【わたモテ】第13巻 感想③ 現実から目を背ける少女、救い出すのは元ぼっち

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皆さん、こんにちは!エンタメ侍です。

前回に続き私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(以下、わたモテ
第13巻の感想記事になります!

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今回は【わたモテ】の高校1年生編を対象とし、全キャラ毎にその登場回をまとめていきます。
【わたモテ】全キャラ登場回まとめ(高校2年生編)
今回は【わたモテ】の高校2年生編を対象とし、全キャラ毎にその登場回をまとめていきます。

以下より第127話からエピソード単位で感想&考察を記述していきます。

◆【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!】第13巻 感想③

▼感想&考察

◎[喪127]モテないしのる

感想&考察

時は少しさかのぼり、吉田さんがまだもこっちたちと合流する前のこと。

吉田「最初はここだ」

杏奈さんと麗奈さんを引き連れ、彼女が訪れたのは
田舎のパンダ合唱団というショー・アトラクション。

杏奈「田舎のパンダ合唱団?入ったことねーな」
麗奈「どうせなら朝の一発目なんだし もっと人気の乗ろうぜ」
吉田「ばかやろう 最初だからここなんだよ!

少し難色を示す二人に対し、当然のように激しく吠えるピュアヤンキーw

吉田「今のタイミングならほぼ貸し切りで見れんだぞ!!」
杏奈「お…おう」

第13巻『[喪123]モテないし弟が3-5にくる』において
【ネズミーランド】への遠足を心待ちにしている様子だった吉田さん。
おそらく入念に下調べをし、余すことなく存分に満喫できるプランを練り上げ
今日という日を迎えていたのでしょう。

全ては、気の許せる大切な仲間と“かけがえのない最高のひととき”を過ごすために…。

【わたモテ】第13巻 感想① とけ出した感情が彷徨い求める『特別』な関係
今回は【わたモテ】の第13巻の感想となります。この記事で扱うのは第123話~第124話についてです。

そしてしばらくすると音楽が流れ出し、いよいよショーが始まりました。

次から次へと舞台上へ現れる、様々な衣装を身にまとったパンダたち。
そのパンダたちが楽器を演奏したり歌ったりと、いかにも小さなお子様向けという内容に
どんどん取り残されていく杏奈さんと麗奈さん…。

さらに吉田さんの“貸し切り”という先の発言通り、観客席にいるのは彼女たちのみ。
そんな中、舞台上のお姉さんから「みんなーー手拍子してーー」と声が掛かります。
もちろん応じるのは吉田さんのみ…。

二人が何もしていないことに気づいた吉田さんは、すぐさま二人を注意。

吉田「おい なんでやらねーんだ やれよ
杏奈「お…おう」
麗奈「あたしはいーわ
吉田「…………」

何だかんだ言われた通り従う杏奈さんに対し、麗奈さんは特に悪びれることもなくこれをパス。
この時点で既に吉田さんは少し苛立ちを覚えていました…。

そんなぎくしゃくし始めた観客席とは別に舞台はより一層華やかになっていき、
多種多様なパンダが顔を見せての大演奏&大合唱!

吉田「おー盛り上がってきたなー」

吉田さんもショーの内容自体には大満足のご様子。
そしてショーもクライマックス間近、というその時…!
麗奈さんが呟いた一言で事態は急変することに…。

麗奈「あのパンダ キモくね?
吉田「おらーーーー!!」
麗奈「ぐえ!?」

ほぼノータイムで繰り出された吉田さんの右ストレート…!w
このコマに描かれた、二人の間に挟まれる杏奈さんがまた妙に可愛らしいw

麗奈「いってー!?何しやがる!!」
吉田「ぶっ殺す!!」
杏奈「おい!やめろお前ら!!」

こうして遠足開始から数十分という短時間で決裂してしまったヤンキー娘グループ。

生粋の【ネズミー】フリークで少女のように目を輝かせてショーを楽しむ吉田さんとは違い、
杏奈さんと麗奈さんにとってこのショーが物足りなかったのは事実…。
そこへ、感情が高ぶるとつい手が出てしまう吉田さんの悪癖が重なり、
結果的にこのような事態となってしまいました…。

しかし吉田さんからすれば、二人と回るこの【ネズミーランド】への遠足とは
夢にまで見たイベントです。

クラスが異なる彼女たちとは普段なかなか学校行事で行動を共にすることができない吉田さん。
修学旅行の自由行動の日ですらもこっちたちと行動することを選択していた彼女が、
(※第9巻『[喪79]モテないし自由行動する』参照)

今回ばかりは二人と回ることを選択したという点からも彼女にとって
この遠足がいかに特別でどれ程楽しみにしていたかということがよく伝わります。

(※第10巻『[喪95]モテないし秋の終わり』参照)

もこっちたちと合流するその直前まで一人寂しく佇んでいた吉田さん…。
思い描いていた未来図とは大きくかけ離れてしまった現実に、
彼女の心はひどく荒れ、暗い影を落としていたに違いありません…。

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少しばかり記憶を辿っていた吉田さんでしたが、まこっちに声を掛けられ、
そこで吉田さんの意識と共に舞台は再び現在へと戻ります。

まこ「吉田さん 昼のパレードまで少しあるけどどうする?」
吉田「あ…ああ… 次はアレだ 待ち時間が少ないしな」

こうして吉田さんに導かれるまま、次に一行が訪れたのは
『meeting kowarith!(ミーティング コワリィッチ)』というアトラクション。
彼女が言う通り、特に並ぶこと無く施設内の席へ座ることに成功。
ここでの並び順は以下の通り。
後列:ゆり もこ 吉田
前列:ネモ まこ うち

彼女たちの周囲にも多くのお客さんが座っていて、前方には何やら大きなスクリーンが…。

もこ(どういうアトラクションだ これ?)

と、もこっちも内容が気になり始めたところでマイクを持ったお姉さんが登場し、
いよいよアトラクションのスタート。

『みなさんワイハー それじゃあコワリィッチの様子を見てみるねー』

その直後、スクリーンに映し出される【ネズミーランド】の人気キャラクター、コワリィッチ

コワ『みんなワイハー
吉田「ワイハー

迷い無く客席から返事を返す吉田さんの姿にもこっちとゆりちゃんの二人は唖然…!
しかし二人が心の整理をつける間もなく、ショーは次の展開へと進行していきます。

コワ『ん!なんか見たことある人いるー』
そこで画面に映し出されたのは、なんとネモ…!

コワ『どこかで会ったことあるよね?』
ネモ「え!?」
気付けば、マイクを持ったお姉さんがネモの側まで近寄っていました。

コワ『お名前教えて』
ネモ「陽菜だよー」
コワ『ヒナ……違うそんな名前じゃない
ネモ「なんでやねん
「「アハハ」」

さすがリア充とも言うべき見事な切り返しで、さらに場を盛り上げるネモ!
そしてここまでの流れから、ようやくもこっちもこのショーの本質を理解…!

もこ(え!? これそういう客いじり系のアトラクション!?)
もこ(大阪<U●J>じゃねーんだぞ!!やめろ!!

もこっちが分析した通り、このアトラクションは
ゲスト参加型のショー・アトラクションだったのです…!

ちなみに、この【ミーティング コワリィッチという作中のアトラクションは、
『ディズニーランド』にある
スティッチ・エンカウンター】というアトラクションが元ネタになっています。
客いじりの内容など、本編で描かれているものと非常に酷似しており、
もこっち同様、陰の者”(※)にはなかなかヘビーな内容であり
覚悟が必要なアトラクションとなっているので要注意です…!w

(※第16巻『[喪154]モテないし球技大会を終える』での表現より)

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そして、ここにはもこっちの他に陰の者”がもう一人…。

もこ(こいつ ブルってやがる!

現状を把握したゆりちゃんはこの先起こり得る“最悪の事態を想像したのか、
ただ黙って両腕を抱え、震える体を抑えるばかりでした…。

もこ(まあ陰キャにはネモみたいな対応<やりとり>ムリだしな)

戦慄を覚える二人をよそに、
無邪気なコワリィッチはまた新たなターゲットへと照準を合わせます…。

コワ『コワリィッチ彼女がほしい あっいい子見つけた お名前教えて

そこで声が掛かったのは、まさかのうっちー…!!

うち「笑美莉
もこ(えみり!? 絵文字そんな名前なの!!?)

第7巻『[喪59]モテないし応援する』より登場しているうっちーですが、
実は今回のエピソードでようやく彼女のフルネームが明らかになりました。

コワ『エミリ コワリィッチの彼女になって
うち「いや
コワ『えー!?どうしてー!?』
うち「好きな人いる
コワ『コワリィッチ悲しい…』

彼女になることができない理由としての好きな人がいるという、ここでのうっちーの返答。
たった一コマの何気ない描写ではありますが、ここは非常に重要な場面だと感じます。

うっちーがかねてより抱えている溢れ出る程の激情たった一言で言い表すのならば、
それは純粋までの“恋愛感情
であると彼女の口からはっきり示されたようなものです。
それこそ、彼女は既にその“感情”と向き合い始めているとも受け取れます。

そして、そんな彼女の想い人とは今まさに後方に座る“元ぼっち”の一人の少女
この時まさかそんな事態になっているなんて、まだ誰も予想だにしていないのでした…。

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一方、クラスメイトの恋愛話など気にしてる場合ではないもこっち。

もこ(しかしやべーな このままじゃいつか質問くるぞ……)
もこ(そうだ 寝たフリでやり過ごそう)

そこで彼女が思いついた苦肉の策とは寝たフリ”。
いくら内面的に成長著しいとはいえ、もこっちはまだまだ内気な女の子。
人前で子供のようにはしゃぐなど羞恥心が許してくれません…。

ゆり(黒木さんならそうするよね…)

もこっちの行動にいち早く気づいたゆりちゃんもこれに同調
こうして並んで“寝たフリ”をすることになった、二人の“陰の者”。

すると、コワリィッチからは新たな呼びかけが…。

コワ『うたってテンションあげるー みんな一緒にうたおーー
コワ『コワリィッチのあとにおんなじようにくりかえしてー』

この呼びかけに従い、ショーは観客席の皆も一緒になっての大合唱という展開に!

コワ『コワリィッチとー みーんなー いーしょにー うたーおー』

コワリィッチの後に続いて一緒に歌を歌う観客一同。
しかし、もこっちとゆりちゃんは依然“寝たフリ”を継続

そんな二人の様子に吉田さんもようやく気がつきました。

吉田(こいつら……)

吉田(………たく どいつもこいつも

吉田さんが杏奈さん・麗奈さんの二人と仲違いしたのは、ほんの数刻前のこと。
それを経てのこの状況に、彼女は失望感を隠し切れません…。

かつて修学旅行で訪れた伏見稲荷大社にて、もこっち・ゆりちゃん・吉田さんの三人は
まだ互いのことなどよく知らぬ関係性でありながら“登頂”と言う困難を共に乗り越え
それを境として彼女らの間には仲間意識が芽生えることになりました。

(※第8巻『[喪76]モテないし頂上を目指す』参照)

もこっちたちと合流してからの吉田さんの胸中には、
こいつらとなら…”、そんな願いにも近い感情が渦巻いていたのかもしれません。
冒頭の座席位置と今回の吉田さんの位置関係が変わらない点も、意図された構成でしょう。

しかし、彼女を待ち受けていたのは、またしてもつらい現実でした。
大切な仲間と喜び感動分かち合うことができない苦しみ…。
悲しい思いが彼女の心をさらに蝕みます…。

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このままやり過ごそうとする、もこっちとゆりちゃんの二人。
しかし、窮地”は突然訪れます…。

コワ『あれーうたってない人いるー』

心当たりがあり過ぎる指摘に、揃ってビクつくもこっちとゆりちゃん。
結果として、この指摘は彼女らに対してではなく、
小さなお子さん連れのお父さんに対してだったことが判明します。

しかし、その事実がもこっちたちをさらに追い詰めることに…!

コワ『どうしてうたわないのー コワリィッチかなしーー』
もこ(まじか!?子連れの父親でも選ばれるのか!!無差別かよ!!

必ずしも反応のよさそうな観客が選ばれている訳ではなく、
最早“寝たフリ”など、かえって注目を浴びる可能性が高いのだともこっちは理解しました…。

コワ『次はもっと元気いっぱいうたおーー いくよーー』

このセリフに合わせ、お姉さんからも『みんなー手拍子してあげてーと声が上がります。
いよいよ逃げ場がなくなったこの状況の中、もこっちは静かに決意を固めるのでした…。

もこ(……覚悟を決めるか…)

再び歌い出すコワリィッチ。
コワ『コワリィッチーはーかわいいーー』
そして、その後に続く一人の少女…!!
もこ「コワリィッチーはーーかわいいーー」

先程までとは大きく異なり、必死に声を上げ、少々ぎこちないものの手拍子まで行い、
積極的にショーへ参加してみせるもこっち…!

高校入学以来、“ぼっち”として日々を過ごしてきたもこっちは、
心が折れそうになる程のつらい現実を何度も突きつけられました。
しかしその度に立ち上がり、抗い続けた彼女。
その中で培った“強靭な精神は彼女にとっての唯一無二の武器となり今も彼女を支えています。

いつしか彼女は現実と向き合う強さ”を手に入れていました。

そんなもこっちにとっては、“一時の恥”と覚悟を決めさえすれば
今や“この状況”など乗り越えられぬものではありません。
さらに付け加えるならば、彼女が培ったものはこれに留まらないということ…。

ゆり(ずるい 抜けがけした… そうだ黒木さんは私と違ってこういうことできる人なんだ…)

ゆりちゃんはもこっちの行動に動揺していました…。
第13巻『[喪124]モテないし友達の関係』の中での「そうだね 私や黒木さんと違って

というセリフにも示されていたように、ゆりちゃんはいつもの4人組の中でも
特にもこっちは自分と同じ側の存在で、二人は似た者同士だと認識しています。
それだけにもこっちが時折見せる“行動力”にはどこか焦りのようなものを感じてしまいます…。

非常に興味深いのはネモとの対比です。
ネモあるべき姿として未来の自分”をもこっちに重ねました。
一方、ゆりちゃんは“現在の自分”をもこっちに重ねています。

そのような背景の中、共に日々を過ごす過程で明らかになっていく自分ともこっちとの“違い”。
ネモはそこに“憧れの感情を抱き、ゆりちゃんは“焦燥感”を抱きました。
ここに、変化望む者”と“変化恐れる者”との違いが浮き彫りになっています。

ゆりちゃんが変化』を恐れているということは、
第12巻『[喪120]モテないし打ち上げる』でも描かれていた内容です。

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さて、そんな奇妙な対比関係を持つネモとゆりちゃんですが、
二人はある重要な共通点を持っています。
その共通点とは、彼女たちが自分の姿を重ねた“元ぼっちの少女こそ、
彼女たち自身の心を救う大切な存在である、ということ…!

文字通り、現実から目を背けようとしていたゆりちゃんの腕をしっかりと握りしめ
再び現実へと引き戻したのは、
これまで同様につらい現実を突きつけられ、
それでも立ち向かい続けたもこっちだったのです…!

もこ「嘘でいいからやれ! やらないと使命されるぞ!!

彼女は現実と向き合う強さを手に入れただけではなく、
その強さをもって仲間を導く精神性を養っていたという事実…!

かつて、手を差し伸べられるばかりだった一人の少女が幾多の困難を乗り越え、
今ここに明確な意思を持って他者を救う存在へと相成りました。

コワ『ヒナもーーエミリもかわいいーー』
もこ「ヒナもエミリもかわいいー」
ゆり「…………」

もこっちに促され、ゆりちゃんもそれに応えようとしますが、
まだ恥じらいが上回り思うように声が出せません。
そんな彼女をもこっちは決して見捨てず、さらに檄を飛ばします。

もこ「もっと本意気でやれよ!! 今恥かくのと後で恥かくのどっちがマシだよ」

もこっちは聖人でもなければ人格者とも言えないでしょう。
しかしゆりちゃんにとっては、内気で・根暗で・それでいて仲間想いな彼女だからこそ、
自分と似た者同士だと思える彼女だからこそ、
必死に自分を救おうとするその発言は大きな意味を持ちます。

迷える少女の心は偽りのない友情に導かれ
目を背けていた現実とこうして向き合うに至りました。

コワ『みーんなーだーいすきー』
もこ&ゆり「「みーんなーだーいすきー!」」

顔中を真っ赤にしながらも声を上げ、しっかりショーに参加するもこっちとゆりちゃん。
吉田さん横目でそんな二人の姿を確認し、思わず笑みがこぼれます。

コワ『ワイハー』
もこ&ゆり&吉田「「「わいはー」」」

全く異なる道を辿ってきた彼女たちの物語は修学旅行の地で交わり、
以降事ある毎に複雑に絡み合いました。
彼女たちは互いの関係性を大きく変化させながらも今日という日を迎え、
今再び足並みを揃えることになったのです…!

また、この場面における前方の三人のリアクションについても触れておきましょう。

まこっちに関しては、
まこ(あんなにはしゃいでるゆり初めて見た こういうこと絶対やらないのに……)
というセリフの通り、いつもなら絶対にありえない親友の姿に驚きを隠せない様子です。

第12巻『[喪117]モテないし2年生の終わり』の中の『知らない顔』という短編でも
もこっちの一言がツボに入ったゆりちゃんの姿を受け、
まこ(凄いな黒木さん ゆりとは付き合い長いのにあんな顔見たことない……)
と驚きつつも、もこっちにひとしきり感心していた彼女。
今回の一件も、“実はもこっちの功績である”ということを知った場合、
彼女は再び●ズ思いにふけるのだろう、と容易に想像ができます…w

(※第12巻『[喪117]モテないし2年生の終わり』参照)

続いて、ネモに関して。
見切れていますが彼女は少し振り返っており、視線はもこっちを捉えていることがわかります。
ゆりちゃん同様、普段なら絶対にしないであろう行動を取ったもこっち。
ネモにとっては“憧れ”の存在でもある彼女がここにきて見せた、また新たな一面。
その姿を一目見ようと、好奇心混じりで見つめていたのではないでしょうか。

そして、最も注目したいのはうっちーです。
彼女だけはここで唯一振り向いておらず、表情が完全に隠されています
さらに彼女はこのエピソードにおいてこれ以降最後まで一切描かれることはありませんでした。
これは間違いなく意図された構成でしょう。

というのも先程の合唱の場面において、
もこ「ヒナもエミリもかわいいー」
と歌詞の一部としてですが、想い人から名指しで“かわいいと告げられた直後なのです…!
普段は奇行ばかりが目立ってしまうものの、
彼女が純粋無垢な一面を持ち合わせていることはこれまでの描写からも明らかな事実。

(※第12巻『[喪114]モテないしバレンタインデーを送る③』より)

この場面は“振り向かなかった”のではなく、
正確には“振り向くことができなかったと捉えるのが正しいでしょう。
想い人からの思いもよらぬ甘い言葉に、
相手の顔を直視できなくなる程に胸を高鳴らせる恋する乙女
青春を存分に謳歌しているようで、何よりです!w

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コワ『みんなーありがとー コワリィッチすっごくうれしーーー』
もこ(よし やり切った…)

ショーも山場を乗り越え、あとは最後の挨拶を残すのみというところ。
吉田さんもすっかり元気を取り戻した様子で、
共に楽しいひとときを過ごした仲間たちの姿を彼女は静かに優しく見つめていました。

すると、コワリィッチから思わぬサプライズが…!

コワ『特に元気にうたってくれた3人組ー ありがとー』

コワリィッチの声に合わせてスクリーン上に映し出されたのは、
もこっち・ゆりちゃん・吉田さんが絶賛“ワイハー”している最中に撮られた一枚の写真…!!

吉田「うぉっ!?」 もこ(はっ!?) ゆり(え!?なんで!!?

吉田さん以外、喜ぶどころか絶望を感じていますwww
この後、コワリィッチから一人一人に対して名前や出身地などの質問&イジりが入り、
結局必要以上に目立ってしまったのでした♪w

ショーが終わり、開けた場所へと移動した一行。
特にもこっちとゆりちゃんは若干の放心状態です…w

ゆり「黒木さんのせいで大変な目にあった…」

ようやく口を開いた彼女の一言に、早速食って掛かるもこっち。

もこ「お前がああいうの絶対嫌そうだからやってやったんだろ!!」
もこ「ちょっと前から機嫌わるいし!
ゆり「お前…!? ……頼んでないし お前じゃないけど……」

先のもこっちが取った行動とは、
嘘偽りなく友を救いたいという本心からの行動であっただけに、
ゆりちゃんのこの発言に対してはもこっちも思わず語気を荒げて反論してしまいます。

また、ゆりちゃんとしても第13巻『[喪126]モテないしあだ名で呼ばれる』にて、
もこっちとネモに見せつけられた“二人だけで共有する『特別』な呼称”を呼び合う姿に、
誰よりもそんな『特別』を求めていたゆりちゃんは既に焦り苛立ちを感じていました。
それだけに、ここでの“お前”という発言には黙っていられません。

実は、この二人が本心を剥き出しにしてぶつかり合う
ケンカ寸前になる、という場面はここが初めてであり、
むしろついに二人はそこまでさらけ出せる関係性になったのだな、と
一読者としては何とも感慨深いものがありました…。

【わたモテ】第13巻 感想② 遠足編開幕!「ようやく会えたって感じかな」
前回に続き【わたモテ】の第13巻の感想となります。この記事で扱うのは第125話~第126話についてです。

とはいえ、ここにきての不穏な空気。これはまた一波乱あるのか?と思いきや、
そんな空気を一瞬で蹴散らす太陽の様な存在が二人の間に介入…!

吉田「何話してんだ?コワリィッチの話か?

いつの世も純粋な心の持ち主が世界を救う…!www
眩しい程の笑顔で二人を抱きしめる吉田さん!
また、このグループでのお母さん的ポジションのまこっちも、
“もう心配いらないね”とでも言いたげに優しく三人を見つめています。

吉田「お前らあんなにノリいいって思わなかったぜ」
吉田「コワリィッチに話しかけられるとは思わなかったな?」
ゆり(お前ら……)

またしても飛び出した“お前ら”という、とても『特別』とは言えない呼称。
しかし、もこっちにしても吉田さんにしても、その呼称がどうであれ、
自分たちの関係性を彼女たちが大切に思ってくれていることは十分に伝わりました。
その事実が、ゆりちゃんの心の隙間を温かく満たしていきます。

吉田「ほら見ろよ あの時の写真だぜ!」
が、そんなことなどお構いなしのピュアヤンキーw この子、無敵だわw
彼女が指し示す先にはもこっち・ゆりちゃん・吉田さんの三人で撮られた例の写真が
スクリーン上にでかでかと映し出されていました。

もこ(どんだけネズミー好きなんだよ)
吉田「写真撮るわ!」

駆け出す吉田さんの背中を見送りながら、ゆりちゃんはぽつりと呟きます。

ゆり「黒木さん 私の下の名前知ってる?
もこ「へ? ゆ…ゆりでしょ?
ゆり「ん……

その答えを、ゆっくり噛み締める様にうなずくゆりちゃん。
彼女は“呼称”という一面に意識が向き過ぎて本当に大切なものを見失いかけていました。

彼女が求めているものとは、自分たちだけの『特別な関係性
『特別』な呼称だから『特別』な関係性になるのではなく、それはあくまで副産物であり、
後からついてくるもの。

先のもこっちの答えを受け、
“今はまだそれで満足”とどこか安心したようにゆりちゃんは笑顔を取り戻し、
そして言葉を続けました。

ゆり「まぁ黒木さんのお陰で吉田さん楽しそうだし」
ゆり「一応 私の為にもやってくれたんだよね?じゃあもういいや

彼女たちとのぶっきらぼうで言葉足らずなやり取りの中でも確かに感じられる、
自分たちだけの強固な“つながり”。それを胸に、ゆりちゃんは今一度前を向くのでした。

一方、仲間に手を差し伸べるという新たな成長の一端を見せてくれた“元ぼっち”は最後に一言。

もこ(何がだよ?陰キャ言葉と感情が曖昧でわからん…… ヤンキー見習え

実はこの指摘がそっくりそのまま自分自身へも当てはまり、
彼女の奇抜な言動が日々周囲の人間を惑わし狂わせそしてにぎやかにしている
という点は面白いところ。
ここでも二人が似た者同士であるという背景がうまく機能しています。

そんな似た者同士のやり取りなどどこ吹く風と、
ピュアヤンキーは今この瞬間を分かち合える仲間とのひととき
それを記録と記憶に刻み込み、一人満面の笑顔を浮かべるのでした…!
というところで第127話が終了。

やはり何と言っても今回胸を打たれたのは、もこっちがゆりちゃんの腕を握りしめ、
孤独の殻に閉じこもろうとしていた彼女を現実へと引き戻した場面です…!
この部分を初めて読んだ時は、本当に様々な想いが胸を駆け巡ったことを覚えています。

特に私が思い起こしたのは、第3巻『[喪19]モテないし二学期が始まる』の内容。
この頃のもこっちにはクラスメイトの中にまともに会話ができる相手など誰もいませんでした。
そこで彼女は自分の居場所を教室の外に求め、
お昼ごはんを誰もいない場所で一人寂しく食べていました。

(※第3巻『[喪19]モテないし二学期が始まる』参照)

今回もこっちはゆりちゃんを救い出しましたが、私には
もこっちが救い出したのはゆりちゃんだけではなかったように感じるのです。
つまり、もこっちはゆりちゃんを通し、
一人ぼっちで現実から目を背けていたあの頃の自分自身を救い出してみせたという解釈です。

読み手によって様々な切り口で多種多様な感想が生まれるこの作品。
自身ですら読み返す度に新たな発見があり、改めてこの作品の奥深さを痛感させられます。
今回もまた、多くの読者によって様々な解釈が生まれているのだろうと
強く感じられるエピソードの一つとなりました。

【わたモテ】第3巻 感想① 初めての文化祭、『抱擁』がもたらしたものとは?
今回は【わたモテ】の第3巻の感想となります。この記事で扱うのは第19話~第21話についてです。
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◎[喪128]モテないし回る

感想&考察

冒頭で描かれたのは現在行動を共にするもこっちたちに隠れ、
一人ケータイを操作するうっちーの姿でした。

そして、直後に差し込まれるのはその連絡相手である雌猫の間グループ”のメンバーの姿。

宮崎「あっうっちーからLINEきた」
かよ「なんて?」
宮崎「今 例のあの人が一人でいる所見かけて」
宮崎「かわいそうだから少しの間一緒に回ってあげるって」

相変わらずギリギリの綱渡りをしているうっちーw
しかしまぁここまで振り返ってみても、
手を握ってもらったり、(※第13巻『[喪126]モテないしあだ名で呼ばれる』参照)
かわいいと言ってもらったりと、(※第13巻『[喪127]モテないしのる』参照)
想い人からの過剰な程のご褒美の連続に、もはや離れたくても
言うことを聞かない”状態に近いのではないでしょうか…w

さて、今回はここから、第12巻『[喪117]モテないし2年生の終わり』以来の
ショートショートの形式になります。

【わたモテ】第12巻 感想③ ふふふと君が笑ったから今日はレズ思い記念日
前回に続き【わたモテ】の第12巻の感想となります。この記事で扱うのは第117話~第119話についてです。
【わたモテ】第13巻 感想② 遠足編開幕!「ようやく会えたって感じかな」
前回に続き【わたモテ】の第13巻の感想となります。この記事で扱うのは第125話~第126話についてです。

その中でも触れておきたいのは、以下の短編。

・『当然だと思ってた』
ひとまず、カフェでお昼休憩をとっていたもこっちたち。

ネモ「ここいいね お昼食べながらパレード見れるんだね
吉田「まあちょっと遠いけどな」

やはり吉田さんの下調べ具合は半端なものではないようで、アトラクションの待ち時間やら
お昼休憩の場所やら、とにかく皆で【ネズミーランド】を満喫するための情報が、
これでもかと彼女の頭の中に入っている模様。

そして、そのままパレード』の話題へ…。

吉田「メインは夜のパレードだからな その時は間近で見ようぜ」
ゆり「え!?」

ゆりちゃんが思わず聞き返したのも無理はありません。問題はこの遠足の終了時刻…。

ゆり「遠足4時で終わりでしょ?4時に点呼するって…」
吉田「ばかやろう そんなの再入場に決まってんだろ!!
ゆり&まこ「「え!?」」
吉田「え!?

聞き返すなwww 唐突に明らかになる決定的な認識の齟齬…!w
そう、彼女は皆で【ネズミーランド】を満喫する”つもりな訳であり、
遠足自体が終わろうと知ったことではないのです…!あまりにも無邪気過ぎる!w

吉田「入らないのか?
まこ「あ……いや入るよ ね…ねえ!
ゆり「あ…う うん!

威勢良く吠えたかと思えば今度は子犬のように急にしおらしくなり、
寂し気な表情で皆を見つめ返す吉田さんw

たまらず急いで口裏を合わせたことで、こうして夜のパレードにも参加することになった一行。
その模様は第13巻『[喪130]モテないし遠足が終わる』にて描かれることになります。

(※第13巻『[喪130]モテないし遠足が終わる』参照)

【わたモテ】第13巻 感想⑤ 遠足の幕が下りる時、想いと花火は打ち上がる
前回に続き【わたモテ】の第13巻の感想となります。この記事で扱うのは第130話についてです。
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もう一つ触れておきたいのは以下の短編。

・『バラバラ』
こちらも同じくお昼休憩を取っていた茜ちゃん(あーちゃん)・加藤さん小陽ちゃんの3名。

第13巻『[喪125]モテないし遠足がはじまる』にて、
ネモと茜ちゃんの間に入った亀裂はいよいよ決定的となり、
二人は本来所属するリア充グループからそれぞれ別行動を取ると宣言。

加藤さんも茜ちゃんを追うかたちでグループから離れ、小陽ちゃんもそれに続くように二人と合流。
こうして結成された三人グループな訳ですが、現在も特に会話など生まれず、
見るからに気まずい空気が流れていました…。

【わたモテ】第13巻 感想② 遠足編開幕!「ようやく会えたって感じかな」
前回に続き【わたモテ】の第13巻の感想となります。この記事で扱うのは第125話~第126話についてです。

すると、そこへ偶然通りがかったのがもこっちネモ吉田さんの3名。

吉田「あいつら遅くね?」
ネモ「ネズミーはトイレこむから

どうやら他のメンバーはトイレに向かった様子。
楽しそうに会話をしながら並んで歩く三人の姿を確認し、まずは加藤さんが口を開きました。

加藤「黒木さんと根本さん……それに吉田さん?珍しい組み合わせだね

事情を知らぬ者からすればこの二人が会話しているだけでも不思議な光景に映るのでしょう。
そこに問題児の吉田さんが加われば尚更のこと。

こういうふとした時に挿入される第三者視点によって、
もこっちが手に入れた尊くかけがえのないもの”の大きさに改めて気づかされます。

加藤「そろそろ仲直りしたら
茜 「いや 別に仲良くないし

加藤さんは元々二人の関係を修復させるつもりでこの場にいます。
後々明らかになっていく、世話好きで母性の塊のような彼女の内面を思えばそれも当然のこと。

対して茜ちゃんの発言は何とも子供っぽく意固地になっていることが伝わります。
彼女自身、どうすれば良いのか困り果てているのでしょう…。
そんな中で飛び出した何気ない一言が事態を大きく動かすことに…。

茜「つーか あいつなんで黒木なんかとつるんでんの?

これを受け、チャンスとばかりに口火を切ったのは小陽ちゃん…!

南「黒木2年の時ぼっちだったくせに最近調子のってるよね
南「この前の自己紹介とか調子のってくそ滑ってたし
(※第12巻『[喪122]モテないし3年生になる』参照)

南「2年の時とかいっつも教室で一人で変な雑誌読んでニヤニヤしてキモかった

ずっと黙っていた彼女がここにきて怒涛のように語るのは、もこっちの悪口…。
第11巻『[喪99]モテないし友達の友達』にてまこっちに示唆されていた通り、
小陽ちゃんは人の悪口を好んで口にするタイプの人間です。

誰かの悪口を言い合い、バカにし、一緒に盛り上がる…。
それは彼女にとって当たり前のことであり、
彼女が人間関係を構築する上での常套手段だったのです。
確かに、これまで彼女はそのようにして友人を作り、問題なく学校生活を送ってきました。
しかし、だからこそ彼女はまだ理解していません

世の中にはいじめなどの道理に外れた行為を見過ごない、
非常に正義感の強い人間がいる、ということを。
(※第12巻『[喪118]モテないしオラつく』参照)
さらには自分の趣味嗜好を打ち明けて分け隔てなく接し
その母性溢れる内面をもって誰とでも親しく交流できる人間がいる、ということを。
(※第11巻『[喪106]モテないし最後の冬』『[喪109]モテないし雪の日の学校』参照)

人の上辺ばかり見てきた小陽ちゃんには、
まだ現状を正しく把握することなど到底できるはずもなく、
彼女は今まさに踏み越えてはならぬ領域へ進もうとしていました…。

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南(あれ? のってこない…)
とはいえ、さすがの小陽ちゃんも自分一人が喋り続け、相槌もないこの状況に違和感を覚えます。
しかし、それが彼女の悪癖をさらに加速させていき…。

南「根元声優とか言ってたしやっぱオタ同士気が合うんじゃない?
南「2年の時 根元と話したことあるけど基本ノリ悪いし
南「オタってことはやっぱ高校デビュー…」

そこまで小陽ちゃんが語ったところで、彼女から的確に自身の逆鱗に触れられた茜ちゃん
ようやくその口を開きました…。

茜「つーかさ……あんたなんでいんの? 別に誘ってないんだけど

一拍の間を置き、小陽ちゃんはようやく告げられた言葉の意味を理解し、そして激昂…!

南「はぁーーー!?別にあんたなんかについてきてないし!!」
南「つーかバカじゃない?こんな所で空気悪くしてイライラしてさーーー!!

偶然その場に居合わせたもこっちたちも、何事かと足を止めて様子を伺います。

南「ばーか ばーか」
子供の様な捨て台詞を吐き、逃げるようにしてその場を走り去る小陽ちゃん…。
早速、加藤さんは先の茜ちゃんの発言を注意します。

加藤「言い過ぎじゃない?」
茜 「明日香もうざがってたじゃん あいつ悪口しか言わないし
加藤「茜も最近 根元さんの話しかしないけどね
茜 「はあ?してないし」
加藤「自覚ないの?」

茜ちゃんの発言を咎めることはあっても、小陽ちゃんを引き止めることはせず、
追うこともない
加藤さんの様子から、
やはり彼女たちのグループにおいて小陽ちゃんは浮いた存在であったことが窺えます。
ただし、それに関しては第13巻『[喪124]モテないし友達の関係』の中でも
既に示唆されていたことであり、起こるべくして起こった衝突と言えます…。

【わたモテ】第13巻 感想① とけ出した感情が彷徨い求める『特別』な関係
今回は【わたモテ】の第13巻の感想となります。この記事で扱うのは第123話~第124話についてです。

一方、先程までと変わらずもこっちたちはトイレに向かったメンバーを待っていました。

すると、彼女たちのもとへと歩み寄って来たのは加藤さん…!

加藤「ねぇ私達も混ぜてもらっていい?
茜 「ちょっと…」
吉田「あ?」

茜ちゃんの様子から、この交流は加藤さんの独断であったことが読み取れます。
彼女にとっても今の茜ちゃんの様子はずっと気がかりなことであり、
一刻も早くネモとの関係を修復してほしいのでしょう。

そして渦中の二人はというと、顔を合わせるなりすぐさま互いに目を背け
気まずい空気が流れ出します…。


二人が醸し出すこれまでとは大きく異なるその暗い雰囲気に、
もこっちはただ心配そうに二人を見つめることしかできません…。

吉田「まぁ私は別に構わねーけど もう3人いるぞ
加藤「そうなんだ 誰?」

そこで場面は切り替わり、話題にあがった3人の様子が描かれました。

並んで歩くゆりちゃんまこっちうっちーの3名。
すると、まこっちはよく知る人物の姿を視界に捉えます。

まこ「南さん?

彼女の様子はいつもと大きく異なるもの。
悲し気に肩を落として歩を進める彼女の後姿に、まこっちは妙な胸騒ぎを覚えるのでした…。
というところで第128話が終了。

続く、『[喪129]モテないし教えてあげる』はこの直後から始まります。
遠足編も、エピローグを含めると残すことろあと3話
終盤に入ろうかというところで、ようやく小陽ちゃんにもスポットライトが当たることに…。

と言いつつ、彼女は遠足編以降にもまだまだ掘り下げる余地が多く残されており、
個人的にいろいろと書きまとめたい点があるキャラクターの一人です。
(※もしかしたら一番かも?)
以前記述した通り、いつかは何かしらの特集記事としてまとめたいところ…。

また、ここでは特に触れませんでしたが、『ゲーマーズ』という短編にて
伊藤さん二木さんの思わぬ交流(?)が描かれており、
今後の伏線なのか何なのか、未だに頭の中で整理がついていませんw
まぁただの“流れ”でしょう…w

ちなみに伊藤さんのカチューシャ姿、ちょっと可愛過ぎやしませんか?

そもそも何だそのカチューシャって感じですが本当に売ってるんですよね、これw

(※【わたモテ】聖地巡礼:東京ディズニーランドの記事参照)

修学旅行編で描かれていた通り、彼女はとても可愛らしい服装を好むようでしたし、
普段のクールな佇まいとのギャップに萌えさせてくれます!(*´꒳`*)
あと、こみちゃんはいつも通りでした…!w

(※第9巻『[喪79]モテないし自由行動する』参照)

【わたモテ】第9巻 感想① 修学旅行編終幕!「処女でも気にすることないよ」
今回は【わたモテ】の第9巻の感想となります。この記事で扱うのは第78話~第81話についてです。
【わたモテ】第13巻 感想④ 「一家全員でやってるよ」事実と妄想が繋ぐ友情
前回に続き【わたモテ】の第13巻の感想となります。この記事で扱うのは第129話についてです。

=======※追記_ここから=======
2020年2月20日、
わたモテ聖地巡礼の一環として東京ディズニーランド】を訪ね、撮影を行いました。
舞浜駅へ降りてからの各工程を動画に収め、原作との比較”など、
聖地巡礼動画として編集しYouTubeで公開しています。

元ぼっちの少女がつまずき・巡ったその先で、ようやく紡いだ絆と奇跡…。

そんな夢の国”での輝かしいひととき追体験としてどうぞお楽しみ下さいませ~m(_ _)m

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=======※追記_ここまで=======

【わたモテ】原作者ラジオ出演 トーク内容1「ラストシーンは…」
今回は【わたモテ】の作者である谷川ニコ先生がラジオ番組に出演された部分の内容について、注釈をはさみつつまとめていきます。(※2019.06.04放送分より)
【わたモテ】聖地巡礼:伏見稲荷大社「な?苦労して登ってよかったでしょ」
つい先日【わたモテ】聖地巡礼の一環として京都の【伏見稲荷大社】を訪ね、参拝してきました。今回はその時の模様を画像や動画を交えつつ順にまとめていきます。
【わたモテ】聖地巡礼:東京ディズニーランド「こいつブルってやがる!」
つい先日【わたモテ】聖地巡礼企画 第2弾として【東京ディズニーランド】へ行ってきました。今回はその時の模様を画像や動画を交えつつ順にまとめていきます。
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わたモテチェンソーマンなど、大好きなエンタメ作品のイベント開催時は
できる限り実際に参加し、その都度『紹介動画』を作成してきました。

これまでに作成した紹介動画』は全てYouTubeで公開していますので、
何か気になる作品・イベントがありましたら、どうぞお手隙の際にでもご確認下さいませ。

▼聖地巡礼動画

現在、YouTubeで【わたモテ】の聖地巡礼動画を公開しています。
第1弾:【伏見稲荷大社】
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※本ページの情報は2020年9月時点のものです。
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◆まとめ

以上がわたモテ】第13巻の感想③となります。
長くなったので次の投稿に続きます。
それでは、また~(。・ω・)ノ゙

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