【それでも歩は寄せてくる】第62局 感想 卒業式、涙が照らす青春の瞬き

漫画

皆さん、こんにちは!エンタメ侍です。

今回は週刊少年マガジン2020年28号より、
それでも歩は寄せてくる第62局の感想記事になります!
(※コミックス第5巻には『第61局』として収録)

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◆【それでも歩は寄せてくる】第62局 感想

▼感想&考察

◎第62局

感想&考察

生徒一同が集う体育館の中、登壇するのは新たな門出を迎えた少年少女たち。
高校入学から早3年。時は流れ、訪れるは“別れの季節”。
駆け抜けた青春の日々を胸に、本日の卒業式をもって彼らは旅立ちます。

卒業生を見守る生徒の中には、涙を流すうるしちゃん
そんな彼女を優しくなだめるマキちゃんの姿が。
さらにその後方、卒業生ではなく想い人へ視線を向けていたのは歩君。

一年後、二人はただ“見送る側“と“見送られる側”の関係性だけで終わってしまうのか。
それとも、今以上に心通わせ“共に未来を歩むことを誓う仲”となれるのか。

次の“旅立ち”への新たなカウントダウンは既に時を刻み始めています…。

式を終え、いつものように部室で将棋を指すうるしちゃんと歩君。
しかし、感情移入しがちな少女は未だ目に大粒の涙を浮かべていました。

うるし「はぁー いい卒業式だったなぁ」

うるし「思い出してもまだちょっと涙ぐんじゃうぞ」
歩  「ずっと見てましたけど めちゃくちゃ泣いてましたね」
うるし「やめろ!なんでずっと見てんだ!!

感性豊かな先輩感情露わな後輩という図式がここに…!w
そのまま、話題は“涙を流す”行為そのものへと移っていきます。

うるし「別に卒業生に知り合いがいるわけでもないけど」
うるし「なんか雰囲気で泣いちゃうんだよなー」
歩  「そういうもんですか」

うるし「なんだー?自分は泣かないってアピールか?」
歩  「別にアピールとかじゃないですけど」
うるし「そんなこと言ってさー どーせ歩だって私が

そこまで言い終えて急に固まるうるしちゃん…。
言葉で象るよりも先に心で描いた儚き未来図が、
“ありふれたこの日常は決して永遠に続かないということを否が応でも彼女に悟らせます。

うるし「私が 私が…」

うるし「私がここに銀打ったら泣いちゃうだろ」
歩  「あっ しまった… その手は考えてなかったです」
うるし「ふふん」

なんとかその場はごまかすも、胸のざわつきはおさまらず…。
今少女が直面するのは絶対不可避のタイムリミット。

うるし(そっか…考えてみたら 当たり前だけど)
うるし(こうして歩と将棋できるのもあと一年か──…)

これまで彼女が無自覚に目を逸らしてきた“終わりの時”を、
心中去来する思いがいよいよ明瞭にしていきます。

気づけば再び溢れ出る…。

歩  「センパイ」
うるし「ん? あ」

うるし「い…いや その… いやーいい卒業式だったからなー」

歩  「そうですね いい卒業式でした」
うるし「お前 私ばっか見てたくせに!」

先の描写にあった通り、人目もはばからず涙を流せる彼女が
この場面では慌てたように涙をぬぐっています。
ここに他者への共感から流す涙”と紛れもない“当事者として流す涙”との違いが表れています。

そして、そのような彼女の変化を“彼”が見逃す訳もなく、
冒頭のように今は彼女をただ優しく見守る歩君の姿がそこにはありました…。

うるし「あ すっかり真っ暗だな 集中しすぎちゃったか」
うるし「ゴメンな そろそろ帰ろっか」
歩  「そうですね」

自覚があろうとなかろうと流れる時間に逆行するすべはなく、
こうして本日も迎えた二人だけの下校時間

しかし、いつもと変わらぬこの瞬間も
やがて訪れる“終わり”を理解してこそ輝きを増すというもの。
たとえ逆らうことができずとも、
抗い・足掻いたその先で確かに得られる“青春”という名の宝物。
最後のその時までに一体どれほど謳歌できるのか、全ては今を生きる自分たち次第なのです。

駒を片付ける手を止め、向き合う二人が望む未来は同じ輝き

歩  「センパイ」
うるし「歩」

「「あと一局…!!」」

重なる波長は二人で歩んだ軌跡の証<あかし>。
重ねる想いは二人で歩む未来への導<しるべ>。

うるし「しょーがないなー あと一局だけだぞ!」
歩  「ありがとうございます」

ラストページ欄外に添えられた“煽り文の通り『泣いても笑っても、好きでも、あと365日。
時を刻む音色が強くなる中、未来の輝きも増すばかり。
残された日々へ確かな希望を示しつつ、二人は新たな盤面世界を紡いでいくのでした…。
というところで第62局が終了。

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◆まとめ

以上が、それでも歩は寄せてくる】第62局の感想となります。

いつかは描かれるだろうと思っていた、
“うるしちゃんの卒業”に向けた焦燥戸惑いがテーマになったお話。
今回はその第一弾という感じで、作中の時間経過に合わせ、
今後も定期的に描かれていくことになりそうですね。

“終わりの時”を自覚したことで彼女の内面にも少なからず影響が出ることでしょう。
その事実がこれからの展開にどう作用していくのか。
さらなる変化を迎えようとしている乙女の心模様に今後も目が離せませんね!

また、来週の2020年6月17日(水)には最新コミックスの第4巻がついに発売となります。
ご予約される方はお忘れなく…!
それでは皆さん、素晴らしいエンタメ人生を~(。・ω・)ノ゙

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