皆さん、こんにちは!エンタメ侍です。
前回に続き、今回は【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!】(以下、【わたモテ】)
の第13巻の感想記事になります!
それでは以下よりエピソード単位で感想&考察を記述します。
目次
◆【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!】第13巻 感想①
▼感想&考察
◎[喪123]モテないし弟が3-5にくる
感想&考察
ある日、校内を歩いていた智貴はケータイに一通のメールを受信します。
送り主はもこっちであり、その内容がこちら。
『お前の忘れた弁当持ってるから次の休み時間3-5に取り来い』
まず注目したいのは智貴のケータイ画面に映る送り主の名前表記が“姉ちゃん”だった点です。
“姉”でも“智子”でもなく、“姉ちゃん”です…。
ちょっとした描写ではありますが、これだけで姉弟仲睦まじかったあの頃のように、
姉のことを本当に慕っていた智貴少年としての一面が
まだどこか彼の心の中に残っているのだろうということが伝わります。
それともう一点。今度はもこっち側について。
第9巻『[喪83]モテないし嘘をつく』でも
智貴はお弁当を忘れており、もこっちが預かっていました。
しかし、その際はもこっちがわざわざ出向いて届けています。
その他にも、もこっちが智貴の教室へ出向くことは何度かあったのですが、
彼女が智貴を自分の教室へと招いたのは今回が初めてのことです。
また、後にゆりちゃんのセリフから
今日弟が教室に来るということをもこっちが嬉しそうに語っていた、
という事実も明らかにされます。
かつては事情を察している弟にさえ見せたくなかった教室での自分の立ち位置…。
それが今や自分を求め必要としてくれる大切な友人を手に入れ、彼女の世界は一変しました。
今回の、智貴を自分の教室へ招くというもこっちの行動には、
当時の自分を知る彼にも見せつけたい・自慢したい、そう思える程に
もこっちが今の自身を取り巻く新たな環境に満足している、
そのような彼女の心模様が表れていたように感じます。
そして迎えた休み時間。
言われた通り3-5までやって来た智貴。
しかしもこっちがトイレに行っていたため、彼はしばらく廊下で待ちぼうけをくらう羽目に。
仕方なく壁に背を預けボーっとしていたところ、
智貴は横でケータイを見つめる一人の女生徒の存在に気づきました。
智貴(!?この前のヤンキー…)
そこにいたのは、吉田さん…!
第12巻『[喪116]モテないし二年目の卒業式(裏側)』にて
初遭遇していた二人ですが、ここで改めて再会することに。
すると、吉田さんも智貴の存在に気づきました。
智貴(やべ…目が合った)
吉田「おお!この前のコゾーか?何してんだ?」
智貴「いや 別に…」(小僧!?)
たった1歳しか年が離れていないはずなのに、当たり前のように智貴を“コゾー”扱いですw
まぁ同級生にすら姉御肌な一面を度々披露する彼女ですから、当然と言えば当然でしょう。
ただ、そんなことよりも智貴が気になったのは、
以前の刺々しかったものとは明らかに異なる今の彼女の柔らかい雰囲気。
智貴(この前と全然違うな… 喜怒哀楽はげしいとか本気<マジ>ヤンキーだな…)
吉田さんに対し、姉弟そろって行き着く答えが同じと言う点が笑えますw
だって前回は目が合っただけで因縁つけられましたからね!w
(※第12巻『[喪116]モテないし二年目の卒業式(裏側)』参照)
そんな吉田さんが笑顔で見つめる先には、
ケータイ画面に表示された【ネズミーランド】のネット記事が…。
智貴(ネズミーか そういや遠足で3年行くつってたな…)
智貴(ネズミーで浮かれるとか どこまでもヤンキーじゃねーか……)
ここで明らかにされたのは、新たな学校行事となる『遠足』。
しかも、その目的地は【ネズミーランド】という、
もこっちにとって苦い思い出の残る場所でした。
第9巻『[喪79]モテないし自由行動する』で触れられた通り、
当時中学生だったもこっちは同じく遠足で訪れた【ネズミーランド】にて、
級友と楽しく過ごす時間よりも自分のエゴを優先した結果、
さらに“ぼっち”の道を突き進むことになりました。
あれから数年。様々な苦難を乗り越え、ついに手にした大切な仲間たち。
彼女らと共に、再び訪れた因縁の地でもこっちが過ごすであろう、
眩しい程にきらめく青春のひととき…。
第13巻『[喪125]モテないし遠足がはじまる』より始まる遠足編に対し、
今改めて振り返ってみてもこれらは期待値が大きく高まる布石の数々だったといえます。
変わらず、廊下で姉を待っていた智貴。
するとそこへやって来たのは、うっちー・宮崎さん・かよちゃんの仲良し3人組。
そのまま智貴の前を通り過ぎようとする、その瞬間…!
宮崎さんとかよちゃんが話に盛り上がる中、
奇麗にセパレートし、単身3-5の教室へ勝手に入っていくうっちーwww
何事かと智貴が彼女らの進行方向に視線を送ると、教室からうっちーが再びすーっと現れ、
何もなかったかのように二人に合流するという、摩訶不思議な現象が…w
うち(いなかった…)
かよ「うっちーもそう思わない?」
うち「思う」
本当にギリギリで成り立ってるな、この子w
想い人が離席していることを確認して再度戻ってきた彼女ですが、
もしそこにもこっちがいたらどうなっていたことやら…。
うっちーの奇行もこの頃になると笑ってしまう反面、
友達に感づかれ、何か大事になってしまわないかと私はヒヤヒヤしながら見ていました。
まぁしっかり大事になるんですけどね…w
(※第16巻『[喪152]モテないし(・_・)』参照)
さて、一向に現れない姉にしびれを切らした智貴は、改めて連絡を取ることにします。
智貴「まだかよ?」
もこ「混んでんだよ ロッカーにあるからもってけ!」
呼び出しといてこの有様…!w
とはいえ、智貴も姉からの理不尽な仕打ちには慣れたもの。
智貴(3年の教室なんか入りたくねーが…)
そう思いつつ、渋々3-5の教室へと入った智貴。
入ってすぐ智貴の目に映りこんだのは、
教室の後ろでマットを広げストレッチに励む謎の女子高生、二木 四季の姿でした…!!
多分見えてもいいように下に何か穿いているんでしょうけど、
スカート姿で開脚とかよくやるよ…w というか、教室でやるな!www
そんな珍獣の前を通り過ぎ、
智貴はようやく『黒木』のネームプレートがあるロッカーまで辿り着きました。
智貴(ここだな)
早速、中を漁って自分のお弁当を探すことに。
そして、その様子にいち早く気づいたのがゆりちゃんです。
ゆり(黒木さんのロッカー漁ってる人がいる)
それが別の誰かのロッカーだったならゆりちゃんも気づいただけで終わっていたことでしょう。
しかし、そこは彼女にとって大切な友人のロッカー。
奥手な彼女が行動に出る動機としては、これだけで十分だったのです…。
ゆり「そこ…黒木さんのロッカーだけど…」
智貴「! ああ 俺 弟で……」
ゆり(ああ そういえば…)
声を掛けられ、智貴は軽く自己紹介。
これを受け、ゆりちゃんもすぐに思い当たる節が…。
実は、もこっちから「弟が来るんだ」という話を既に聞いており、
しかもその時ゆりちゃんはもこっちが嬉しそうだったと感じていました。
ところで、ゆりちゃんの中での“もこっちの弟像”といえば、高校生でありながら
未だに剣や銃のキーホルダーに目が無い、子供っぽい男の子というもの…w
(※第8巻『[喪75]モテないしおみやげを買う』参照)
ゆり(なんかイメージと違うけど)
今回実際に智貴と出会って彼女が抱いた違和感も、上記の印象が原因でしょう。
そしてその誤解は依然、解けぬまま!w 罪作りな姉やで…!w\(^o^)/
智貴「じゃあ」
ゆり「あっ…もう行くの?黒木さん待たなくていいの?」
智貴「ああ 特に用事ないんで」
そそくさとその場を立ち去ろうとする智貴を前にし、
この時ゆりちゃんの頭をよぎったのは、弟が来ることを
嬉しそうに語っていたもこっちの姿だったのではないでしょうか…。
ゆり「あっ あの……ちょっと待って」
それだけ呟き、智貴の袖をギュッと掴んだゆりちゃん。
でも、今彼女にできることはこれで精一杯。
ゆり(黒木さんの為に引き止めたいけど… 年下の男子と話すことなんかない……)
智貴(なんだ?)
大切な友達のため、普段なら絶対できないような大胆な行動を取ったゆりちゃん。
え、可愛過ぎちゃうか?w(*´꒳`*)
腕ではなく、袖を掴むところがまた奥手な彼女らしく、非常に可愛らしい。
状況が状況ならば『Boy Meets Girl』からの『Fall in Love』すら期待してしまうこの場面。
そして、そんな『智貴 Meets メスブタ』を絶対に許すはずもない女生徒がここに一人…w
伊藤「こと!?」
智貴の存在に気づき、一瞬体が硬直したこみちゃん。
親友の呼びかけすらもはや届いておらず、
今彼女の頭を駆け巡るのは眼前に広がる光景の意味…。
こみ(なんで智貴くんが3-5<わたしのへや>に!?)
こみ(オイオイオイ そしてなんだ隣のメスブタ オイ!!)
いつから教室がお前の部屋になったw
ゆりちゃんに対しては当たり前のようにメスブタ認定です…w
そのまま迷うことなく、即座に智貴のもとへと駆け寄るド変態。
こみ「とと…と 智貴くん… ひ さ さ 久しぶり……」
智貴(げ!?この人も同じクラスか!?やべー奴この組に集めたのか!?)
たった数分の内にこのクラスの構成を正確に分析してみせる智貴…w
改めて指摘されると本当にやべークラスですねw
一方のゆりちゃんはというと、こみちゃんが寄って来たことで
掴んでいた智貴の袖を離し一歩引き下がります。
そんなゆりちゃんとは対照的に顔を真っ赤にしながらもグイグイと前に出て来るこみちゃん。
智貴は智貴でこみちゃんに何やら伝えることがあるようで…。
智貴「あっそういや…その…チョコのお返しまだですみません」
智貴「クラスがわからなかったんで…」
第12巻『[喪113]モテないしバレンタインデーを送る②』にて、
こみちゃんからバット1本とボール2個で織り成す、
“ちんチョコ”という奇跡の賜物を授かっていた智貴…w
律儀な彼は“ちんこ”の呪縛にもめげず、しっかりこみちゃんにもお返しをするつもりな訳です。
あの“残念な姉”に対し、彼はどうしてこのような“できた弟”に仕上がったのか…w
こみ「へ!?あっあっいいいいよ!」
智貴「あとで持ってくるんで」
智貴からの誠意ある言葉を受け、こみちゃんはこれまで以上に顔中を真っ赤にし、
さらには電気が走ったかのようになぜか一瞬体をビクつかせます…。
智貴「じゃあもうチャイム鳴りそうなんで……」
それだけ言い残し、もこっちが戻る前に智貴は逃げるようにして教室を出て行きました。
しかし、残されたこみちゃんにはある異変が…。
こみ「あっ!あれ…あ…」
伊藤「どうしたの?」
そして彼女の口から明かされるのは人体メカニズムの神秘に迫る、驚愕の事実…!
こみ「なんか急にはじまっちゃったみたい」
こみ「伊藤さん 生理用品<アレ>持ってる?」
このド変態の言葉を受け、伊藤さんは思います。
伊藤(ことに対してもう引くことはないと思ってたけど……これはドン引きだ!!)
伊藤さん、君は一人じゃないよ…!www
彼女と読者一同が『瞬間、心、重ねて』状態になった場面でしたw
ところで、伊藤さんと言えば“集中線”、という程に今後も定着していくこの表現。
彼女が何かに衝撃を受けて言葉を失った際に描かれるものですが、
今回がその描写の始まりでした。
これと同じ意味合いで用いられているのが、ゆうちゃんの“汗マーク”ですね。
(※第7巻『[喪57]モテないし2年目の夏休みに入る』参照)
互いに、今後も親友の奇怪な言動に振り回され続けるこの二人。
しかし決して突き放すことなく、
それどころかより結束を固めていく奇妙な彼女たちの関係性。
“集中線”にしろ、“汗マーク”にしろ、この表現が描かれるということは
もこっちやこみちゃんが自らの汚い部分まで相手にさらけ出している証に他なりません。
なおも、彼女たちが親しい関係性であり続けている事実から、
実は彼女らの変わることのない強い結びつきを強調する表現にすらなっている、
という点は今後も念頭に置いておきたいところです。
教室を飛び出した智貴は、自身の教室へと戻っている途中でようやくもこっちと遭遇しました。
もこ「あ!もう取ったか!」
駆け寄って来た実の姉を見つめ、智貴は今一度考えを改め始めていました…。
智貴(もしかして 姉<こいつ>って意外と普通なのか)
もこ「何見てんだ?」
智貴がここにきて、ふと抱いたある疑問。
『黒木 智子は“普通”の女子高生なのか?』
我々は知っています。“普通”の女子高生は
授業中にち●こ画像など見ないということを。
(※第5巻『[喪43]モテないし裸に興味を持つ』参照)
我々は知っています。“普通”の女子高生は
女の子のパンツを覗き込みながら白飯をかきこむことはないということを。
(※第9巻『[喪88]モテないし負ける』参照)
だからこそ、胸を張ってこう言いたい…!!
『あいつは正真正銘のクズ』なのだと…!w
我らが主人公もまた一人の奇人変人であることを再確認できたところで第123話が終了。
高校3年生編が始まって間もない今回は智貴という第三者の目を通し、
もこっちの周囲をにぎわす登場人物たちを軽くおさらいしていくようなエピソードでした。
その上でもこっちがほとんど姿を見せずに物語が進行したことは、
結果的に2年という歳月を費やして彼女が培った交友関係の広がりを
改めて強く感じさせることにつながりました。
それにしてもこみちゃん、お前にはドン引きだわ…!w
◎[喪124]モテないし友達の関係
感想&考察
放課後。
各々が帰り支度をする中、加藤さんの座席へと歩み寄ったのは小陽ちゃんでした。
南 「ねぇねぇ来週遠足でしょ?買物行かない?」
加藤「んーーー特に欲しいものないかなー」
クラス替えにより、普段仲の良い友達とは離れ離れになってしまった小陽ちゃん。
第12巻『[喪122]モテないし3年生になる』にて
孤立を恐れた彼女は気が合うかどうかではなく、リア充という表面上の格付けに従い、
加藤さんと茜ちゃん(あーちゃん)へ声を掛けていました。
どうやらその関係性はまだ続いていたようです。
茜 「いいじゃん 行こうよ」
加藤「まあ 茜がいいなら」
茜ちゃんの一言によって、結局3人は一緒に買い物に出掛けることになりました。
結果的には、小陽ちゃんの要望が叶ったように見えます。
しかしここで重要なのは、小陽ちゃんにこのグループでの行動の決定権などはなく、
彼女はただ二人と“一緒にいるだけの存在”であるという事実…。
もちろん、加藤さんや茜ちゃんは何も理由なしに
クラスメイトをそのように扱う人物ではありません。
口を開けば誰かを傷つける様な悪口をついつい言ってしまう。
そのような小陽ちゃんの人間性がおそらくこの数日の間に二人にも伝わり、
それが二人にとって好ましいものではなかったのです。
決定的ではないものの、既に不穏な空気が漂い始めていることが
たった3コマで表現されていました。
また、少ない描写で先の展開を予感させるものとしては、もう一点。
教室を出て行く茜ちゃんたちの姿を、ただ黙って遠くから見つめていたネモ…。
彼女らを見送った後、続いてネモも立ち上がります。
ネモ「私も帰ろーっと」
そのタイミングでネモに声を掛けたのは清田君でした。
清田「陽菜 カラオケ行かね?隣のミキティが来んだけど」
ネモ「うーん 今日は帰ってアニメ観る バイバーイ」
第12巻『[喪122]モテないし3年生になる』にて、
ついに己の殻を破り、声優を目指しているということを皆に打ち明けた彼女。
アニメ好きを公言できるようになったこと自体は大変微笑ましいことです。
ただし、この場面で強く感じるのは、
ネモと茜ちゃんの間に生じてしまった大きな溝の存在です…。
第12巻『[喪117]モテないし2年生の終わり』の中の『一緒』という短編にて、
一足先に3年のクラス表を目にした茜ちゃんは、
茜「陽菜と私 一緒だったよ」
と、誰よりも先にネモへと報告し、二人で喜び合う姿が描かれていました。
(※第12巻『[喪117]モテないし2年生の終わり』参照)
しかし、今の彼女たちにはそのような面影がありません…。
普段であれば、茜ちゃんが買い物にネモを誘わないはずがないのですが、
今回彼女はネモに話しかけるどころか、振り返って顔を見ることすらしませんでした。
今二人の間にある大きな溝。
それが先日までネモが“声優を目指している”という本心を隠していた、
そのことに起因しているのはこの時点でもまず間違いないことだと判断できます。
さらにもう少し飛躍して考えてみるとネモが茜ちゃんに無視された格好になった直後という、
このタイミングで清田君がネモを遊びに誘ったことも二人の仲違いと無関係ではないでしょう。
いつも心優しい彼のこと。
さらにネモと茜ちゃんの二人とは入学当初からずっと仲良く共に過ごしてきた間柄です。
彼なりに何か手助けになればと、そう考えた上でのお誘いだったのではないでしょうか…。
決して語り過ぎず、しかし読み解くだけの情報は満遍なく散りばめる。
ちょっとした描写の積み重ねで、先の展開に説得力を与えるだけではなく、
推察する余地も残してくれるというこの構成力には、相変わらず脱帽です。
そしてここまでに触れた彼女たちの物語は今回のメインのお話にはあまり関係がない、
という点も驚きです…w
そう、本編はここから。(※というか、ここまでまだ1ページ目…!?w)
ゆり「帰ろうか」
もこ「あ…今日は…」
いつものように一緒に帰ろうと声を掛けてくれたゆりちゃんに対し、少し口ごもるもこっち。
すると、そこに割って入って来たのがこみちゃんでした。
こみ「おい 今日成瀬さんと…」
もこ「わかってるわ!」
もこ「今日は用事あるから また明日」
ゆり「そう…」
ゆうちゃんと久々に会う約束をしていたもこっちとこみちゃんの二人。
実に、第11巻『[喪100]モテないし変わらない?』以来の同中トリオでの集まりです。
もこっちとも別れ、ゆりちゃんとまこっちは久々に二人で帰ることに。
まこ「吉田さんも帰ったし 今日は二人だね」
ゆり「うん……」
まこ「どこか寄る?」
学校を後にしてからというもの、ゆりちゃんはどこか釈然としない思いを抱いていました…。
一方、お馴染みのカフェに集まった同中トリオの3人。
もこっちとこみちゃんは早速クラス替えについての近況をゆうちゃんへ報告していました。
ゆう「もこっちとこみちゃん同じクラスになったんだね いいなー」
こみ「うん…」
もこ「あーーーまあ…」
それ以上言葉が出てこない二人www 正直過ぎる…w
そして純粋無垢な少女から二人へ、ある質問が投げかけられます。
ゆう「じゃあ毎日いつも一緒にいられるね 昼休みは一緒に食べたりしてるの?」
もこ&こみ「「いや してないけど」」
二人は当然のように即答w
しかし、こうなるとゆうちゃんとしては話が変わってきます。
ゆう「え?どうして?」
もこ「まあ他に一緒に食べる人いるし」
ゆう「二人とも 仲悪くなっちゃったの?」
もこ(いや 元からよくないけど…)
一周回ってむしろゆうちゃんが対立する二人を煽ってる極悪人にすら見えてくる不思議…w
少し振り返ってみると、第7巻『[喪57]モテないし2年目の夏休みに入る』での、
ゆう(やっぱり同じ学校だからすぐ仲良しになれるのかな?)
ゆう(二人が仲良しになって嬉しいけど ちょっと寂しいな…)
というセリフにも表れていた通り、
同じ環境で日々を過ごし、さらには似通った趣味嗜好である二人の関係性に、
ゆうちゃんはどこか焦りや引け目すら感じている節がありました。
(※第7巻『[喪57]モテないし2年目の夏休みに入る』参照)
自分には無い“つながり”を持つ二人。
そのことを自覚し、かつ、彼女らのことをよく知るゆうちゃんだからこそ、
似た者同士で互いのことを理解し合っている
もこっちとこみちゃんは一緒にいて当然、という考えに行き着くのでしょう。
もこ(おい!ゆうちゃん落ち込みそうだから なんかごまかせ)
少し悲し気な表情を見せ始めたゆうちゃんに対し、
もこっちは急いでこみちゃんにヘルプを求めます。
こみ「えーと…そうだ お笑い芸人いるじゃん 芸人ってコンビでいつも一緒にいるから」
こみ「プライベートは別々っていうでしょ あんな感じ」
スラスラと語られる、機転を利かしたこみちゃんのトーク。
“なんだそういうことか”と勢いで納得しそうなその内容に、ゆうちゃんは一言。
ゆう「でも二人ともお笑いやってないよね?」
こみ「まあそうだけど…」
純粋こそ最強なり…!w
しかし、そこは阿吽の呼吸。タッグパートナーのもこっちがカバーに入ります。
もこ「まあ芸人ではないけど こみさんってヨゴレ芸人みたいなものじゃん」
もこ「食べる時 見るものじゃないから」
ゆう「そっかー…」
こみ「ふざけんな あとなんで成瀬さん納得したの?」
背中を預けたパートナーにそのまま後頭部を撃ち抜かれたこみちゃんw
ゆうちゃんはゆうちゃんで天然な毒舌ぶりが久々に炸裂です!w
ところでゆうちゃんが気になったのは、
先の発言で出てきたお昼ご飯を“他に一緒に食べる人”の存在。
ゆう「でもこみちゃんももこっちも別々の友達がいるんだね どんな人達なの?」
もこ「えーーーと……」
そこでもこっちが思い出したのは第12巻『[喪122]モテないし3年生になる』にて、
伊藤さんに声を掛けられ、自身の黒歴史を突き付けられた件について。
もこ「そういやお前の友達に話しかけられたぞ」
こみ「え 伊藤さん?何話した?」
もこ「入試の時 隣に座ってたとかそういう話」
こみ「へー私は昨日智貴くんと……」
もこ「ああ!?」
前話での智貴とのちょっとしたやり取りを実の姉の前でつい口に出してしまったこみちゃん。
こみ(あっ…やべ…!? 黙ってごまかそ)
ここで彼女が取った行動とは第11巻『[喪108]モテないし弟は思われてる』にて
朱里ちゃんの前でも見せていたように、
両手を口元に押し当て“いっけな~い♪”みたいなポーズで乗り切ること…!
朱里(この人 人を怒らせるの得意なのかな?)
朱里ちゃんは何一つ間違っていなかった…!!w
(※第11巻『[喪108]モテないし弟は思われてる』参照)
ただ、この場面で最も印象的だったのは、
もこっちとこみちゃんが学校内での出来事について会話を続ける傍ら、
話を振った側にもかかわらず取り残され、
傍観者のようにじっと二人を見つめることしかできない、ゆうちゃんの姿でした…。
さてその頃、ゆりちゃんとまこっちはというと
先の発言通り、少し寄り道をしながら帰路に就いていました。
まこ「最近 南さん 加藤さん達と仲いいね」
ゆり「……………」
まこっち視点から見ても、
小陽ちゃんが新たな交友関係を築いているということは伝わっているようですが、
その内側に潜む不穏な空気まではまだ気づいていない様子。
ただ、話しかけられた側のゆりちゃんはというと、
もこっちとの別れ際に抱いたモヤモヤが未だ晴れることなく心ここにあらず、といった感じです。
その時、ゆりちゃんが何気なく視線をやった先には、
見知らぬ女生徒とお茶をしているもこっちの姿が…!
ゆり「黒木さん!それと同じクラスの小宮山さん…だっけ?」
まこ「うん あの人に会いに行ってたのかな?かわいい人だね」
ゆり「……………」
ゆりちゃんが抱いていた漠然とした不安はいよいよその形を明瞭にしていくのでした…。
一方店内では、こみちゃんのターンが継続中。
ごまかすのも早々に止め、自分が気になっていた件について
もこっちへ探りを入れることに。
こみ「いや…そ…それよりお前の友達の…二つ結びのメス…女子は?」
もこ「ああ?」
『悪そうな奴は大体友達』ならぬ『智貴に近づく奴は大体メスブタ』という、
Dragon Ashもビックリな“ヒップホップ精神”で刃を向けるこみちゃん。
ただ個人的には、“メスブタ”と明らかに友達を悪く言われそうになったことに対し、
もこっちが怒りを感じていた点に、私はグッときてしまいました…。
いや、本当はそんな感傷に浸るような場面じゃないんでしょうけど、
もこっちにとって身内のように親身になってアツくなれる“誰か”が
ゆうちゃん以外にもできたということが嬉しくて…。(*´꒳`*)
もこっちに睨みつけられたこみちゃんはまたしてもごまかすように、
今度は店外へと目を向け話題を逸らそうとします。
こみ「えーと あっほら あれに…似た……ていうか本人?」
まこ「あ」
そこでようやく交わった二つの世界。
ゆりちゃんとまこっちは、目線が合ったということでとりあえず入店することに。
まこ「買い物に来てたら偶然見かけて ごめんね邪魔して」
ゆう「あのよかったら一緒に…」
まこ「ありがとう でも 大丈夫だよ 私達すぐ行くから」
互いに相手を気遣う姿勢をみせる常識人の二人。
この二人の会話で今回は一旦幕を下ろすのかと思いきや、思わぬ人物が声を上げました…。
ゆり「あっちの席なら5人座れるけど…」
まこ「ゆり!?」
それは、少々強引でわがままな提案。
しかし、相手を気遣う余裕など今の彼女にはもうなかったのです…。
こうして、5人でテーブルを囲むことになった一行。
まこ「ごめんなさい 3人で遊んでたのに」
ゆう「んーん ちょうど もこっちとこみちゃんの友達の話してたから」
まこ「えーと私は田中真子で こっちがゆり」
ゆう「成瀬優だよ」
ゆり(もこっち……)
まずは、軽く自己紹介を済ませることに。
ですが、既にゆりちゃんの心の中のざわつきは、
大きなうねりとなって彼女をさらに深い闇へと誘っていたのでした…。
まこ「2年の時から一緒のクラスで修学旅行で仲良くなったんだよね」
もこ「うん」
ゆう「そーなんだー」
積極的に会話へ参加するのはゆうちゃんとまこっちの二人。
発起人であるゆりちゃん本人は未だ静かに様子を窺うばかり。
そんな中、会話の切れ目に生じたちょっとしたやり取りでのこと。
もこ「ゆうちゃんそれ一口ちょうだい」
ゆう「あっうん いいよー」
ゆり(ゆうちゃん……)
先の“もこっち”という発言。さらにこの“ゆうちゃん”という発言。
これらをもってゆりちゃんの心の防波堤はついに決壊の時を迎えたのです…。
これまでに述べてきた通り、
この作品において“呼称”とは重要な意味合いを持つ一つのギミックです。
(※以下、第8巻『[喪71]モテないし出発する』の感想より一部抜粋)
【わたモテ】という作品において“呼称”は、
両者の関係性・距離感を示すギミックとしてしばしば用いられています。
それ自体がテーマになったエピソードもあり、
第13巻『[喪126]モテないしあだ名で呼ばれる』ではもこっちとネモの関係性が、
第14巻『[喪138]モテないし大学に行く』ではもこっちとゆりちゃんの関係性が、
それぞれ“呼称”というギミックを通じて大きく変化した、ということが描かれています。
ではこの“呼称”という切り口で見た場合、
現時点でのもこっちとゆりちゃんの関係性はどうなのかというと、
実はもこっちからゆりちゃんの名前を呼んだことはまだ一度もないのです…!
また、ゆりちゃん側も出会った当初と変わらず“黒木さん”と苗字呼びが定着しています。
そのような状況で垣間見た“もこっち”、そして“ゆうちゃん”と親しく呼び合う二人の姿。
それはゆりちゃんにとって、彼女らがこれまでに培ってきたであろう、
強い絆・関係性を想像させるのに十分なやり取りでした…。
ここから、ゆりちゃんは人が変わったかのように次から次へと話をし始めます。
ゆり「修学旅行で初日はもう一人同じクラスの吉田さんって人と周ったんだよね」
もこ「え?うん」
ゆり「伏見で山に登って黒木さん足くじいて 吉田さんがおぶって頂上まで登ったんだよね」
もこ「ああ…まぁ そうだったね」
しかし、それらは会話とはとても呼べないやり取りでした…。
共に経験した事実をただ述べ、その同意を求めるのみ。
それはまるで“他の人には無い私たちだけの思い出と私たちだけの絆がこんなにもあるんだよね?”
“だから、私たちこそが『特別』なんだよね?”
そう必死に主張しているかのようでした…。
ゆり「3日目の自由行動で真子も一緒になって嵐山行って……」
ゆり「あの時黒木さんが案内した店もまたマズかったね」
もこ「いや 一応あれ 食べログ3.5以上だったけど…」
何気なく明かされた、本編では描かれていない第9巻『[喪79]モテないし自由行動する』における
修学旅行3日目のもこっちと皆が合流した後の出来事。
しかしここで何よりも注目したいのは、このコマの背景として描かれた内容についてです。
それは自分のマドラーを持ち上げているゆりちゃんの手元のアップというものでした。
ちょっとした描写ですが、ここをあえて深読みしたいと思います。
マドラーとは本来グラスの中の“濃度を均等にするために”
砂糖やミルク、さらにはとけてしまった氷の水などをかき混ぜる上で使用するものです。
しかしこの場面においてゆりちゃんはそんなマドラーを持ち上げ、
先端を指でつまんでしまっています。
では、“マドラーが機能していない”というこの描写は一体何を意味しているのか。
それはゆりちゃんが大切な友達の思いもよらぬ交友関係を目の当たりにしたことで、
彼女の中で抑えていた独占欲にも近い感情が熱を帯びてとけだし、
ついには“心の平衡を保てなくなってしまった”、
ということが表現されているのではないでしょうか。
自分にとってそうであるように
大切な3人にとっても“自分たちこそが『特別』であってほしい”と、
彼女は気づかぬ内に願ってしまっていたのです…。
ゆり「帰りの新幹線で吉田さんと黒木さん寝てて」
ゆり「寝ボケた黒木さんが吉田さんの胸またさわって…」
もこ「はは……」
何とも詳細を聞きたい新事実が明らかになったところで、
これ以上は見過ごせないとゆりちゃんの様子を見かねて行動に出たまこっち。
まこ「ちょっとトイレ行ってくるね ゆりも来て」
ゆり「え?なんで?」
客観的に今の自分を捉えることができていないゆりちゃんを、
半ば強引にトイレまで引き連れて来たまこっち。
ゆり「どうしたの?」
未だ状況を理解できていない親友へ向け、まこっちが告げるのはたった一言…。
まこ「ゆり…なんか 南さんみたいだったよ」
これを受けて直後、思わず手が出てしまうゆりちゃん。
まこ「いたっ?ちょっと!」
しかし、瞬間的に感情が沸騰したことで
かえってそれが彼女の心を落ち着かせることにつながりました。
ゆり「…………本当?」
まこ「ちょっとだけ…急にゆりと黒木さん以外わからない話ずっとして…」
先程までゆりちゃんが取っていた行動とはまさしく第12巻『[喪120]モテないし打ち上げる』にて
小陽ちゃんがゆりちゃんに対して行っていたそれと同様のものでした。
だからこそ、そのような態度を取られた側の気持ちは、
ゆりちゃん自身が誰よりも理解しているはずです…。
ゆりちゃんにとって今や小陽ちゃんとは自らの暴走具合を象徴するような存在であり、
かつ、そうならないための戒めのような存在へとなったのです。
そこにいち早く気づき、しっかりと指摘してあげられるまこっち。
彼女は優しさだけでなく正しく人を導くこともできる人間性を備えています。
第14巻『[喪138]モテないし大学に行く』にて
まこっちが教師を目指していることがほのめかされますが、
それも納得のキャラクター造形といえます。
ゆり「……私 帰る バッグ後で持ってきて……」
まこ「いや 急にいなくなったらダメでしょ」
ゆり「あの人に謝っといて…」
まこ「自分で謝りなよ」
冷静さを取り戻したゆりちゃんが抱くのは後悔の念と罪悪感でした。
今彼女にできるのは少しでも早くこの場を去ることのみ…。
トイレから戻ってすぐ、帰り支度をするまこっちとゆりちゃん。
ゆう「え?もう帰っちゃうの?」
まこ「うん なんかゴメンね 急に来て急に帰って」
まこ「じゃあ黒木さんと小宮山さん また明日」
こみ「ああ うん また」
もこ「また」
別れを告げ、二人はその場を後にします。
そして帰り際、二人がカップをお店に返却していた時のこと。
ゆうちゃんが二人のもとへと駆け寄って来たのでした。
ゆう「ちょっと待って」
ゆり&まこ「「え?」」
ゆう「あのLINE教えて」
まこ「あっうん!」
まこっちと連絡先を交換した後、
そのまま振り返って今度はゆりちゃんと向き合うゆうちゃん。
ゆう「あのゆりちゃんも よかったら」
ゆり「え?私も?」
ゆりちゃんは思わず聞き返してしまいます。
“自分ならそうはならない”、そう思うからこその驚き。
しかし、それはゆうちゃんにとって当然のことでした…。
彼女の優しさに触れ、ゆりちゃんも素直に思いを伝えます。
ゆり「……あの ごめんなさい」
ゆう「え?」
ゆり「私と黒木さん以外は入れない話して感じ悪くして……」
ゆう「んーん もこっちってあまり高校の話しないから もっと聞きたかったよ」
この場面における、ゆうちゃんのこのセリフ。
彼女の優しさからくる気遣いのセリフとも受け取れますが、私の見解は少し違います。
本エピソードをじっくり読み解いてきたからこそ見えてくる今回のゆうちゃんの心模様。
どうしてもゆりちゃんの感情の揺れ動きばかりが大きく目立ってしまいますが、
それと同じようにゆうちゃんの内面もまた大きく揺れ動いていたように感じます。
先に述べた通り、ゆうちゃんは自分には無い“つながり”を持つ
もこっちとこみちゃんの関係性にどこか焦りや引け目を感じている節がありました。
今思えば学校の話になった途端、傍観者のようになってしまった彼女の立ち位置・表情も
あえて強調的に差し込まれていた印象を受けます。
そこへきて今回巡り会った新たな存在。
彼女らもまたもこっちと同じ学校・クラスメイトという自分には無い“つながり”を持ち、
さらには他者への配慮が欠けてしまう程に
その関係性を自分たちだけの宝物のように大切に思っていることが
ゆうちゃんには伝わりました。
そんなゆりちゃんが見せた“自分に無いものを持つ相手に焦りを覚える姿”そのものに、
ゆうちゃんは何かしら自分と似通った部分を感じたのではないでしょうか。
つまり、もこっちたちの学校でのお話を、
ある意味自分と同じ様な立ち位置であるゆりちゃんの口から“もっと聞きたかったよ”
という意味であり、先の発言はその字面から我々が受け取る以上に
ゆうちゃんにとっては本心からの切実な願いだったのではないかと思う次第です。
ゆう「あとでまた聞かせてね 私は中学のもこっちのこと話してあげるから」
ゆり「…………」
ゆりちゃんの知らないもこっちを知っている、ゆうちゃん。
ゆうちゃんの知らないもこっちを知っている、ゆりちゃん。
彼女たちは本来対立し合うような関係性ではなく、
互いが持っていない“大切なもの”を補完し合う関係性にあったのです。
連絡先を交換し終え、ゆうちゃんとも別れた二人。
まこ「いい人でよかったね」
ゆり「そうだね 私や黒木さんと違って」
まこ「そういうこと言う」
どれだけゆうちゃんが“いい人”でどれだけ彼女が自分には無い“つながり”を持っていようと、
あくまでも“もこっちは私と同じ側の人間である”というスタンスは揺らぎません。
最後にあえてそれを言及するところへゆりちゃんなりの最後の抵抗を感じると同時に、
普段はあまり見せない年相応の無邪気で負けず嫌いな一面を感じることができました。
彼女もまだまだ思春期真っ盛りな女の子。
人として大きく成長していく彼女の物語は今始まったばかりということ…。
そして再び、お店に残った3人へスポットライトが当たります。
ゆう「凄くいい人達だったね もこっちのこと本当に好きなんだって思った」
もこ「へ?」
ゆうちゃんの観察眼の鋭さについては以前触れた通り。
(※以下、第10巻『[喪93]モテないしプレゼントを渡す』の感想より一部抜粋)
ここまで来ると、彼女の人物評価は実は常に的を得ており、
本人さえ気づいていない部分を読み解いている、ということなのかもしれません。
もこ「いや…そうかな…ハハ…」
もこ(素でそういう恥ずいこと言えると友達できんのか?)
もこ(いきなり二人のこともちゃん呼びだしな…)
ゆうちゃんの発言を受けて少しの気恥ずかしさを覚えるもこっち。
しかし、本心ですらそれを否定しないところに、
彼女たちの間にある確かな信頼関係を感じることができました。
さらにゆうちゃんを交えた今回の交流を経て、
彼女の中ではもう一歩、次の段階へと視野が広がっていたのでした…。
もこ(そういや あいつのこと一度も名前で呼んでないな)
もこ(今さら田村さんって呼ぶのもな あっちは黒木さん呼びだが…)
もこ(あだ名があればいいけど あいつ友達いないからな…)
“呼称”について、ついにもこっちが意識し始めた瞬間でもありました。
“その時”がいよいよ近づいて来たのです…。
続いて、今度はこみちゃんの友達についての話題に。
ゆう「こみちゃんの友達にも会えたらいいな きっと優しい人だよね」
こみ「え?どうして?」
そして、殺戮の天使は舞い降りる…。
ゆう「こみちゃんとずっと友達なんだもん 優しい人に決まってるよ」
こみ(なんだか引っかかるな……)
純粋こそ最強なり…!!(※『Part 2』)www
息をするようにトドメを刺しに来る乙女…w
こみちゃんがこみちゃんであり続ける限り、
伊藤さんの好感度は天井知らずで上がり続けるのである…!
というところで第124話が終了。
そこまで長編という訳でもないのに、この密度!!
同中トリオと原幕同級生という二つの世界の交流にはやはり興奮を隠し切れません…!
さらにそこから派生する化学反応もまた濃密で、
この先の展開についていろいろと夢を膨らませてくれますね。
新章を迎えてなお今後のさらなる変革を大いに期待させてくれる、
そのようなエピソードとなりました。
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◆まとめ
以上が【わたモテ】第13巻の感想①となります。
長くなったので次の投稿に続きます。
それでは、また~(。・ω・)ノ゙
コメント
失礼します。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm21710531
これと
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34392161
これを比較すると、どっちが幸せなんだろうとか考えてしまいますね。
最近出番が少ないゆうちゃんですが、寂しそうな感じが少し不安。
関係ないけど12日発売の高木さんが発送されました。(歩も一緒)楽しみです。
あとここはリンクフリーですか。一応聞いておきたいので。
ゆうちゃんのキャラソンは聞いたことがありましたが、
下の【わたモテMAD】の方は初見で…というか凄いクオリティですね!w
これだけ感動的に作っておいて
最後に使用されたコマが(手出そう…!)なのは笑いましたw
ゆうちゃんの何とももどかしい今の立ち位置に関しては
まさしくこの記事の第13巻『[喪124]モテないし友達の関係』でも触れていた部分でしたね。
やはり学校生活が充実する代償として、学校外での交流描写は少なくなるようで…。
とはいえ、謹慎編で唯一もこっちが(自分の意志で)
電話のやり取りをした相手こそがゆうちゃんであり、
描写が減っただけで、やはり彼女にとって特別な存在であることは変わらず。
さらには、こみちゃん&伊藤さんとの勉強会という新たな繋がりも生まれましたし、
ここを突破口にして、ゆうちゃんと原幕メンバーとの新たな交流を期待したいですね…!
>ここはリンクフリーですか。
特に制限とかありませんので、どうぞお気になさらず!