皆さん、こんにちは!エンタメ侍です。
今回は、落ち込んだ時にぜひ読んで欲しい【おすすめ】漫画作品を5タイトル、
私の独断と偏見で厳選しご紹介致します!
目次
◆【おすすめ】落ち込んだ時に読むべき漫画5選
▼はじめに
皆さんにはふと気づけば読み返している、そんなお気に入りの漫画作品はありますか?
エンタメ作品で溢れかえっている現代において、話の流れやオチなど既に知っているはずなのに
何度も時間を忘れて読み込んでしまう漫画作品があるのならば、それはきっと
あなたにとってかけがえのない『宝物』でしょう…!(*´꒳`*)
私にも繰り返し読み返している大切な漫画作品があります。
今回はその中でも特に“落ち込んでいる時”にこそ読みたくなる漫画作品を独断と偏見で厳選し、
5タイトルご紹介致します!
この記事がそれらの素晴らしい作品と皆さんが出会う、または再び読み返す
一つの“きっかけ”になれば幸いです。
それでは以下より順不同でご紹介していきます。
▼【おすすめ】漫画
◎【孤高の人】(全17巻)
・概要
最初にご紹介するのは坂本眞一先生による【孤高の人】です。
こちらは『週刊ヤングジャンプ』にて2007年11月から2011年10月まで連載されていた
漫画作品であり、全17巻で構成されています。
(※第16巻『第160登 魔王』参照)
この作品は新田次郎先生による【孤高の人】という小説が原案となっており、
そちらでは実在した『加藤 文太郎』という伝説の登山家の生涯が描かれています。
そして今回ご紹介する漫画【孤高の人】とはその『加藤 文太郎』の生涯をモチーフにしつつも、
現代版として多くのアレンジが加えられた傑作山岳漫画となっています!
・作品の魅力
この作品はタイトルの通り、とにかく主人公が孤独の道へと突き進んでいきます。
ある事件をきっかけに心を閉ざし、殻に閉じこもってしまった主人公『森 文太郎』。
そんな彼は転校先の横須賀北高校で『クライミング』と出会い、
その中で“生の実感”を得たことで一気にのめり込んでいくことに。
(※第1巻『第2登 ザイルパートナー』参照)
ようやく見つけた自分の居場所。
序盤こそ一人になることに固執していたものの徐々に周囲の人間とも打ち解け、
クライミング部も発足し、まさにこれから…!というところで再び悲劇が…。
“学園青春もの”のような展開を見せるのは第2巻くらいまでであり、
高校編が終わる第4巻以降など、それはもう過酷で胸を締め付けられる展開が続きます。
自らの選択、罪、過ち、他者の死さえも一身に背負い、ただひたすらに山を登り続ける文太郎。
(※第8巻『第80登 生還という十字架』参照)
クライマーとしての“天性の才覚”が研ぎ澄まされていく一方、
彼の暗く閉ざされた心はさらに深い闇へ…。第12巻『第115登 失われた青春』では、
タイトルの通り自分が失ってしまった青春の日々に思いを馳せ、
涙を流して嘆き苦しむ彼の姿が描かれていました…。
そんな彼にもついに転機が訪れます。それは、加藤 花との出会いです。
(※第10巻『第99登 桜桃』参照)
彼女もまた他者とは少しズレた所があり、浮いた存在として周りからは扱われていました。
そんな二人は惹かれ合い、そして結ばれ、やがて子供を授かります。
長く険しかった孤独な人生の果てに文太郎はようやく“家族”という幸せを掴み取ったのです…!
しかし、幸せの真っ只中にいた彼のもとへ舞い込んできたのは“死”の香り漂う招待状…。
その内容とは難攻不落のK2東壁への登頂でした…。
ここで重要なのは、史実においても原案の小説【孤高の人】においても、
『加藤 文太郎』は厳冬期の槍ヶ岳で帰らぬ人となっているということ…。
K2東壁はこの漫画における最後の挑戦になると予想されていただけに、
文太郎は無事生還することができるのかどうか、
連載当時はクライマックスの内容に非常に注目が集まっていました。
(※第14巻『第134登 反定立<アンチテーゼ>』参照)
最終回直前には当時ヤングジャンプで連載されていた作者の方々から
多くのコメントが寄せられており、中でも【ZETMAN】を連載されていた桂正和先生の
『坂本先生、文太郎を殺さないでください』というコメントは今でも印象的に覚えています。
果たして文太郎は家族のもとへ生きて帰って来ることができるのか…。
それは皆さんがご自身の目でお確かめ下さい。
私がこの作品を“落ち込んでいる時”にこそ読みたくなる漫画作品として、しかも
どの作品よりも先にご紹介していることに違和感を覚える方がいらっしゃるかもしれません。
確かにこの作品はゲラゲラと笑い転げる様な内容ではありませんし、
起こった出来事を列挙していけば苦難の連続です。
しかしそれこそが『人生』であり、問題はそれをどう乗り越えるかということ。
この漫画は『人生』を登頂という困難になぞらえて描いた作品です。
物語の6~7割以上を占める登頂シーンは坂本眞一先生の圧倒的な画力によって
有無を言わせぬ迫力を持ち、文太郎が置かれている厳しい状況を残酷なまでに実感させくれます。
刻一刻と周囲の環境が変わりゆく中、文太郎は常に選択を迫られます。
一人で登るのか、仲間と登るのか。
命令に逆らうのか、従うのか。
ザイルを切るのか、切らないのか。
進むのか、戻るのか。
生きるのか、死ぬのか。
(※第16巻『第161登 相克』参照)
何かつらい経験をして落ち込んだ時、私は何度もこの作品へと立ち返り、
その度に自分の『人生』を見つめ直しています。
文太郎と共に孤独を味わい、共に苦しみ、共に立ち上がり、そして共に乗り越える。
これ程までにリアリティーに溢れ、
主人公の苦悩に共感させられる作品ならではの漫画体験だと感じます。
それ故に今回のテーマにおいて何よりまず先にこの作品をご紹介せずにはいられませんでした。
ぜひご堪能下さい。(※以下の画像をクリックすれば第1巻と第17巻のページへ飛びます。)
・読後に聴いて欲しい一曲
【The Way (Instrumental)】
作曲:Zack Hemsey(ザック・ヘムジー)
静かなピアノ伴奏による幕開け。
一定のリズムで刻まれる鍵盤の調べは脈打つ鼓動そのもの。
暗闇が広がる世界の中、たった一人で置き去りにされたような深い悲しみを覚えます。
しかし、徐々に加わる新たな音色によって世界は色づき、迎えるのは変化の時。
ふと気づけば聞こえてくる不協和音。それは迷いか、苛立ちか、それとも…。
中盤のある瞬間を境に加わる激しい“打音”の嵐。
【孤高の人】を読み終えて以降、私はこのパートを聞くたびに
アックスを一心に氷壁へと打ち付ける文太郎の姿が思い起こされるのです。
終盤の畳みかける様な展開など、抑制していた感情の爆発を想起させ、心が打ち震えます…!
(※第12巻『第120登 嘆きの岩壁<メルクルリンネ>』参照)
オリジナル音源はボイスも入っているのですが、
私はどちらかというとこの“Instrumental”バージョンがお気に入りです。
本来は何の関係性もない二つの作品ですが、
もはやこの楽曲は私にとって【孤高の人】と切り離すことのできない存在になっています。
こちらもぜひ合わせてご確認下さい。
◎【寄生獣】(完全版 全8巻)
・概要
次にご紹介するのは岩明均先生による【寄生獣】です。
こちらは『モーニングオープン増刊』、及び『月刊アフタヌーン』にて
1988年から1995年まで連載されていた漫画作品であり、
読者だけでなく、多くの漫画家に多大なる影響を与えた伝説の作品です。
(※完全版 第8巻『第58話 ミギー』参照)
この作品は私がブログを始めてまだ間もない頃に感想記事の対象にしていた作品です。
それらの感想記事は既にこのサイトへ移植済みですがもっと読みやすく修正しないとですね…。
本当に荒い文章の数々で…まぁ今もロクに言えたもんじゃないですが…w
さて、そんな思い出深いこの作品。その内容を簡単に振り返っていきましょう。
・作品の魅力
高校生である主人公『泉 新一』は、ある晩どこからともなく飛来してきた寄生生物に
自らの右手へ侵入されてしまいます。
脳への侵入を免れた新一でしたが、
それは逆に寄生生物『ミギー』との共存関係の始まりを意味していました。
ミギーは自我を持ち、見る見る内に知識を蓄え成長を重ねていきます。
あくまでも自分の命を第一優先に考え、常に冷静にかつ冷徹に判断を下すミギーに対し
新一は恐怖と不安を抱えるものの、同時にどこか愛着や友情のようなものを覚えます。
(※完全版 第1巻『第3話 接触』参照)
そんな彼らをよそに、世間では寄生生物による『ひき肉殺人』の話題で持ちきりに。
寄生生物とは本来侵入した生物の脳を奪ってその体を支配し、
以後は同種の生物のみを捕食するようになります。
つまり『ひき肉殺人』とは寄生生物に食われた人間の食べかすだったのです。
徐々に広がっていく寄生生物による被害。
やがて新一の周囲にも様々な寄生生物が現れ、彼の日常は
死と隣り合わせの激動の日々へと変化していくのでした…。
この作品はショッキングな描写や展開が注目されがちですが、その魅力の根幹とは
登場人物が抱える悩みや葛藤、そこからの成長という内面描写の緻密さにあります。
寄生生物である『田宮良子』は“自らの存在理由”を探求し続けました。
寄生生物とはまだ生まれて間もない赤子の様な存在。
“自分とは一体何なのか?” “生きている意味とは?”
これは人間の成長過程にも似ており、その行動理念には
「自我同一性(アイデンティティ)の確立」があるように感じられます。
(※完全版 第6巻『第48話 ただいま』参照)
【HUNTER×HUNTER】のキメラアント編に関してはこの作品の影響が多分にあると思われ、
メルエムが「余は一体 何の為に生まれて来た…?」と自問自答する場面など、
共通したテーマを感じずにはいられません。モントゥトゥユピーの造形も
寄生生物の『後藤』がモデルになっているとみてまず間違いないでしょう。
個人的には【GANTZ】もチビ星人が学校へ襲撃してくるあたりのエピソードは本作における
寄生生物が学校で暴れ回った一連の凄惨な事件がモチーフになっているように感じます。
このように【寄生獣】は後の漫画作品に多大なる影響を与えています。
それは表現や描写が前衛的であったからだけではなく、この作品で描かれているテーマや本質が
より普遍的で誰もが共感し引き込まれるものだからです。
(※完全版 第3巻『第23話 混乱と殺戮』参照)
何かにつまずき、落ち込んだ時というのは周りが見えにくくなるものです。
そんな時こそ、今一度自分自身を見つめ直すいい機会ではないでしょうか。
“自らの存在理由”を探求する寄生生物たちの姿が心に突き刺さる方もいらっしゃるでしょう。
また、この作品は人間である泉 新一の成長物語でもあります。
人でありながら人ならざるものと対峙する宿命を背負った一人の少年。
幾多の困難と苦悩の日々を乗り越え、彼がようやく辿り着いた一つの真理。
(人間の物差しを使って人間自身を蔑んでみたって意味がない)
「人間自身を愛さずに地球を愛するなんて 結局矛盾してるんだよ」
(※完全版 第8巻『第63話 日常の中へ』参照)
彼がこの境地へと至るまでの壮絶なる旅路。
今一度この不朽の名作へと立ち返り、明日への新たな一歩を後押ししてもらう。
それもまた一つの素晴らしい漫画体験です。
まだ読まれたことのない方も、この機会に一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
誰が何と言おうとおススメです!!(*´꒳`*)
(※完全版 第8巻『最終話 きみ』参照)
(※以下の画像をクリックすれば第1巻と第10巻のページへ飛びます。)
・読後に聴いて欲しい一曲
【Let Me Hear】
Fear, and Loathing in Las Vegasの3枚目のシングル。
アニメ【寄生獣 セイの格率】のOP曲。
テレビで初めてこの楽曲を聞いた時の衝撃は今でも覚えています。
開始数秒で耳と心をわしづかみにされ、
タイトルロゴと同時に放たれたシャウトでもう既に失神寸前…!!\(^o^)/
画面に映る今風にアレンジされたキャラクターデザインもすごく新鮮で、
何度も巻き戻して視聴していたことが懐かしく思い返されます。
Fear, and Loathing in Las Vegasの楽曲としてはもはや当たり前のことなんですが、
中盤から面白い程に曲調が変わるので、
アニメ版の尺でしか聴いたことのない方は一度フルで聴いてみて下さい。
これまた驚くことに、それでも【寄生獣】の楽曲として
非常にマッチした世界観になっていると思うんですよね~。
また、アニメ版をリアルタイムで追っていた身としては、
メインテーマ曲であった【I AM】なども捨てがたいところ。
なお、【I AM】は【寄生獣 セイの格率 オリジナル・サウンドトラック】に収録されています。
サウンドトラックに関しては全曲試聴できるように内容をまとめた記事を
過去にアップしていますので、そちらをご参照下さい。
◎【リアル】(不定期連載中)
・概要
続いてご紹介するのは井上雄彦先生による【リアル】です。
こちらは『週刊ヤングジャンプ』にて1999年より不定期に連載されている、
車いすバスケットボールを題材に扱った漫画作品です。
(※第7巻『42nd.』参照)
2014年より長らく休載していた本作ですが、
先日発売された『週刊ヤングジャンプ』2019年25号より約4年半ぶりに連載が再開されました。
もうこのまま再開されることはないのかと不安だっただけに、
ようやく新たな動きを確認することができ、一ファンとして今はそれだけでも嬉しい限り。
・作品の魅力
この作品はある三人の若者が突き付けられた残酷な『現実<リアル>』と向き合い、
受け入れ、そして乗り越えていくという、人間ドラマに主軸を置いたスポーツ漫画です。
主人公の一人『戸川 清春』は中学時代に短距離走と出会い情熱を燃やしますが、
やがて骨肉腫を発症し、全国大会決勝の舞台で悪化…。
後に右膝関節から下を切断し、14歳にして義足と車いすでの生活を余儀なくされます。
『誰よりも速く』という彼の夢も志半ばで断念…。というところで再び訪れた彼の転機。
それが、車いすバスケットボールとの出会いでした。
(※第4巻『23th.』参照)
そこに自分の新たな可能性を見出した彼はあっという間にのめり込んでいき、
やがて日本代表候補に選出される程のプレイヤーへと成長。
あの日失った『誰よりも速く』という儚き夢は今再び熱を帯びて蘇り、彼の“心”と“体”を
さらに前へ前へと突き動かしていきます。
その過程で今の自分自身を受け入れる強さを手に入れた彼は、自分にとって最大の理解者である
幼馴染の『安積 久美』へ今の自分をさらけ出し、また新たな一歩を踏み出すことに…。
(※第4巻『24th.』参照)
二人目の主人公『野宮 朋美』はある日偶然ナンパした『山下夏美』をバイクに乗せ、
そのまま交通事故を起こしてしまい、結果、彼女を下半身不随にしてしまいます…。
加害者としての罪悪感で押しつぶされそうになりながら、なおも彼は目を逸らさず、
たとえ拒否されようと真摯に彼女と向き合い続けます。
(※第5巻『27th.』参照)
しかし、彼を待ち受けるのは厳しい『現実<リアル>』。
高校も退学となり、仕事も次々と問題を起こしてはクビになる始末。
それでも彼は今這いつくばってでも歩んでいるこの道が
まだ先も見えぬゴールへと必ずつながっているのだと、“今を生きる”ことを決意。
そんな彼に残された最後の希望がバスケットボール。
プロバスケチームへの入団を目標に掲げ、彼はトライアウトへ臨むことになるのでした…。
三人目の主人公『高橋 久信』は自転車でトラックと衝突する交通事故に遭い、
脊髄を損傷して下半身不随となってしまいます…。
もともと自尊心が強く、周囲の人間をランク付けしてきた彼。
そんな彼にとって、今自分が置かれている現状は決して受け入れられないものでした…。
歩くことも立つことすらもできなくなったことで彼は自傷行為へと走り、
自暴自棄になってしまいます…。
(※第3巻『16th.』参照)
そんな彼に訪れた転機が、
数年ぶりに再会した父との心の交流でした。
幼い頃に黙って家を出て行ってしまった父。
彼に対する怒りや憎悪、そしてその奥に潜む熱い感情がついに溢れ出し、ようやく高橋は
ずっと一人で抱え込んできた思いをさらけ出しました…。
涙ながらに“もう戻らぬ日々”を憂い、嘆く姿はこれまでの彼からは想像もつかない程に
弱々しく、それでいて何とも人間らしいものでした。
彼の新たな物語はこうして始まりの時を迎えたのです…。
(※第6巻『36th.』参照)
三者三様、突き付けられた『現実<リアル>』も異なれば、その向き合い方も様々。
しかしそんな彼らの物語は何の因果か巡り巡って交わり合い、
さらに大きな化学反応を生み出そうとしています…。
この作品は誰かが何かにつまづいた“後”ではなくそのつまづく瞬間、そしてそこから
もがき苦しむ過程をしっかり描いています。
むしろそこが重要だと言わんばかりの構成であり、登場人物に自らを重ねて読み進めていると、
胸が締め付けられる思いをすることもしばしば…。
それだけに、ふとした瞬間に差し込む光明の数々には我がことのように歓喜させられます。
躍動感あるキャラクターたちばかりなので誰に感情移入するかは人によって様々でしょうし、
読む時期によっても異なるのでしょう。何度でも読み返したい大切な作品の一つです…!!
(※第10巻『55th.』参照)
(※以下の画像をクリックすれば第1巻と第6巻のページへ飛びます。)
・読後に聴いて欲しい一曲
【GIFT】
Mr.Childrenの32枚目のシングル。
NHK北京オリンピック・パラリンピック放送のテーマソングだったこの楽曲。
それだけに、歌詞に込められたメッセージ性が
必然的に【リアル】へも突き刺さる内容になっています。
『本当の自分』を見つけたいって言うけど
『生まれた意味』を知りたいって言うけど
僕の両手がそれを渡す時
ふと謎が解けるといいな 受け取ってくれるかな
既にこの時点でつらい『現実<リアル>』に直面し、それでも必死に抗い、
自らの存在証明を勝ち取らんと挑戦し続ける各キャラクターの姿が頭をよぎります…。
今 君に贈るよ 気に入るかなぁ? 受け取ってよ
君とだから探せたよ 僕の方こそありがとう一番きれいな色ってなんだろう?
一番ひかってるものってなんだろう?
僕は抱きしめる 君がくれたGIFTを
いつまでも胸の奥で ほらひかってるんだよ
ひかり続けんだよ
そして辿り着くのは感謝の想い。最後に確かな希望を感じさせ、この楽曲は締めくくられます。
この楽曲をもって【リアル】を振り返った場合、その歌詞は果たして誰目線のものになるのか。
これも読者によって異なる部分でしょう。
登場キャラが多種多様であれば、その受け取り方も千差万別。
皆さんが構築した【リアル】への解釈・理解をさらに深めてくれるであろう楽曲です。
こちらも合わせてご堪能下さい。
◎【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!】(連載中)
・概要
次にご紹介するのは谷川ニコ先生による【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!】です。
(以下、【わたモテ】)
【わたモテ】とは『ガンガンONLINE』で絶賛連載中の漫画作品です。
(※第15巻『[喪147]モテないし一人で寄り道』参照)
そもそもこのサイトを運営している者として、今回のテーマ&ここまでの流れで
私がこの作品を紹介しない訳ないですよね?w
はい、皆大好き【わたモテ】の時間ですよ~!!(*´꒳`*)
・作品の魅力
この作品は幸か不幸か、自分を決して偽ることのできない、ある一人の少女の成長物語です。
また同時に、彼女が自身の言動で惑わし狂せてしまった周囲の奇人変人たちと、そして
少しばかりの常識人とで織り成す煌めくような青春群像劇としての側面も持ち合わせています。
主人公『黒木 智子(もこっち)』は高校入学と同時にその圧倒的な負のオーラと言動から
“ぼっち”としての地位を確立。
繰り返される孤独な日常の中で、日々恥をかき、陰口を叩かれ、
時には自分の存在すら忘れられて誰にも気づいてもらえない…。
(※第6巻『[喪50]モテないし夕暮れの教室で一人佇む』参照)
自分の居場所を教室の外に求め、お昼ごはんを誰もいない場所で一人寂しく
食べていた時期もある程…。
(※第3巻『[喪19]モテないし二学期が始まる』参照)
しかし高校2年生への進級を境に、その周囲の環境は徐々に変貌を遂げていきます。
気さくに話しかけてくれるリア充なクラスメイトとの交流。
たとえ強引にでも光差す方へと導く天然教師の熱血指導。
同じ中学出身の変態との他愛のない口喧嘩。清く優しき上級生からの心の救済。
徐々に積み上げられる変化の兆しはやがて明瞭な形を帯びていき、そして迎えた修学旅行。
ついに訪れるは変革の時…!
(※第8巻『[喪76]モテないし頂上を目指す』参照)
『誰かに必要とされ、頼ってもらう』
長く険しき道のりを経て、彼女はようやく“かけがえのないもの”を手に入れたのです…!
(※第9巻『[喪79]モテないし自由行動する』参照)
基本的に全編コメディ調で描かれる本作ですが、読み解けば読み解く程
その奥に内包された重厚なテーマが顔を出し、作者の卓越した構成力に度肝を抜かれます。
何よりも魅力的なのは各キャラクターの躍動感。
息づかいさえ聞こえてきそうな描写の数々に加え、たとえ直接的に描かれていない部分でも、
作品世界における時間の流れやキャラ同士の交流を読み取れる要素が多分に盛り込まれており、
キャラの脈動を確かに感じることができるのです。
(※第12巻『[喪115]モテないし二年目の卒業式』参照)
様々な苦難を乗り越え、ようやく脱“ぼっち”を果たした主人公。
しかし“愛すべきクズ”という主軸は一切ブレることなく、
彼女は“ありのままの姿”で今日も世界を駆け抜けます…!
目も当てられないような地獄の日々から現在の輝かしい日常へと至るまで…。
彼女の生き様には笑顔にさせられるだけでなく、勇気や活力が涌いてくる読者も多いはずです。
もこっちに自身を投影するも良し。一つの成長物語として楽しむも良し。
気持ちが後ろ向きになってしまった時は改めて、元“ぼっち”の奇抜な言動と
巻き起こるハプニングの数々に明日を生き抜く元気をもらおうじゃないですか!(*´꒳`*)
(※第11巻『[喪102]モテないしいつかの冬休み』参照)
・読後に聴いて欲しい一曲
【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い 】
作詞・作曲・編曲:キバオブアキバ
歌:鈴木このみ n’ キバオブアキバ
アニメ【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!】のOP曲。
今改めて振り返るとその歌詞の内容には思うところが多々あり、それについては
谷川ニコ先生(原作担当)のラジオ出演内容をまとめた記事にて簡単にまとめましたので、
そちらをご参照下さい。
◎【ポコとあそぼう】(全3巻)
・概要
最後にご紹介するのはD.P先生による【ポコとあそぼう】です。
こちらは『コミックフラッパー』にて2008年から2011年にかけて連載されていた漫画作品です。
(※第1巻『第2話 ポコとオムライスとセイラちゃん』参照)
【ポコとあそぼう】としては全3巻で完結したものの、
2013年には【ポコと田舎でいっしょ!】(全1巻)として新シリーズが連載され、
その巻末コメントからもわかる通り、【ポコシリーズ】としてはまだまだ続く予定の模様。
一ファンとしてはその動向に目が離せません…!
さて、既に皆さんもお気づきの通り、
最後の最後でご紹介する漫画作品の雰囲気が一気に変わりますよ~♪w\(^o^)/
・作品の魅力
この作品の舞台は『人型ペット』が流行しているちょっぴり変なIFの世界。
貧乏学生な主人公『柳田敏郎』は、偶然近所で行き倒れていた子狸の『ポコ』を拾います。
これで憧れのご主人様ライフを満喫できる…かと思いきや!
いつまで経っても成長しないポコ…!!w
“人型の子供は成長が著しい”と言われる中、
依然ちんちくりんでおバカなポコは今日も変わらずドジばかり。
部屋を散らかすわ言いつけは守らないわで、柳田君は小さな暴れん坊にいつもてんてこ舞い…。
(※第1巻『第1話 ポコとごしゅじんさま』参照)
しかし、ポコがどれだけヘマをしようと柳田君は決して彼女を見捨てず、少し叱っては
再び優しくこのダメダメな子狸に愛情を注ぎます。
そんな柳田君が大好きなポコはついつい「ごしゅじんさまー♪」と甘えてしまい、
また新たなトラブルを招くことに…w
遊ぶ時には一緒にバカになり、常に同じ目線で向き合う二人の姿はまさに理想の親子関係。
こうして柳田君の奇妙なご主人様ライフは、愛と笑いとトラブルに包まれ、
何ともにぎやかな日常を生み出していくのです。
(※第2巻 中表紙イラスト参照)
この作品最大の魅力は何と言ってもポコの可愛さ!これに尽きます…!!
少しおませな素振りをしてみたかと思えば、次の瞬間には泣きじゃくって甘えてくる始末…w
赤ん坊同然の彼女に柳田君はいつもタジタジな訳ですが、彼女のわがままの根底にあるのは
ご主人様への全幅の信頼と深い愛情です。
仲睦まじい二人のやり取りを見ているだけで、自然と笑顔がこぼれ落ちてきます!(*´꒳`*)
(※第2巻『第16話 ポコのちょこれーとふぉんでゅ』参照)
社会の荒波にもまれて心が擦り切れしまった時、何か陽気で晴れやかな気持ちになれるような
“癒し”を求めることもあるでしょう。
そんな時、このやんちゃな子狸の明るく元気な姿がきっとあなたの心に光を差し込み、
影を落としていた曇り空を一気に振り払ってくれるはずです。
全3巻ということで、今回ご紹介した中でもかなり触れやすい部類の作品ではないでしょうか。
ぜひ一度チェックしてみて下さいね!
(※第3巻『第20話 ポコはねないせいめいたい』参照)
(※以下の画像をクリックすれば第1巻と第2巻のページへ飛びます。)
・読後に聴いて欲しい一曲
【バンザイ 〜好きでよかった〜】
ウルフルズの10枚目のシングル。
これまた今回ご紹介した漫画作品とは全く関係のない楽曲です…w
しかし、歌詞の節々から伝わってくる“大切な誰かと巡り会えた幸せ”。
その喜びをありのまま歌い上げるこの楽曲から、
私には無邪気にじゃれ合うポコと柳田君の何気ない日常が頭に浮かんでくるのです。
また、全編通して明るい曲調の雰囲気も、
【ポコとあそぼう】のほんわかした世界観にとてもマッチしているように思います。
イェーイ 君を好きでよかった
このまま ずっと ずっと 死ぬまでハッピー
バンザイ 君に会えてよかった
このまま ずっと ずっと ラララふたりで
サビにあたるこの歌詞。
少し解釈を広げると、それこそ私にとっては“君”にあたるものが【ポコとあそぼう】などの、
今回ご紹介してきた素晴らしい漫画作品たちそのものを指し示しているようにも感じます。
【ポコとあそぼう】にマッチしているだけでなく、
これらの素晴らしい作品に巡り会えた幸せを改めて実感させてくれる、
そんな素敵な楽曲となっています。
“落ち込んでいる時”ならば、より一層心に突き刺さるものが何かあるのではないでしょうか。
こちらもぜひ合わせてお楽しみ下さい!!(*´꒳`*)
◆投稿動画
▼イベント紹介動画
【わたモテ】や【チェンソーマン】など、大好きなエンタメ作品のイベント開催時は
できる限り実際に参加し、その都度『紹介動画』を作成してきました。
これまでに作成した『紹介動画』は全てYouTubeで公開していますので、
何か気になる作品・イベントがありましたら、どうぞお手隙の際にでもご確認下さいませ。
▼聖地巡礼動画
現在、YouTubeで【わたモテ】の聖地巡礼動画を公開しています。
第1弾:【伏見稲荷大社】
第2弾:【東京ディズニーランド】
原作で描かれた“あの日々”の追体験として、どうぞお楽しみ下さい。
また、皆さんが聖地巡礼する際の参考にでもして頂ければ幸いです。
チャンネル登録の程、何卒よろしくお願い致します。m(_ _)m
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【エンタメ日和のエンタメチャンネル】
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◆まとめ
以上が落ち込んだ時にぜひ読んで欲しい【おすすめ】漫画5選となります。
ということでいつもとは少し形式を変え、つらつらと大好きな漫画作品を紹介してみました。
個人的にはどの作品にも強い思い入れがあり、
私自身その素晴らしい内容に何度も心を救われてきました。
今回のテーマの通り、“気持ちが落ち込み心が苦しくなってしまった…”、そんな時は
無理をせず一度歩みを止めて自分自身を見つめ直してみるのも一つの選択でしょう。
その際はきっと今回ご紹介した作品たちが“道しるべ”となり、
また新たな一歩を踏み出す勇気と活力を皆さんに与えてくれるはずです…!
(※【孤高の人】第12巻『第116登 賛同なき前進』参照)
ところで、いつも以上に時間とカロリーを消費した気がする今回の記事…w
伝えたいことや紹介したい内容が多過ぎてまとめるのに大変苦労しました。
第2回については、今のところ全くもって未定です…w
正直“『・読後に聴いて欲しい一曲』は必要だったか?”っていう人も多いでしょうね…w
まぁ、こればっかりは“自己満足”な部分なんで許して下さいw(o^-^o)
私は素晴らしい漫画作品に出会うと、どうもそれに合う音楽を無意識の内に探して
紐づけているようで、全く関連性のない両作品だったとしても、
私にとっては決して引き離すことのできないものになっているんです。
皆さんにとっても今回の記事内容が新たな発見や出会いにつながっていれば幸いです。
それでは皆さん、素晴らしいエンタメ人生を~(。・ω・)ノ゙
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