皆さん、こんにちは!エンタメ侍です。
今回は週刊少年マガジン2020年4・5合併号より、
【それでも歩は寄せてくる】の第40局の感想記事になります!
乃木坂46齋藤飛鳥さん表紙の週マガ4.5合併号、本日発売です!『それでも歩は寄せてくる』第40話掲載中。センパイ、ついに気づく…⁉︎ #それでも歩は寄せてくる #週刊少年マガジン pic.twitter.com/CMkLHfvJVS
— たなP@週刊少年マガジン (@magazine_tanaP) 2019年12月25日
目次
◆【それでも歩は寄せてくる】第40局 感想
▼感想&考察
◎第40局
感想&考察
今日も変わらず、うるしちゃんに将棋で勝つことのできない歩君。
未だにその実力差は歴然といった様子で、珍しく彼は落ち込んでいるのでした…。
部室を後にした二人が廊下を並んで歩いていた時のこと。
歩 「もう年末なんですよ もう今年も終わるというのに 未だに全然ダメで」
歩 「いつになったらセンパイに勝てるんだろうか と」
うるし「あー なるほどなー」
この場面で改めて感じたんですが、この作品では
作中世界と現実世界の時間の流れにあまりズレがなく、
それ故に『日常系』の漫画作品としてかなりハイペースで物語が進行している印象です。
それに加えてタイムリミットをさらに早めている要因が、
“うるしちゃんが上級生である”という点。彼女は現在、高校2年生。
来年は受験生となり、彼女が部室へ顔を出す機会も減っていくのが自然な流れです。
となると、歩君が焦りを覚えるのも仕方のないこと…。
うるし「んー じゃあ あれやるか?」
歩 「あれ?」
うるし「駒落ち」
『駒落ち』とは上位者である一方が持ち駒の一部を取り除いた状態で対局を行うという、
将棋の対局における“ハンディキャップ”のことです。
歩 「つまり… ハンデ戦ということですか」
うるし「うん 今まで歩が平手がいいって言うからそうしてたけど」
うるし「さすがに年内全敗はイヤだろ 勝ちたいって言うなら駒落ち戦もいいと思うぞ」
うるしちゃんからの提案を受け、歩君はさらに頭を悩ませることに…。
歩「………でもそれって勝ったことにならなくないですかね」
彼がここで複雑な心境になるのもひとえに大好きな先輩への誠実な想いゆえ。
歩(告白するのはセンパイに将棋で勝った時と心に誓ったんです)
第1巻『第1局』でのセリフの通り、
“うるしちゃんを乗り越えてから告白する”というのは歩君が勝手に決めたこと。
それだけに、その『勝利』も彼自身が納得できるものでなければ意味がありません。
“ハンデ戦”を良しとしたものか悩み続ける歩君でしたが、
そんな彼へうるしちゃんはさらっと一言。
うるし「ん? いや 勝ちは勝ちだろ?」
歩(勝ちは勝ち)
これぞまさに『こまけぇこたぁいいんだよ!』w\(^o^)/
当然、この時点で歩君の“秘めたる決意”などうるしちゃんは知る由もない訳ですが、
物語全体の構成としてやはり共通しているのが以下の内容。
(※以下、『第33局』の感想より一部抜粋)
思い返せば、
第1巻『第12局』にて彼女が歩君を“下校デート”に誘ったことに始まり、
第2巻『第16局』での“フライングぎりぎりのスタートダッシュ”や、
第2巻『第20局』での「初めての…共同作業」発言など、
実はこの二人が横に並び立つ時は、
何かと彼女の側が前へ前へと突き進む役割を担っているのが大半です。
今回もまた、足踏み状態な後輩を後押ししたのはそんな彼がひた向きに想いを寄せる、
心優しき先輩其の人だったのです…!
歩 「今からもう一局指しませんか!」
うるし「わっ!びっくりした」
こうなると話が早い歩君w
こうして二人は再び部室へと折り返すことに。
勝利へのただならぬ執着をみせる歩君に対し、うるしちゃんは少々驚き気味です。
うるし「歩が そんなに勝ちたがってるなんてな」
歩 「当たり前ですよ だってセンパイに勝ったらこ…」
もう何度目かわからない、歩君の余計な一言w
本来、実直でまじめな彼が“何か”を隠し通すということ自体に無理があり…。
うるし「『勝ったらこ…』って こ こ… 歩…お前まさか…」
歩 「いえ!勝ちたいだけです」
そして『名探偵うるし』が今解き明かす衝撃の真実…!
うるし「私に勝ってこの将棋部の部長になろうとしているな」
歩 「…いいえ」
結果的に嘘偽りなく、心の底から真実を語れている歩君…w
可愛い探偵さんの追及は止むことなく、そのまま二人は再び部室へ。
部室に戻った二人は将棋の準備をしつつ、口にする話題はやはり先程の歩君の失言について…。
うるし「それで なんて言おうとしてたんだよー」
歩 「………少ししたらわかりますよ オレがセンパイに勝ったら…」
歩君からの高らかな勝利宣言を受け、
うるしちゃんがそれこそ“望むところだ”とばかりに答えていた、まさにその時…!
彼女は相対する歩君の様子が明らかにおかしいことに気づきます…。
うるし(なんか…歩… 顔…赤い…?照れてる…?なんで…?)
うるし(「こ…」って… あ……)
40話という期間を経て純粋無垢な少女がようやく直面したのは、
不器用ながらも実直な少年の揺るがぬ決意とその奥に込められたひた向きな恋心でした…。
歩「さぁ始めますか」
彼女がその事実を噛みしめる間もなく、
かつてない程に大きな局面へ向け、物語は今急速に動き始めます。
歩 (この勝負に勝ってオレは…)
うるし(この勝負に負けたら私…)
歩 (告白する)
うるし(告白される!?)
「「よろしくお願いします」」
『挑む者』はその熱き想いを解き放たんとさらなる闘志を燃やし、
『迎える者』は火照った頬と心で戸惑い・身構え・鼓動を早める。
互いの熱を帯びた感情がぶつかる先はいつもと変わらぬ将棋盤。
これより始まる対局は一体この物語の盤上にどのような世界を描くのか。
今後の二人の関係性を変えてしまうかもしれない、
一世一代の大勝負がついに始まろうとしていました…!
というところで第40局が終了。
=======※追記_ここから=======
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◆まとめ
以上が【それでも歩は寄せてくる】第40局の感想となります。
先述の通りこの作品において物語が進行していく早さには驚くばかり…!
それはもはや季節の移り変わりという観点だけではなく、
主人公二人の関係性の変化についても同様といえます。
以前より歩君からうるしちゃんへの『好意』自体に関しては筒抜け状態だった訳ですが、
今回はより明確に彼の決意やその想いの深さがうるしちゃんに伝わりました。
諸々を察した上でうるしちゃんはこの『駒落ち』戦にどう臨むのか?
というところで今回は年末年始をはさんだ合併号のため、次回まで再び2週間空くことに…!w
とはいえ、次回は何と大増16ページとのこと!!
ボリューム満点で描かれる彼らの新たな物語に期待を膨らませつつ、
我々も新たな年を迎えようではありませんか…!
それでは皆さん、素晴らしいエンタメ人生を~(。・ω・)ノ゙
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