皆さん、こんにちは!エンタメ侍です。
今回は、週刊少年ジャンプ2019年08号より【火ノ丸相撲】第225番の感想になります。
では、以下より感想&考察となります。
目次
◆【火ノ丸相撲】
▼感想&考察
◎第225番 童子切と大包平
・兄弟子と弟弟子
九月場所、七日目の朝。
まずは、刃皇が所属する朝陽川部屋での一幕から。
前回、草薙戦に勝利したことで、今場所大関二人から白星を掴み取った火ノ丸。
公開プロポーズの一件もあってか、
世間は今そんな彼の動向に注目が集まっている模様。
火ノ丸が特集された新聞記事を読みつつ、刃皇は嘆いていました。
「鬼丸関のインタビューのせいで 私の引退宣言が霞んでしまったぞ」
ここで差し込まれたその新聞記事の見出しには、
公開プロポーズに対し“教会からは厳重注意”と書かれており、
本編でこそ描かれてはいないものの、
裏ではしっかり怒られていたようでこの辺なかなかリアルですw
公共放送であんなことしたら、そりゃ怒られるわ!w
続けて、刃皇は呟きます。
「…しかしまだ七日目 今日も一人全勝力士がいなくなり」
「終わる頃には私一人… いつもの事だ」
この朝陽川部屋では、今場所まだ全勝中の力士が刃皇の他にもう一人…。
“彼”は場所中というのに、今も尚、猛稽古をしていました。
「……場所中の稽古は流すくらいにしておけよ」
「そんな調子じゃ15日間持たないぞ」
「あんまり下の者をいじめちゃあいけないぜ 彰平」
刃皇がこう呟いたところでようやく描かれた“彼”こそ、もう一人の全勝力士。
大包平<おおかねひら>こと、加納 彰平。
天王寺が率いていた頃の元鳥取白楼高校相撲部ナンバー2の実力者。
刃皇に注意されても収まる気配のない加納の昂り。
彼の“スイッチ”は完全に入っていました。
「うるせぇ」
「だったらあんたが下りて来いよ 刃皇…!!」
その無礼極まりない発言に対し怒る訳でも制する訳でも無く、
ただ静かに笑い、立ち上がる刃皇。
「どれどれ軽く揉んでやるかぁ…」
この二人が組み合う様子、これまで詳細な描写はなかったのですが、
やはり印象的なのは第20巻 第178番。
今回と同じく稽古で刃皇と加納がぶつかった、その後の場面。
加納は刃皇に文字通り足蹴にされ、顔を踏まれていました…。
刃皇とはこれ程までに圧倒的なのかと感じた直後、
そんな刃皇の顔に張り手をくらわせる加納の姿が…!
「ぶっ殺してやるよ…刃皇!!」
一触即発かと思いきや、刃皇もまた「そう それでいい…」と、
まるで待ち望んでいたかのようでした。
(※第20巻『第178番 鬼丸国綱と数珠丸恒次②』参照)
しかし、土俵を離れればまた違った関係性が見えてきます。
続く第21巻 第179番では、
刃皇の粗相(つまみ食いw)をチョップで制したり、
口にものをいれたまま喋る刃皇に「行儀が悪いですよ 横綱!」と注意するなど、
加納がまるで奥さんのようでしたw
(※第21巻『第179番 戦え!!』参照)
その時の刃皇のセリフがこちら。
「ハハハッ付け人より俺の事をわかってるからなぁ」
「俺もいかんとはわかっていながら つい彰平に頼ってしまう」
「稽古もそう…よく付いて来てくれる」
「ただ…いつまでも唐揚げ屋じゃいけないぞ」
「俺が引退するまで一度くらいは投げてみせろよ」
この奇妙な兄弟子と弟弟子の関係性。
今回もあくまで稽古ではありますが、
再び両者がぶつかる、というシーンから物語は始まりました。
・『天才』
そんな二人の様子を土俵の外から見守っていた力士が二名。
元栄華大附属高校の主将、四方田 尽。
そして元副主将、中嶋 悠希。
先程の、加納から刃皇へのセリフを受け、
中嶋は素直に思ったことを口にしていました。
「…何で毎度喧嘩腰なんだろな…」
「横綱が怖くないのかね…『天才』さんの考えることはわかんねぇや…」
しかし、一方の四方田は様子が異なりました。
「…やめろよ そんな言い方すんの…」
この発言には中嶋だけでなく、読者一同も驚いたんではないでしょうか?
というのも、先ほどの『天才』さん云々のセリフ。
これは第14巻 第121番での四方田のセリフが基になっているんです!
IH団体戦準決勝の舞台でチヒロと加納がぶつかろうとしていた直前。
その時の四方田のセリフがこちら。
「…加納の奴 負けねーかなぁ 俺嫌いなんだよね インタビュー見た?」
「監督がどうとか チームがどうとか 何か色々言ってたけどさ」
「結局自分自身はどうなんだよ」
「相撲楽しいと思ってないんじゃないかなぁ 加納<あいつ>」「自分の外にばかり理由を求める」
「そういう奴ってどこの世界でも一流にはなれなくね? 普通はさ」
「なのにあいつは強いんだよ 『国宝』なんだよ」
「『天才』って事なのかね… やだやだ…」
(※第14巻『第121番 怖いもの知らず』参照)
私もかつて『【火ノ丸相撲】“愛”にまつわるエピソード特集』という記事にて、
「◎第121番 怖いもの知らず」の一場面に触れ、加納の異質性について述べていました。
かつての発言とは異なる四方田のリアクションに、中嶋は尋ねました。
「お前…嫌いなんじゃなかったっけ 加納…包平関の事」
・相撲が「好き」だから
そして描かれたのは、1年前の三月場所。
大学生の頂点「学生横綱」になった加納は朝陽川部屋へ入門。
高卒でコツコツと番付けを上げて来た四方田よりも、
加納はさらに上の番付けからのスタートであり、四方田は不満気でした。
そこへ「まさかお前が大相撲に来るとはな…」
そう言って加納のもとへと近づいて来たのは天王寺でした。
「しかも朝陽川部屋…横綱刃皇と同部屋か…」
「どこへ行っても2番手なんやなぁ お前は」
それだけ伝え、立ち去る天王寺。
この殺伐とした空気に(仲悪かったの!?こいつら…)と驚く四方田でしたが、
同時にずっと抱いていたある疑問に目を向けます。
(…ただ俺も気になってはいたんだ…)
(何で加納は大学を経て大相撲へ来たのか…何で朝陽川部屋を選んだのか…)
(何で横綱を恐れないのか)
(何でそんなに頑張れるのか…)
それは、加納と四方田の二人でちゃんこの支度をしていた時のこと。
他の誰よりも刃皇にくらいついている加納は疲労困憊の様子でした。
思わず四方田も声を掛けます。
「…いいよ休んでろよ お前が一番横綱にやられてんだからさ…」
「ったく大したもんだよ あの横綱にびびらず向かってくんだから…」
しかし、言われた側の加納には全く余裕はありませんでした。
「……びびってられるかよ びびってたら高校時代と変わらない…」
「俺は…変わる為にここへ来たんだ…!」
そこでようやく語られる加納の想い。
天王寺 獅童という男に出会って理解した、自分の弱さ。
努力、意識、情熱。
自分の中にあったそのどれもが、彼の前では霞むほどのものだと知る。
かつて、第21巻 第187番にて、
刃皇が天王寺を朝陽川部屋へ誘ったシーンが描かれていました。
「なぁ獅童 卒業したら俺の部屋に来いよ」
「毎日俺と稽古したら強くなるぞ?」
それに対する天王寺のセリフがこちら。
「…それも魅力的な話なんですがね…」
「同部屋やと本場所で当たれへんやないですか」
「僕は横綱と 本気で戦いたいんですわ…」
この場面、天王寺の横には加納がいました。
そして、加納にとってはここが大きな分岐点となっていました。
(獅童より強くなるた為に…)
(獅童と本場所で向かい合う為に…)
そうです、天王寺が刃皇との本気の戦いを望んだように、
加納もまた、天王寺との本気の戦いを求め、朝陽川部屋へと入門していたのです…!
「獅童を越えない限り 俺の相撲人生は始まらない…」
「勝って… あの時失ったものを取り戻す為に俺は来た…!」
ついに明らかになった加納の真意。
それを前にして、四方田はただ純粋に思ったことを告げました。
「何だ…相撲好きなんだな お前」
「好きだから真剣だし悔しいしショックだったんだろ?」
「まんまお前を知った今の俺の心境だよ ったく…」
不意を突かれ、何も言い返せない…いや、まだ何も言い返すわけにはいかない加納。
(その言葉は…今はまだ言わない…)
(獅童に勝って初めて言うんだ 相撲が「好き」だと…!)
・童子切と大包平
そして、舞台は現在へ。
土俵に上がるのは、ともにここまで全勝の力士2名。
天王寺 獅童:四股名 童子切。
対するは、
加納 彰平:四股名 大包平。
『そしてこれは今場所の優勝の行方を占う意味でも重要な一番…』
『全勝対決です!!』
熱のこもった実況をよそに、
天王寺の視線は、加納を睨むように見つめる刃皇へ。
それが何を意味するのか。
天王寺は既に見抜いていました。
(気を引き締めんとあかんな 刃皇の機嫌が悪いっちゅう事は…や)
そこでようやく描かれる、
冒頭の刃皇と加納の取組結果。
「…感謝してますよ 横綱…」
「角界を去りたければ去ればいい あなたからはもう…」
「貰えるだけ貰いましたから…」
土俵の上に仰向けで尻を付く刃皇。
そんな彼を上から見下ろす加納。
改めて、第21巻 第179番での刃皇から加納へ向けたセリフがこちら。
「俺が引退するまで一度くらいは投げてみせろよ」
彼の力は、ついに刃皇すら脅かす程強大になったのです…!
そして今、相対するは彼が目指し続けた存在、天王寺 獅童。
「どこへ行っても2番手なんやなぁ お前は」
天王寺のこのセリフの本当の意味、意図を加納は正しく理解しています。
理解した上で、尚…。
(…相変わらず人を煽るのが上手いな獅童…)
(…なら遠慮なく乗らせてもらう)
(獅童も刃皇も越えて 俺が一番になる為に…!!)
「ぶっ殺してやるよ 獅童…!!」
宣戦布告と同時に修羅の相・無道を纏った加納。
一方の天王寺は、未だ不敵な笑みを浮かべたまま。
ついに因縁の対決が始まる…!というところで、第225番が終了。
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◆まとめ
以上が、【火ノ丸相撲】第225番の感想となります。
いやいやいや、面白すぎるでしょ今回のエピソード!!ヾ(≧∇≦*)
そもそも加納はめちゃくちゃキャラが立っていて、
皆さんがその動向に注目していたのは周知の事実として、
さらなるキャラの掘り下げに、まさかここで四方田が関わって来るとは思いませんでした。
童子切戦を前にして加納へ「勝てよ」と呟いたり、
加納が刃皇に打ち勝った場面でも唯一四方田だけが少し笑みをこぼしていたり、
もうすっかり戦友になってます…!(。ノω\。)゚・。
以前も述べましたが、大相撲編になって以降、
高校相撲編ではなかったキャラ同士の交流描写が非常に面白く、
作品世界の広がりを感じさせてくれますね。
さて、次週からはいよいよ本格的に二人の対決が始まります!
もうここまで来ると加納に勝ってほしいというか、
「相撲が『好き』」と言わせてあげて欲しいんですが、
そう簡単に予想通りの展開にしてくれないのが火ノ丸相撲!w
一応、私の考えを述べておくと、
もしかして、このまま加納は天王寺にだけは勝てず、
さらなる闇を抱えて刃皇をも超えた裏ボスへとなっていくのでは?とか予想しています。
とにかく、まずは童子切VS大包平の一戦に注目していきましょう!
それでは皆さん、素晴らしいエンタメ人生を~(。・ω・)ノ゙
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