皆さん、こんにちは!エンタメ侍です。
前回に続き、今回は【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!】(以下、【わたモテ】)
の第9巻の感想記事になります!
それでは以下よりエピソード単位で感想&考察を記述します。
目次
◆【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!】第9巻 感想①
▼感想&考察
◎[喪78]モテないし眠れない夜
感想&考察
前話の第8巻『[喪77]モテないし二日目の夜を迎える』にて、
晩ごはんの時間もずっと部屋で寝続けていた黒木、田村、吉田の三名。
その後のドタバタも手伝ってか、
0時をまわったというのに彼女たちはまだ起きてテレビを見ていました。
この、何も会話せずただぼーっとテレビを一緒に見ている、という1カット。
ここだけで、彼女らの間に大きな変化があったことが窺えます。
修学旅行の一日目が描かれた第8巻『[喪72]モテないし京都に着く』において、
例えばもこっちはこの二人といる時の沈黙の時間に耐えられず、苦痛を感じていました。
ゆりちゃんはイヤホンで耳をふさぎ自分の殻に閉じこもっていましたし、
吉田さんもケータイとにらめっこの状態で、全く二人には見向きもしていませんでした。
しかしその後も共に時間を過ごし、“一緒に何かを成し遂げる”という経験をしたことで、
彼女らの間にはどこか仲間意識が生まれているように思えます。
少なくともこの三人だけで過ごす時間にもこっちはもう苦痛を感じている様には見えません。
それはゆりちゃんや吉田さんも同様でしょう。
『自然体のままで一緒にいることができる間柄』
修学旅行の一日目と現在とでは全く異なる関係性であり、
さらにそこへ心地良さを感じることができれば人はそれを“家族”や“友達”などと呼ぶのですが、
彼女たち自身はまだそのことに気づいていないのかもしれません。
そんな所へ帰って来たのはうっちー。
うち「何…?まだ起きてるの?」
うち「私はもう寝るから あまりうるさくしないでね」
と、早々に彼女は横になってしまいました。
元々、この三人とは仲良くなる気のないうっちーですが、
たとえ返答がなかろうとしっかり話しかけるあたり、
三人との圧倒的なコミュ力の差を感じますね。
そしてうっちーに続き、三人も横になることに。
しかし横になったはいいものの、
夕方にたっぷり寝てしまったためもこっちは全く眠れずにいました。
もこ(暇だし…何か話題振るか)
もこ(お前らいつも家帰って何してんの?)
もこ(お前ら全員 彼氏いたことないだろ?)
もこ(お前らどうせ全員処女なんだろ?)
もこ(お前らの先祖ってドスケベそうだな?)
もこ(駄目だ 何故かケンカ売ってる風になる…)
本当に何故そうなる?w
特に悪気無くこういうワードが次々と出てしまうが故に、
今後も定期的に吉田さんにシメられることになるんですよね…w
そして、もこっちは中学の時の修学旅行を思い出していました。
今と同様、夜に皆で横になっていた時、
自分が“何か”をして盛り上がったはずだと必死に記憶を辿っていました。
そこで思い出したのは手の甲を口に当てて息を吹きかけ“おなら”のような音を出すという、
いかにも子供がしそうなくだらないもの。
しかし、当時は皆の笑い声もあがり、確かな手応えを感じていたもこっち。
もこ(よし)
今回も自分が場を盛り上げようと、
もこっちは袖をめくって勢いよく手の甲へと息を吹き出しました!
『ぷぷぅー』
“これでまた盛り上がるはず”、そう思っていたもこっちでしたが…。
吉田「ちっ」
ゆり「ゴホ ゴホ」
うち「誰ーー… ちょっと喚起してよー」
盛り上がるどころか、完全に不快な思いを皆にさせてしまったもこっち…!w
想定外のリアクションにもこっちは震え上がりますw
その後、恐る恐る彼女はゆうちゃんへ一通のメールを打ち込んでいました。
ゆう「あっ もこっちだー」
メールに気づいたゆうちゃんはその文面を読んで困惑。
そのメールに書かれていた内容がこちら。
『ゆうちゃん』
『もしかしてあの時 私が本当におならしたって思ってないよね?』
楽しかった思い出すら時間差で泥を塗っていくスタイルw
そんな彼女の相変わらずなダメダメっぷりが垣間見れたところで第78話が終了。
今回は結局大失敗となってしまいましたが、第8巻『[喪72]モテないし京都に着く』では
(生ゴミやうんこと同居してるほうがマシなレベル…!!)
と述べており、“この三日間をどうやり過ごすか”だけを考えていたもこっちからすれば、
“この場を盛り上げよう”という発想に至っただけでも大きな変化が見て取れます。
修学旅行二日目にして彼女の心にもいくらかの余裕ができてきた、
ということが窺えるエピソードでした。
◎[喪79]モテないし自由行動する
感想&考察
修学旅行三日目の朝。
もこっちは旅館のパソコン室で観光名所を調べていました。
久しぶりのネット環境ということもあり、全く関係のないこともついつい検索してしまいます。
(八ツ橋のやわらかさは小学生のおっぱいと同じ…)
(まじかよ 京都人ってど変態だな…)
お前だよ、お前!w
一体何に時間を使っているんだ…w
ついついネットにのめり込んでしまったもこっちはチェックアウトのことを思い出し、
『蝙蝠(コウモリ)の間』へと急ぎます。
なんでも今晩は宿泊先が変わる模様。
また、三日目となる今日は自由行動の日であり、
班行動という制限が無くなります。
ただ、自分にはあまり関係ないか、ともこっちは特に気にしていませんでした。
しかし、部屋に戻ってびっくり!
なんと、もぬけの殻!誰一人いないのです…!
呆然としていると、そこへ仲居さんが入って来て片づけの催促をされてしまい、
もこっちは急いで荷物をまとめ、とりあえず部屋を出ることに…。
もこ「あれー?おかしいな……どこ行ったんだろ?」
もこ「先に玄関で待ってるのかな?」
まるで周りに一人でいることの言い訳をするように呟きつつ、歩を進めるもこっち。
すると、視界に入って来たのはゆりちゃんとまこっちの二人!
二人は第8巻『[喪77]モテないし二日目の夜を迎える』にて、
なんとか仲直りをし、今日一緒に回る約束をしていました。
明らかに待ち合わせをしていたその様子に
もこっちはたまらず、二人のそばから離れてしまいます。
もこ(まさか裏切られるとは…)
もこ(いや別に 今日一緒に行動しようって約束してなかったが…)
ものすごく寂しそうに、肩を落として歩くもこっち…。
もこ(となるとヤンキーとの二人旅かー…)
そう思った矢先、次にもこっちが目撃したのは
吉田さんと、これまた仲良さそうに談笑している女子二名。
今回初登場となった彼女らは杏奈さんと麗奈さんであり、吉田さんの友達です。
突き付けられた現実にもこっちはもう耐えられず、一人その場を後にしました…。
その直後。
ゆり「ああ いたいた」
ゆり「黒木さん来た?」
吉田「いや…」
吉田さんと合流したゆりちゃんとまこっち。
当然ながら、彼女たちはもこっちを置き去りにした訳でも、除け者にした訳でもありません。
今日も同じく一緒に行動しようと考えていたのです。
ただ、もこっちの帰りがあまりにも遅いため先に部屋を出て待っていただけでした。
この、“誰かに待ってもらう”という状況。
高校に入ってからというもの、ろくな交友関係の無いもこっちにはあまり経験の無いこと…。
さらには自分と同じ“ぼっち”だと思っていた二人に
ちゃんと友達がいたという事実が彼女を苦しめ、
“取り残された”、“見捨てられた”、という悲しい感情に結びついてしまいました。
ちなみにまこっちはここで吉田さんと初めて交流するのですが、
描かれたまこっちの表情を見る限り、
“え、本当にこの人と!?怖そうだけど…”ぐらいに思ってそうですねw
そういう意味だと当時から最新話にかけて、
吉田さんと一番心の距離が縮まったのは案外まこっちなのかもしれません。
さて、先に旅館を出たもこっちはというと一人寂しく電車に乗り込んでいました。
もこ(京都って言ったらやっぱり一人旅だよな…)
と、つら過ぎる現状を紛らわすためか、変に強がるもこっち。
しかし、痛感するのは他の皆と自分との違い…。
もこ(にしても みんなぼっちに見えて意外と友達いるんだな……)
そう呟く彼女の表情は儚げで、どこか諦めさえ感じさせるものでした。
そして、彼女が訪れたのは嵐山。
ここは当初ゆりちゃんと吉田さんの三人で訪れる予定だった場所。
しかし、一人になってしまったもこっちは特に何もやることがなく、
河原に来てただ時間を潰していました。
流れゆく川を見つめながら、もこっちは中学の時の遠足での出来事を思い出します。
もこ(そういや中学の時)
もこ(遠足でネズミーランドに行った時はゲーセンで時間潰したなー…)
当時も彼女が班のリーダー的な役割を担っており、
今では顔も名前も思い出せない同級生の女子二人と【ネズミーランド】を回っていました。
中1時点でしっかり中二病を発症していた彼女は、
“夢の国”に来てあえてレトロアーケードゲームをやることに格好良さを見出しており、
ドン引きする二人をよそにゲームに熱中。
女子「なんかねモーさんのミルクハントって言うのが面白いらしいよ」
女子「行ってみない?」
もこ「あんなのガキの乗り物だよ」
と、級友と楽しく過ごす時間よりも自分のエゴを優先した彼女は、
遠足後に見事その二人と疎遠になったようです。
もこっちが“ぼっち”たる所以を象徴するようなエピソード。
今のもこっちにとって、【ネズミーランド】とはそのような苦い思い出の残る場所です。
この出来事と対照的な内容が第13巻の遠足編で描かれています。
【ネズミーランド】への遠足という当時と同じ状況で
もこっちが取る行動と選択に彼女の成長を感じ、
当時彼女が失った“大切なもの”を取り戻していくその過程には感動を覚えます。
特に第13巻『[喪130]モテないし遠足が終わる』は、
上記の中学エピソードに紐づいた内容になっているので、
今回の内容を一度振り返ってから読まれることをオススメします。
もこ(話を元に戻そう 要するにあの時と同じく)
もこ(グループからぼっちに戻ったんだ)
頭ではそう理解していても、切なさが残るもこっち…。
もこ(あの地味なのとも ヤンキーとも きっと疎遠になっていくのだろう……)
もこ(つーかもうなってるか……)
彼女がそこに寂しさを感じる程には、
ゆりちゃんと吉田さんの三人で過ごす時間にもこっちが心地良さを感じていた、
ということでしょう。
残りの時間をどう過ごすか。
もこっちが頭を悩ませていた、その時…!
見上げた橋の上を反対側から渡って来るゆりちゃん・吉田さん・まこっちの三名!
もこ(見つかるのはみじめすぎる 隠れよう…)
そう思い、振り返った先にはまたしても見知った人物が…!
こみ「何してんだ?一人で…」
逆に教えてくれ、何でそんな恰好して平然としてられるんだ?w
出ましたよ、こみちゃんの尖ったファッションセンス描写!!w
修学旅行編では第8巻『[喪74]モテないし班行動する』の扉絵以来の登場ですが、
2/2で私服がイカれてるって、本当どうなってんだ…w
第7巻『[喪65]モテないし海へ行く』での、以下のこみちゃんのセリフ。
こみ「でもファッションって私がダサいと思うのが流行ってるし…これでいいのか?」
見事なまでの伏線回収…!
これまでにも定期的にその兆しは見えていたものの、
今回のワンカットだけでそれらを全て上書きし、塗りつぶす程の切れ味…!
隣の伊藤さんが非常に可愛らしいファッションをしているだけに、
こみちゃん側の鋭さがより際立ちます。
そして、このエピソード内で誰もそこへ一切触れないのが余計に笑えますねw
もこっちは何も答えず押し黙りますが、
一人でいる彼女の様子から何となく状況を察したこみちゃん。
こみ「あのさ…こいつ入れてもいい?」
こみちゃんは伊藤さんにそう提案しました。
第8巻『[喪71]モテないし出発する』の時もそうです。
もこっちが一人ぼっちでいる状況を見掛けると、
無視することもバカにすることもなく、こみちゃんはもこっちへ手を差し伸べています。
今回も特に深くは探らず、ここからは一緒に回れるように提案するなど、
改めてこみちゃんの優しさを垣間見ることができました。
しかし、こみちゃんのその優しさを素直に受け取れないのがもこっちです…。
もこ(このやろー……!!何 上から目線で同情してんだ!!)
もこ(いるか!?そんな手助け!!なめんな!!)
その直後、もこっちは橋の方へと振り返り、叫びました。
もこ「おーい!!」
そして三人のもとへと駆け出すもこっち…。
こうしてようやく合流できた一行。
もこ「ちょっ…ちょっと そこら辺 少しだけ 一緒に歩いてもらっていい?」
ゆり「? う うん」
しばらく歩いた後、宣言通りその場を立ち去ろうとするもこっちでしたが、
ゆりちゃんが彼女を引き止めます。
ゆり「え!?ちょっと!一緒に行くんじゃないの?」
もこ「え?さ 三人で行動してるの邪魔しちゃ 悪いし」
ゆり「いや 黒木さんが一人でどこか行っちゃったから捜してたんでしょ」
ゆり「昨日 嵐山行くとか言ってなかった?」
もこ「え? ああ… うん……」
そうです…!彼女たちがここにいるのは偶然などではなく、
以前の会話で出ていた“嵐山”というキーワードを頼りに、
もこっちを捜してここを訪れていたのです…!!
その事実は彼女にとってどれ程嬉しいものだったでしょう…。
吉田「腹へったし とりあえず飯でも食おうぜ」
ゆり「そうだね」
吉田「何か食うとこ調べてんのか?」
もこ「あっ 一応…」
そう答えるもこっちの表情には笑みがこぼれており、自然とその喜びで頬も赤らみ、
今までの学校生活では決して見られなかったものになっていました。
『誰かに必要とされ、頼ってもらう』
それは当たり前のようで彼女一人では決して成し遂げられなかったもの。
高校入学以来、彼女が追い求め続けてきた理想像の一辺。
二年目の修学旅行の地で、彼女はようやく“かけがえのないもの”を手に入れたのです…。
ゆり「LINEやってる?番号教えて」
もこ「あ… うん…」
初々しくも仲睦まじく会話しながら去っていく一行の姿を、
隠れて見守るあやしい人影が…。
こみ(んだよ…… 本当に友達いたのかよ…)
伊藤「何してんの」
はっきり言って陰の立役者とも言うべき彼女。
今後の展開など、長い目で見ても
今回こみちゃんが取った行動は実はものすごい功績だったりします。
が、そんな事実が記憶から全て吹き飛ぶ程の風貌のインパクト!w
最終的に読者一同の思いが伊藤さんとシンクロしたのでした…w
というところで第79話が終了。
もこっちが三人のもとへ駆け出した“あの瞬間”に【わたモテ】の変革は決定的なものとなり、
新しい物語が大きく動き始めた、そのように私は感じます。
◎[喪80]モテないし修学旅行最後の夜
感想&考察
修学旅行三日目の夜。
最終日前夜となる今日、用意されたのは新しい宿泊先での二人部屋。
そして、そんな二人部屋でもこっちと同室となるのはうっちーでした。
もこ(こいつのことだからどうせ消灯まで他の部屋に行くはず)
もこ(だから その間この部屋はほぼ私 一人部屋として使えるはずだ)
そう思い、うっちーが出て行くのを待つもこっち。
が、部屋着に着替えてからも彼女は一向に出て行く気配がありません。
もこ(早く出てけよ!!)
もこ(一人で満喫したいんだからさっさと出てってくれよ!)
もこ(絵文字みてーな顔しやがって)
ここで、もこっちのセリフで出て来た“絵文字”というキーワード。
うっちーのキャラデザを物語るわかりやすいキーワードですが、
ここから一部のファンやもこっち自身からも
今後彼女は“絵文字”と度々呼ばれるようになります。
うち「何?」
もこ「い いや き 今日は友達の所 い 行かないのかなって…」
うち「3日間ずっと一緒だったし 今日くらいはみんな部屋でゆっくりしたいでしょ」
これですよ、これ!!これこそ、彼女が皆から慕われる所以。
第8巻『[喪73]モテないし整えない』や
第8巻『[喪77]モテないし二日目の夜を迎える』などでも見え隠れしていましたが、
今後の展開で目立ってくる奇行部分だけじゃなく、ちょっとした発言や行動ににじみ出てくる
こういった根底にある優しさこそが彼女の魅力だと思います。
会話らしい会話もなく、特にやることも無い二人。
そこで、うっちーはテレビをつけることに。
『これね 遊んでる女子かそうじゃないかをテストする質問なんですけど』
『このAとBを どちらを選びますか?』
たまたまその時映ったテレビ番組。
その内容を受け、もこっちが呟きます。
もこ「A…」
そして当然のようにうっちーの方へと振り返り回答を求めるもこっち。
うち「え…?B……」
とりあえずうっちーも答えることに。
番組はそのまま進行し、先ほどの質問の解説が流れます。
『これA選んだ女の子は遊び人で Bの女の子は処女の確率高いっすね』
これを受けてのもこっちはというと…。
完全にドヤ顔である!!w
うち(何 あの顔!?)
うち(まさかさっきのだけで上に立ったつもりなの?)
うち(なんなのこいつ…)
“班決めのじゃんけんで負けなければこんなのと同室じゃなかったのに”と、
うっちーが改めて落ち込んでいると、何を勘違いしたのか、
もこっちが意気揚々と語りかけてきました。
もこ「大丈夫だよ 処女でも気にすることないよ」
うぜー!!www これはうざ過ぎるw
そしてここから始まるは、もこっちの独壇場。
もこ「高校2年の10月で処女は少し遅れてると思うけど」
もこ「そんなあせることないよ チャンスってすぐ来るから」
うち(さっきまできょどってたくせに急に慣れ慣れしくなった上に)
うち(上から目線でアドバイスしてきた)
まだまだ終わることの無い、もこっち劇場。
もこ「まぁこんなこと言っといて私も処女卒業したの実は最近だったりするんだけどね」
うち(語ってきた!?)
もこ「なんか努力してるの?」
もこ「家で一人でいたり友達と遊んでいるだけじゃ彼氏できないよ?大丈夫?」
うち(すごい喋る!?)
何より凄いのは、うっちーは「B……」と回答して以降、
全て心の中の呟きのみで一切言葉を発しておらず、
もこっちはずーっと一人で話し続けているんですよw
大してまだ仲良くない相手にチャンスと見るや、
これ程まで積極的に攻め続けられるって凄いことですよねw
うっちーもようやくもこっちという人間のヤバさに気づき、
一体どんな奴なのかと彼女のことを見つめ直していました。
うち(こいつ本当どんな奴だ……)
うち(なんか地味で一人で何考えてるかよくわからないけど…)
うち(そういや…)
そこでうっちーがふと思い出したのは第8巻『[喪73]モテないし整えない』での出来事。
うち「初日の旅館でさ お風呂場で下脱いで鏡の前立ってたけど何してたの?」
うち(黙った!?)
矢吹ジョーばりに一気に燃え尽きるもこっち…!!www
もこ(なんてこった…)
もこ(まさか下の毛そろえようとした所 絵文字に見られてたなんて……)
ショックのあまり、この時もこっちは気づいていないんですが、
見られたのがうっちーということは、
ズボンを投げ入れて助けてくれたのもうっちーだということです。
私が覚えいる限り、結局そのことへの感謝の気持ちをうっちーに伝えている場面は未だに無く、
いつかもこっちがその事実に気づいてうっちーにあの時はありがとうと伝える、
または恩返しする、というようなエピソードは今後あるのでしょうか…?
うっちー好きとしてはぜひ見てみたい展開ですね。
うち(なんなの?気持ち悪い……)
急に黙り込んだもこっちに対してのうっちーのセリフですが、
今後うっちーがもこっちのことを評する時に定番となる
“キモい”もここが始まりと言えるでしょう。
どっと疲れたうっちーはシャワーを浴びてもう寝ようと、先にお風呂場へと向かいました。
一方もこっちは下の毛をそろえようとしていた事実を“学校中に言いふらされるかも”と、
お決まりの被害妄想が炸裂し、
逆にうっちーの“弱みをにぎらなければ!”という使命感を抱きました。
そして描かれる、女子高生のシャワーシーンを覗く女子高生の図w
もこ(処女のくせに…下は私より気を使ってた…)
と、また要らぬショックを受けふらふらと戻って来たもこっち。
すると、もこっちは誤ってうっちーのキャリーケースを蹴り倒してしまい、
あろうことかその中身が飛び散ってしまいます。
急いで詰め直していた所、そこへタイミング悪くお風呂場から出て来るうっちー!
なんとか大体の荷物は詰め直せたものの、
唯一うっちーのパンツ一着のみもこっちの手元に残ってしまい、
後で戻そうと一旦は布団の中に潜り込ませ、もこっちも交代でシャワーを浴びることに。
その間にうっちーは、もこっちの布団の中から自分のパンツを見つけ、戦慄…!!w
うち(私の下着!!?)
うち(なんで!?どうして!!?気持ち悪っ!!!)
直後にお風呂場から出て来たもこっち。
隠していたパンツがバレたことに気づき、もこっちは慌てて対策を変更。
へらへら笑ってごまかそうと腹をくくりますが、完全に逆効果…!w
うち(なんでパンツ盗んで笑ってんの!?超気持ち悪っ!!!)
その後も空回りは続き、やがて二人は横になります。
なんとかうっちーの弱みをにぎっておきたいもこっちは、
もこ(なんか変な寝顔とか寝言言わねーかな…)
と、じーっとうっちーの顔を観察し続ける作戦に。
そして、うっちーも見つめられていることに気づいている、という地獄…!w
翌日。帰りの電車の中で修学旅行の思い出を語り合う“雌猫の間グループ”の面々。
「あれじゃね?清水寺でゆっきーがさ…」「あったあった」
盛り上がる皆をよそに、窓際で一人テンションの低いうっちー。
修学旅行で印象に残ったことを問われ、彼女の頭に浮かんだものは、
もこっち&もこっち&もこっち…!www
こうしてまた一人、もこっちのせいで心に闇を抱えた悲しきモンスターが生まれたのでしたw
というところで第80話が終了。
もともと4班のメンバーは言ってしまえばクラスのはみ出し者が集まったようなグループ…。
その中で唯一うっちーだけは他に所属する大所帯のグループがあり、
その中でじゃんけんに負けて4班に所属していただけのことでした。
しかし4班のメンバーに限って考えた場合、異質な存在は逆にうっちーの側でした。
他の4班のメンバーと行動を共にすることもなく、共通の思い出を作ることもなく、
ただそこに所属しているだけ。
そんな彼女がこのエピソードを通してようやくもこっちと大きな関わりを持ち、
物語の新たな流れに一気に合流した印象です。
彼女の唯一無二の個性が輝きだすのはもう少し先の事ですが、
もこっちと二人っきりで同室で一晩過ごすなんて、
今現在のうっちーからすれば発狂もんですね!w
◎[喪81]モテないし秋葉原に寄り道する
感想&考察
東京駅に帰って来た一行。
先生からの挨拶も終わり、ついに修学旅行も終了となりました。
生徒たちが次々と帰って行く中、
もこっちはせっかくの東京ということで、寄り道をしてから帰ることに。
そして訪れたのは秋葉原。
(秋葉ってあまり来たことないよな……)
(オタク系の店ならだいたい千葉にあるし…)
(とりあえず適当に回ってみるか……)
そして、もこっちが行く先々のお店で店員から告げられるのは同じセリフ。
店員「申し訳ありません こちらは18歳未満は…」
さっきから一体何を買おうとしているんだ?w
(エロオタ系の店ばかりのくせになんでこんな厳しいんだよ…)
(これじゃ修学旅行で来た中学生達なんのエロ補給もできねーだろ!!)
誰目線で何を嘆いているのかよくわからないですが、その後も
もこっちは秋葉の街を歩き回っていました。
そこで見かけたのは、同じ様に制服を着た女性がチラシを配る姿。
スマホで検索してわかったのは“秋葉原JKお散歩”なる、あやしい商売。
そのいかがわしい内容や60分1万円というの強気の値段設定に驚いていたもこっちでしたが、
ここで突然男性に話しかけられます。
男性「ねぇ?どこの店」
もこ「えっ!?私!?いや…そ その」
完全に勘違いされてしまったもこっちw
逃げるようにして彼女はその場を後にしました。
(マジか!?まさか私相手に高い金払って散歩しようとする奴がいるのか!?)
(でも隣の本物か偽物かわからないJKと違って正真正銘リアルJKだもんな)
(そういう人間もいるのか!?)
(もしかして秋葉原だと私みたいなのが人気あるのか?)
(オタって地味女とか処女好きだしな…)
このセリフを受けて私が最初に気になったのは、
もこっちの自己評価が著しく低くなってきている、ということ。
かつてのもこっちは自信過剰とまではいかないまでも、
自分自身に対して“本気だせば何とかなる”程度には満足していた印象でした。
それこそ、第1巻『[喪1]モテないしちょっとイメチェンするわ』では、
「私程度がブス名乗ったら本物のブスに失礼だ」
というセリフが飛び出す程でした。
それがここに来ての先程のセリフ。
これもひとえに彼女が1年以上“ぼっち”であり続けた経験や、
その間に巻き起こった様々な苦難から、
やはり彼女のメンタルも相当すり減っていた、ということかもしれませんね…。
自身への新たな需要を感じつつ、もこっちはその後も秋葉原を回り続けました。
(そろそろ帰るか……)
そう思ったところで、再びもこっちに声を掛ける人物が。
男性「ちょっといいですか?」
もこ(また!?)
先程と異なり、話しかけてきたのはシュッとしていて見た目も良い男性。
もこ(結構 見た目いいのにそんなJKと散歩したいのか!?)
戸惑うもこっちでしたが、男性は話を続けます。
男性「もしよかったら歩きながら少しだけお話ししていいですか?」
もこ「あ う…… す 少しなら……」
もこ(まあ危なくなったら人いっぱいいるし逃げれば)
第2巻『[喪12]モテないし花火に行く』などでも見受けられた、
ちょくちょく描かれるもこっちのチョロ危うい一面。
少しの期待や興奮を胸にもこっちは男性について行くことにします。
男性に導かれるまま、ついて行った先に待ち受けていたものとは…。
ラッセン的な絵画…!!w
あっ、これチョーあやしいヤツだw
ようやく状況を把握したもこっちですが、
男性はここぞとばかりにセールストークをお見舞いします。
男性「この絵を見てると人生変わりますよ」
男性「私も部屋に飾っておりますが毎日幸せな気分になります」
男性「学生さんで絵画は値段的に手が届かないようでしたら」
男性「画集やポストカードもございますよ」
この“いかにも”なトーク内容…w
彼は完全に“そっち”の輩でした!w
そして舞台は変わり、久々の黒木家。
智貴は自分の机の上に並べられたお土産の数々に頭を悩ませていました。
そこにあるのは、先程のポストカード。
それと、第8巻『[喪75]モテないしおみやげを買う』にて、
もこっちが購入していたGUN!www
智貴(なんだ この京都感0の土産……)
修学旅行編での新たな出会いや新たな交流を経て、
大きな広がりを見せたこの物語が帰結するのは相も変わらず安定の智貴とばっちりオチw
というところで第81話が終了。
エピローグ的な位置づけである本エピソードをもって、
修学旅行編、これにて終幕です!
=======※追記_ここから=======
2019年12月31日、【わたモテ】聖地巡礼の一環として
京都の【伏見稲荷大社】へ参拝に行ってきました。
その時の模様を聖地巡礼動画としてYouTubeへアップしています。
詳細については記事の下部にまとめておりますので、
そちらをご参照下さいませ。m(_ _)m
YouTubeチャンネルはこちら!:【エンタメ日和のエンタメチャンネル】
=======※追記_ここまで=======
◆投稿動画
▼イベント紹介動画
【わたモテ】や【チェンソーマン】など、大好きなエンタメ作品のイベント開催時は
できる限り実際に参加し、その都度『紹介動画』を作成してきました。
これまでに作成した『紹介動画』は全てYouTubeで公開していますので、
何か気になる作品・イベントがありましたら、どうぞお手隙の際にでもご確認下さいませ。
▼聖地巡礼動画
現在、YouTubeで【わたモテ】の聖地巡礼動画を公開しています。
第1弾:【伏見稲荷大社】
第2弾:【東京ディズニーランド】
原作で描かれた“あの日々”の追体験として、どうぞお楽しみ下さい。
また、皆さんが聖地巡礼する際の参考にでもして頂ければ幸いです。
チャンネル登録の程、何卒よろしくお願い致します。m(_ _)m
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◆まとめ
以上が【わたモテ】第9巻の感想①となります。
長くなったので次の投稿に続きます。
それでは、また~(。・ω・)ノ゙
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