーん」

吉田さんは相変わらずでしたとさとw
ただ、ネモが言うところの色々は今の吉田さんにとっても決して他人事ではなく
互いが大切な友人と仲違いした末にこのグループへ辿り着いたという、
何とも面白い組み合わせとなりました。

そして、いよいよ彼女たちの順番。

一同が乗り込んだコースターは徐々にレールを進み、傾斜もどんどん大きくなっていきます。
ゆりちゃんに至っては出だしから目をつぶっていますね…w
気付けば、あっという間に到達した頂き。
そこから真っ逆さまに落ちるという、まさにその瞬間…!

もこ「うおぉっ!?」
うち「!!?」
あまりの急降下に思わずもこっちは叫び声を上げ、両腕を震わせます。
そのまま何と、彼女の右手はうっちーの左手に覆いかぶさるカタチとなり、
さらに『ぎゅっ』と握りしめたのです…!!

もこ「うおおおーー!!」
うち「うわああ!?」

共に叫び声を上げ続ける二人ですが、その理由は全く異なるもの。
一人は急降下に伴う恐怖感から。
一人は天にも昇る多幸感から。
風になびくもこっちの髪と、それを顔面で受け止めるうっちーw
うち「ああぁぁぁーーーーーーーーー!!?」
こうして彼女はさらなる高みへと誘われ、『NEXT DOOR』を開くことに…!w

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ネモ「なんか凄い叫んでたねー」
もこ「いや思ったより激しかったから」

降りて早々ネモにイジられるもこっちでしたが、彼女も何だかんだ楽しめていた模様。
この手のアトラクションの経験が浅かっただけなのでしょう。
そして、吉田さんから「よし次行くか」と号令がかかったところで
それを断固拒否の姿勢で吠えたのが深淵の向こう側”を覗いた一人の乙女…!

うち「待って もう一回乗る!!
吉田「ああ!?」

完全に味をしめたうっちーwww
愛に生きる戦士よ、まずは呼吸を整えろ…!w

吉田「同じの乗ってもしょうがねぇだろ!」
うち「もう一回乗る!
まこ「ほら うっちー 友達捜すんでしょ 別のとこ行こ」
うち「やだ! のる! のるの!!

相変わらずな“幼児退行”ぶりを発揮するうっちーw
他の皆もあと一回ぐらいなら、と承諾する流れに。

吉田「しょうがねぇな…」
うち「早く行こ!

このグループだと、
完全に吉田さんとまこっちがお父さんお母さんのような立ち位置になっていますね!(o^-^o)
で、うっちーはわがままし放題の末っ子ですw

しかし、世の中そんなにあまくはなく…!

ネモ「ねぇ 次は別の人と乗るようにグーチョキパーでペア決めない?」
うち「っっ!!?
たった一言で潰える“末っ子の夢”…!!w

2周目にうっちーの左隣になったのはゆりちゃん。
先程のフラグを教科書通りに回収し、1周目と同じく大いにビビり倒す彼女。
一方、隣のうっちーはというと1周目と打って変わって全くのノーリアクション!w
ちょっとは楽しめよ…!w

降りて早々、うっちーは天を仰いでボソリと一言。
うち「つまんなかったー…」
これにはゆりちゃんも激おこプンプン丸…!w

まさしく第12巻『[喪117]モテないし2年生の終わり』での一件と似通った状況であり、
今回もゆりちゃんがうっちーの暴走に振り回されたカタチとなりました。

【わたモテ】第12巻 感想③ ふふふと君が笑ったから今日はレズ思い記念日
前回に続き【わたモテ】の第12巻の感想となります。この記事で扱うのは第117話~第119話についてです。

続いて一行が訪れたのは『スプラッシュコースター』。
いわゆる急流すべりのアトラクションです。

今回の並び順は以下の通り。
1列目:ネモ もこ
2列目:ゆり うち
3列目:吉田 まこ

実はこの並び順にはちょっとした不正があり、
ネモともこっちは口裏を合わせて晴れて隣同士となっていたのでした。

ネモ「ごめんね ズルさせちゃって」
もこ「あっ うん!

ネモ「一度も黒木さんとペアになれないのもつまらないからさ」
ネモ「次からは自由にやっていいよ」
もこ「あっうん…」

第12巻『[喪122]モテないし3年生になる』での一件を経て尚、
もこっちはまだどこかネモとの距離感をつかみかねていました。

もこ(ネモって地味に何話していいかわかんねぇんだよな…)
もこ(もうカミングアウトしたし オタ話はOKなのか?)

今のもこっちからすればネモと自分が共有できる話題などまだ限られたもの。
それでも彼女は、手探りながら珍しく自ら話を切り出しました
これはもこっち自身がネモと今以上に親しくなりたいと、
内心そう思っていたからに他なりません。

そしてこの“元ぼっち”の何気ない一歩により、
二人の少女の関係性はついに大きな変化を迎えることになります…。

もこ「ネモは…あっ!? 根元さんは今回どのアニメ…」

思わず心の中の呼称で呼んでしまい、慌てて言い直すもこっち。

しかし、ネモはその決定的瞬間を見逃しませんでした…!

ネモ「さっきネモって言わなかった?」
もこ(きっ聞かれてた…)「い…いや言ってないよ!」
ネモ「いや 言ってたよ 絶対言った

ネモの追及は止まることなく、もこっちをどんどん追い詰めていきます。

ネモ「もしかして心の中ではネモって言ってたの?いつから?
もこ(これキレてる顔?怖いんだが!!)

ここにきて急変したネモの態度にもこっちは焦り、その場を取り繕う言葉をただ並べるばかり。
ですが、今ネモが求めているものは決してそのようなことではありません。

もこ「い…いや 違くて… 根元さんって言おうとしてどもっただけで…」
ネモ「いや ネモって言いなよ
ネモ「いつも心の中ではそう言ってるんでしょ 言わないと返事しないよ

またしても挑発的にもこっちを煽るネモ。

これまで何度も触れてきた通り、
ネモはもこっちに対して度々突っかかるような発言をしています。
(※第12巻『[喪119]モテないし打ち上げに行く』『[喪122]モテないし3年生になる』参照)

ここで注目したいのは、その裏に隠されたある“明確な意図について。

高校に入ってからというもの、
本心をひた隠しにし、周囲の空気を読んで学校生活を送ってきたネモ。
そんな彼女は気づかぬ内に、ありのままの姿で日々を駆け抜けるもこっちに心惹かれ、
いつしか本心をさらけ出したやり取り”に憧れを抱くようになりました。

ネモが相手を煽るような発言をする場合、それは相手の本心を導き出そうとしているのです。

現に、意図せず煽るような発言を自然としてしまうもこっちの前では、
皆一様にいつの間にか本心をさらけ出すようになっています。

すなわち、この物語において“誰かを煽る”という行為には、
“煽られた側がありのままの姿をさらけ出す”という、
暗黙のルールが徹底されている気がするのです。

そして今ここでネモが求めるものとは、他の誰でもないもこっちとの心と心の交流です。
先の“ネモ”という発言に垣間見た、もこっちの心の内世界
この絶好の機会にネモが何もせずにいられる訳などなかったのです…。

【わたモテ】第12巻 感想④ 誇りに殉ずる友に導かれ、そして少女は殻を破る
前回に続き【わたモテ】の第12巻の感想となります。この記事で扱うのは第120話~第122話についてです。
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そんな二人のやり取りとは別に列は前へ前へと進んで行き、
ようやく回ってきた彼女たちの順番。一同はコースターへと乗り込みました。

しかし、ネモは話を続けます。
ここで終わらせることなど、できるはずがありません…!

ネモ「……でさっきの続きだけどさ」
ネモ「スプラッシュコースターが落ちる前には言ってくれるのかな?
もこ(しつけぇ!?)

既にネモは決心しています。
もこっちが“答え”を示してくれるまで彼女は何度でも問いかけるつもりだったのでしょう。
それ程にこの交流はネモにとって大きな意味を持ちます。

もこ(まぁいいか もう…… ネモの本性はわかってるし)
もこ(もう気を使う必要もないか……)

そして、いよいよ“その時”はやってきたのです…。

もこ「…ね ネモ…」
ネモ「なあに?クロ

もこ「クロ?」
ネモ「根元だからネモでしょ 黒木だからクロ
ネモ「まあ黒木さんのあだ名にしてはかわいすぎだけど
もこ「……うるせえよ

互いに煽り煽られ、気づけばさらけ出していた“ありのままの自分”。
それは、二人が約2年という歳月を費やしついに到達した領域。

ネモ「やっぱりそっちが本物?素のクロ?」
もこ「いや別にいつものも素だけど……」
ネモ「ようやく会えたって感じかな」
もこ「あ?」

ネモが入学試験当時に出会った、相手の名前も聞かず・場の空気も読まず、
そんなイタイ自分を恥ずかし気もなくさらけ出していた一人の少女。
(※第12巻『[喪110]モテないし受験者を応援する』参照)

ネモは今、ようやく”あの日の少女とこうして向かい合うまでに至りました。

肩を並べて見つめ合うのは、まだ心を通い合わせ始めたばかりの初心な二人の少女。
それでも、その裏には乗り越えてきた多くの葛藤苦難、そして成長があり、
この二人が“本心をさらけ出して向かい合うようになる”ということには、
ただ単に“キャラ同士の友人関係が構築される”以上に大きな意味合いがあるのです。

連載当初より、痛々しい程にがむしゃらに日々を駆け抜けた“元ぼっちの物語は、
確かに一人の少女の心を救い、そして今やその両者が心を通わせるまでになりました。

それこそ、現時点でのこの作品における、
『物語の変遷変革の狭間に蓄積した軌跡の集大成
それを象徴する関係性とも言えるのではないでしょうか。

黒木 智子と根元 陽菜。
彼女たち二人の交流をもって、この作品はまた新たな幕を上げたのです…!

【わたモテ】第12巻 感想① バレンタイン、姉妹で解こう『ちんこの呪縛』
今回は【わたモテ】の第12巻の感想となります。この記事で扱うのは第110話~第113話についてです。

さて、初々しくも微笑ましい二人の交流を前に、
ただならぬ負のオーラをまき散らす者が二人おりました…。

うち(何こいつら女同士でイチャイチャしててキモイ!!)

相手に黙って勝手にペアルックしてる奴の発言とは到底思えませんw
しかし実は彼女など、まだマシな方…。
真にダークサイドに堕ちた少女は、その隣にいたのです…!

『ネモ~!後ろ~!!』www\(^o^)/

まさか真後ろに“殺意の波動に目覚めし者”がいるとは思いもしないネモ。
彼女はせっかくの機会とばかりに
もこっちとの心の距離を縮めようと、さらに親しく話しかけます。

ネモ「そろそろ落ちるよ クロ一緒にポーズとる?
もこ「いや とらん」

クロ”と“ネモ”、二人だけが共有する『特別』な呼称
そして、誰よりもそんな『特別』を求めていたゆりちゃんには、
眼前で繰り広げられる仲睦まじい二人のやり取りを受け入れられるはずもなく、
結果としてこれがトドメとなってしまいました…。
(※第13巻『[喪124]モテないし友達の関係』参照)

直後、ゆりちゃんは何も言わず、
ただ黙って隣に座るうっちーの左腕を摘み…いや、ねじり切るように掴んだのです…!www

きゅ きゅうう
うち「いいいっ!!」

そのまま、一行を乗せたコースターは『ザバァァン!』と勢いよく降下!

アトラクションを終え、
コースターを降りた一行は出口付近の液晶に映し出された写真を確認します。
それは先程自分たちのコースターが落ちる瞬間に撮られたもの。

しかし、その時…!
何気なく写真を見ていたネモに戦慄走る…!!w

ネモ(え?睨まれてる!?やっぱり嫌われてない?
ネモの真後ろに写り込んでいるのは、怨念のこもった瞳で彼女を睨みつけるゆりちゃんの姿…!
ネモの発言通り、この瞬間ばかりは確かに嫌悪、
さらには憎悪の対象にすらなっていたのかもしれません…w

また、うっちーはというと、ねじ切られそうになった左腕を抱えつつ、
ゆりちゃんの後ろ姿を恐る恐る目で追っていました…。
第12巻『[喪117]モテないし2年生の終わり』での一件、
さらに先程のジェットコースターの一件と、
これまではゆりちゃんがうっちーの暴走に振り回されていましたが、
今回ついに関係性が逆転し、うっちーがゆりちゃんの暴走に振り回される結果となりました。
ただ、こちらは一歩間違えれば“左腕ねじ切り”という恐ろしい実害が出ている分、
うっちーの暴走なんて可愛いく見えてきますねw

そしてどちらの暴走も、ある一人の少女への気持ち”が溢れ出した結果な訳で…。

【わたモテ】第13巻 感想① とけ出した感情が彷徨い求める『特別』な関係
今回は【わたモテ】の第13巻の感想となります。この記事で扱うのは第123話~第124話についてです。

その当事者たるもこっちは、
グループから一人離れていくゆりちゃんの姿にいち早く気づき、声を掛けました。

もこ「!どこ行くの?」
ゆり「トイレ」
もこ「私も行く」
ゆり「……」

なぜかそれ以上、何も言葉を返してくれないゆりちゃん。
明らかに様子のおかしい彼女に対し、もこっちは心配になって再び声を掛けますが、
これがまた火に油を注ぐカタチとなってしまいます…。

もこ「…ねぇ ねぇ?
ゆり「……ねぇ? 私の名前『ねぇ』じゃないけど?
もこ(これ…またキレてる顔!?なんで!?怖いんだが!!)

一難去ってまた一難…!
入学当初よりずっと“つながり”を持っていた少女ともようやく心を通い合わせ始め、
さらなる広がりを見せた“元ぼっち”の物語。
しかし、彼女の気づかぬところでまた新たな火種は生まれ、
既に次の波乱が巻き起ころうとしているのでした…。
というところで第126話が終了。

第1巻『[喪4]モテないし寄り道』より登場しているネモが、
まさかこれ程までに作品世界へ大きな影響を与えるキャラクターに成長を遂げるとは、
本当に驚くばかりです。

第15巻『特別編8』にて明かされた通り、
“みんなでワイワイ仲良く”過ごすアニメの様な世界に憧れていた彼女にとって、
ネモという“いかにもな呼称”が彼女の琴線に大きく触れたことはまず間違いありません。
本来、この作品においては“両者の関係性や距離感を示す”ギミックである“呼称”。
今回はそれ自体が二人の関係性を大きく変える役割を担うという、
非常に印象深いエピソードとなりました。

また、先述したネモが相手を煽るような発言をする場合、
それは相手の本心を導き出そうとしている、という件についてもう一点。

ネモはもこっちと互いに本心をさらけ出して向かい合うという
念願の関係性を築いて以降、今度は徐々にゆりちゃんを煽るようになっていきます。
これは当然のことながら、ネモがゆりちゃんを嫌っているのではなく、
もこっちの次に本音で向き合いたい相手として
ネモがゆりちゃんの存在を認めたからにほかなりません。

いずれ描かれることになるであろう、ゆりちゃんとネモの心の交流
それはこの作品に一体どのような新しい輝き広がりを生み出してくれるのか…!
今から楽しみで仕方がありませんね!!(*´꒳`*)

【わたモテ】第1巻 感想① ぼっち界のスーパースター誕生
今回は【わたモテ】の第1巻の感想となります。この記事で扱うのは第1話~第4話についてです。

=======※追記_ここから=======
2020年2月20日、
わたモテ聖地巡礼の一環として東京ディズニーランド】を訪ね、撮影を行いました。
舞浜駅へ降りてからの各工程を動画に収め、原作との比較”など、
聖地巡礼動画として編集しYouTubeで公開しています。

元ぼっちの少女がつまずき・巡ったその先で、ようやく紡いだ絆と奇跡…。

そんな夢の国”での輝かしいひととき追体験としてどうぞお楽しみ下さいませ~m(_ _)m

YouTubeチャンネルはこちら!:
【エンタメ日和のエンタメチャンネル】

=======※追記_ここまで=======

【わたモテ】原作者ラジオ出演 トーク内容1「ラストシーンは…」
今回は【わたモテ】の作者である谷川ニコ先生がラジオ番組に出演された部分の内容について、注釈をはさみつつまとめていきます。(※2019.06.04放送分より)
【わたモテ】聖地巡礼:伏見稲荷大社「な?苦労して登ってよかったでしょ」
つい先日【わたモテ】聖地巡礼の一環として京都の【伏見稲荷大社】を訪ね、参拝してきました。今回はその時の模様を画像や動画を交えつつ順にまとめていきます。
【わたモテ】聖地巡礼:東京ディズニーランド「こいつブルってやがる!」
つい先日【わたモテ】聖地巡礼企画 第2弾として【東京ディズニーランド】へ行ってきました。今回はその時の模様を画像や動画を交えつつ順にまとめていきます。
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◆投稿動画

▼イベント紹介動画

わたモテチェンソーマンなど、大好きなエンタメ作品のイベント開催時は
できる限り実際に参加し、その都度『紹介動画』を作成してきました。

これまでに作成した紹介動画』は全てYouTubeで公開していますので、
何か気になる作品・イベントがありましたら、どうぞお手隙の際にでもご確認下さいませ。

▼聖地巡礼動画

現在、YouTubeで【わたモテ】の聖地巡礼動画を公開しています。
第1弾:【伏見稲荷大社】
第2弾:【東京ディズニーランド】

原作で描かれた“あの日々の追体験として、どうぞお楽しみ下さい。
また、皆さんが聖地巡礼する際の参考にでもして頂ければ幸いです。
チャンネル登録の程、何卒よろしくお願い致します。m(_ _)m

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※本ページの情報は2020年9月時点のものです。
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◆まとめ

以上がわたモテ】第13巻の感想②となります。
長くなったので次の投稿に続きます。
それでは、また~(。・ω・)ノ゙

【わたモテ】第13巻 感想① とけ出した感情が彷徨い求める『特別』な関係
今回は【わたモテ】の第13巻の感想となります。この記事で扱うのは第123話~第124話についてです。
【わたモテ】第13巻 感想③ 現実から目を背ける少女、救い出すのは元ぼっち
前回に続き【わたモテ】の第13巻の感想となります。この記事で扱うのは第127話~第128話についてです。

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