皆さん、こんにちは!エンタメ侍です。
今回は週刊少年マガジン2021年25号より、
【それでも歩は寄せてくる】の第106局の感想記事になります!
(※当サイトでは『マガポケ』で無料公開された後にその感想記事をアップしています)
週マガ発売日です。夜中に将棋してます。初めて見開き描きました。よろしくおねがいします pic.twitter.com/L5F4cSxbK6
— 山本崇一朗.高木15ツバキ5将棋7 (@udon0531) May 19, 2021
目次
◆【それでも歩は寄せてくる】第106局 感想
▼感想&考察
◎第106局
感想&考察
前回より引き続きお電話TIME満喫中のうるしちゃんと歩君。
挨拶もそこそこに二人はひとまずリモートでの久しぶりの対局を楽しむことに。
すると早速、これまた随分久々の『寄せる後輩、照れる先輩』な一幕が訪れます。
歩『月がキレイですね』
うるし(いきなり!?)
こと『フラグ回収』においては驚異の実績を誇る我らが将棋娘!
開幕2ページでの回収劇とは、さすがに仕掛けた側のマキちゃんもニンマリでしょうよ!
(※『第105局』参照)
歩 『あ…そっちは見えてないですか?今日は満月ですよ』
うるし(……こいつ…普通に月の話してるだけか)
うるし(くそ…また照れさせられた…いつもこうだ でも…)
照れる程に大きく・恥じらう程に熱く、心揺さぶられることで徐々に膨らみ湧き上がるのは
胸の奥に確かに潜む“何か”の脈動。
当たり前だった“彼と過ごす日常”から少し距離を置いたことで、
少女の認識にはいくばくかの変化が訪れようとしています。
歩 『寂しくなってしまいまして』
うるし「メールもしてこなかったクセに」
歩 『修学旅行の邪魔になるかと思ってガマンしてました』
うるし「…気にしなくていいのに」
ひたむきで、むき出しで、とめどない。
決して揺らぐことのない“彼の在り方”がここにきて光を当てるのは、
奥手な少女がこれまで目を逸らし続けてきた“ホントの気持ち”のその一端。
うるし(でも やっぱり心地いいというか… そっか…)
うるし(思えば修学旅行始まってから 私…ずっと 歩と将棋 指したかったんだな)
『将棋』。
それは相対する両者が知力と胆力の限りを尽くし、攻めて・攻められての応酬重ねて
互いの陣地を崩し合い・奪い合い・次の一手を読み合い続ける、“詰み”作りな盤上競技。
しかし、この局面においてその意味に“含みがある”のは明らか。
そして彼女は他の誰でもない歩君と向き合うことを望み、それを“自覚”し始めました。
では、その源泉たる感情を何と形容するべきか…。
そこから先は彼女にとっての新たな課題といえるでしょう。
懐かしい二人っきりでの対局に興じるあまり、気づけばあっという間の夜更け過ぎ。
ということで明日に備えて今宵のリモート対局はこれにてお開きとなりました。
歩 『今日はありがとうございました 帰りもお気をつけて』
うるし「ああ お土産買って帰るよ」
歩 『…では』
うるし「あ……歩!!」
思わず呼び止めたものの、それ以上はうまく言葉が続かないうるしちゃん。
うるし「な…なんでもない おやすみ…」
歩 『はい おやすみなさい』
先の通り彼女は既に“自覚”し始めています。
その胸の高鳴りを今はまだ素直に伝えるだけの勇気がないだけのこと…。
そんな乙女の胸中をよそにして、ここに素直という名の免罪符を振りかざし、
無邪気と無謀の狭間を駆け抜く『愛の狂戦士』が一人。
歩 『そういえばあんこついてた写真 かわいかったです』
うるし「消せ!!それは おい!」
愛でて・告げて・保存して、逃げ切り上等・時代はクラウド、
“電脳世界へ刻んだ奇跡<あんこ>を絶やしてなるものか!”、静かに誓うは孤軍奮闘の狂戦士。
片や、“赤面不可避な汚点<あんこ>を残してなるものか!”、運命に抗うは暗中模索のあんこ姫。
両者譲らず・引かずのイチャイチャ合戦、かくして堂々の再始動なり~!!\(^o^)/
(※『第104局』参照)
通話を終えた後も画面を見つめたまま、うるしちゃんはしばらくその場で思いふけっていました。
そこで彼女の口から思わずこぼれ落ちるのは、つい先程歩君を呼び止めてまで伝えようとした、
二人の関係性を大きく変えるかもしれないうるしちゃんの“次の一手”。
うるし「歩……私も 寂しかったぞ」
三度繰り返しますが、彼女は自身が歩君と向き合うことを求めていると“自覚”し始めました。
つまり、膠着状態が続く二人の盤外戦において、
その行く末を左右する“次の一手”は既に両者が有しているといっても過言ではないのです!
こうして、物語はいよいよ次のステージへと加速していくことに…!
それはそれとして、直前まではポニーテールだったのに
“このカットになった途端、うるしちゃんが突然髪を下ろしているのはなぜ?”
とか思っちゃいけないよ♪愛の力でゴムが弾けただけだよ♪(o^-^o)
(※【HUNTER×HUNTER】第25巻『No.265 突入⑤』参照)
部屋に戻って早々、『第102局』と打って変わってうるしちゃんはいともたやすく夢の世界へ。
マキ「いろいろ聞きたかったけど 明日にしといてやるか」
晴れやかな表情がその全てを物語る、何ともわかりやすい眠り姫に心地よい休息を。
過去最長となった今回のシリーズもいよいよクライマックス目前!
修学旅行編はついに最終日へと突入です…!!
というところで第106局が終了。
=======※追記_ここから=======
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◆まとめ
以上が【それでも歩は寄せてくる】第106局の感想となります。
かなり久しぶりな二人の対局模様でしたが、そこに感じるのは紛れもない変化の兆しであり、
今回の長編を起点として二人の新たな関係性が構築されていくのではないかと、
そう強く予感させてくれる素敵なお話となりましたね。
今回うるしちゃんがはっきりと“自覚”できたのは、あくまでも対局を通して
“歩君と向き合うことを望んでいた”という事実までであって、
その源泉たる感情にまでは考えが及んでいないかと思われます。
しかし、もはやそれも時間の問題。ここからはもういつ事態が急転してもおかしくありません。
二人の攻防激しい恋の盤外戦は、いよいよ大きな分岐点を迎えようとしています。
TVアニメ化の続報同様、今後の展開にさらなる注目を向けていきましょう!
それでは皆さん、素晴らしいエンタメ人生を~(。・ω・)ノ゙
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