皆さん、こんにちは!エンタメ侍です。
今回は【チェンソーマン】第2巻の収録エピソードを対象に、
今後の展開に向けた『伏線』と思われる内容をまとめていきます。
◆【チェンソーマン】第2巻『伏線』まとめ
▼はじめに
前回の第1巻『伏線』まとめに引き続き、
今回は第2巻の収録エピソードを対象に『伏線』と思われる内容を
それぞれエピソード順にまとめていきたいと思います。
第2巻に収録されているのは
『[第8話] チェンソー VS コウモリ』から『[第16話] はじめての味』までです。
なお、本記事では『伏線』を以下のように定義しています。
◎エピソードをまたいで『回収』されたもの。
◎または、今後『回収』される見込みのあるもの。
エピソード内で完結しているものは『伏線』というよりも
“フリ”と“オチ”の関係性なので省きます。
今後の展開につながりそうなワードや描写を整理することが目的となります。
それでは以下よりエピソード順にまとめていきます。
▼収録エピソード&『伏線』リスト
◎[第8話] チェンソー VS コウモリ
・力の使い方①
これまでのデンジの戦い方といえばチェンソーを振り回すだけの一辺倒なものでした。
しかし今回、咄嗟の判断で両腕のチェンソーの一時的な解除に成功したデンジ。
直後に本人も「チェンソー引っ込めれたの!?」と驚いており、
自分でも“何ができるのか”をまだ理解できていないことが明らかになりました。
本作は戦闘面一つ切り取ってみても、“主人公の成長”というものを大変丁寧に描いています。
一般的にバトル漫画では各章で主人公の必殺技や能力、
さらには形態がどんどん増加・変化していくのが常です。
作品によっては物語が進むにつれて主人公が何でもできるようになってしまい、
“今どれくらい強いのかが全く想像できない”、なんて状況もしばしば見受けられます。
その点、本作では何の前置きもなくデンジが急激に強くなることもなければ、
本来の能力から大きく逸脱した技を披露することもありません。
デンジは過去の戦闘や会話の中で得た知識・経験をもとに、
少しずつ着実に戦い方のバリエーションを増やして強くなっていきます。
(※第2巻『[第9話] 救出』参照)
要するに、本来なら“修行編”としてカットしてしまうような内容を
本編のストーリーと絡めて同時並行で描いている印象を受けるのです。
結果、“今デンジに何ができるのか”が読者にも容易に想像できるため、
デンジの強さには説得力が生まれています。
加えて本作のユニークなところは、その事実すら逆手にとって
読者の予想を大きく裏切るということ…!
“なるほど、そんな使い方があったのか!”の代表例が第6巻『[第49話] サメハリケーン』。
デンジのひらめきがいつも機能しているかどうかは別として、こういった“驚き”が
彼の戦闘場面では随所に見受けられ、次はどんなクレイジーな発想で窮地を切り抜けるのかと、
主人公への期待値が自然と高まっていきます。
今回の内容は彼の戦闘力向上には直接つながらないものの、
デンジが自分の力の使い方を理解し始めたその第一歩であるため、
ここにしっかり記録しておきたいと思います。
巻数 | 関連エピソード | 紐づく伏線 |
第5巻 | [第37話] 電車・頭・チェンソー | 力の使い方② |
第6巻 | [第49話] サメハリケーン | 力の使い方③ |
[第51話] ダークダイビング | 力の使い方④ | |
第8巻 |
[第68話] ダークパワー | 力の使い方⑤ |
[第69話] シャイニングパワー | 力の使い方⑥ |
◎[第9話] 救出
新たな伏線は特になし。
巻数 | 関連エピソード | 紐づく伏線 |
第1巻 | [第1話] 犬とチェンソー | デンジとマキマの抱擁 |
◎[第10話] コン
新たな伏線は特になし。
巻数 | 関連エピソード | 紐づく伏線 |
第1巻 |
[第1話] 犬とチェンソー | デンジとポチタの契約 |
マキマの目 |
◎[第11話] 妥協
・『狐の悪魔』①
今回ようやく言及されたのが“デビルハンターは悪魔と契約して戦う”という重要な事実。
その一例としてアキは『狐の悪魔』と契約していることをデンジに明かしました。
契約内容は“力を借りる代わりに体の一部を狐に食わせる”というもの。
悪魔に関する情報は今後も徐々に明らかになっていきますが、
『狐の悪魔』との契約内容についてはここが初出です。
また、後にアキは“手の内は信用した人間にしかみせちゃいけないぞ”と語っており、
逆に考えると、既にこの時点で彼はデンジに少なからず信頼を寄せていたことが窺えます。
(※第3巻『[第20話] 飲み』参照)
巻数 | 関連エピソード | 紐づく伏線 |
第3巻 | [第17話] デンジを殺せ | 『狐の悪魔』② |
[第20話] 飲み | 『狐の悪魔』③ |
◎[第12話] 揉む
・「覚えて」
“初めて胸を揉んでみたら大した事なかった”という糞みたいな理由で落ち込んでいたデンジ…w
そんな彼に対し、マキマさんが優しく語り掛けた内容がこちら。
マキマ「デンジ君 エッチな事はね」
マキマ「相手の事を理解すればするほど気持ち良くなると私は思うんだ」
そのままデンジと指を絡ませ、自らの耳や唇を触れさせるマキマさん。
デンジの指をくわえながら囁く彼女の言葉は
従順な飼い犬の記憶と心に両者を繋ぐ“見えない楔”を刻みます…。
マキマ「デンジ君の目が見えなくなっても 私の噛む力で私だってわかるくらいに覚えて」
いざ戦闘が始まれば、視界を奪われる状況など容易く想像できる作中世界。
いつかこの“楔”も『回収』される日がやって来るのかもしれません…。
また、今回彼女が語った“理解することで得られる幸せ”とは真逆のテーマを描いているのが、
第7巻より始まる『刺客編』です。
・「なんでも一つ叶えてあげる」
続けてマキマさんが口にしたのはデンジへのある“お願い”について。
マキマ「銃の悪魔を倒して欲しいの」
今のところ、作中最大の宿敵とされている『銃の悪魔』。
その『銃の悪魔』の討伐を巡って二人が交わすのはなんとも意味深な密談。
マキマ「もしもデンジ君が銃の悪魔を殺せたら 私がキミの願い事なんでも一つ叶えてあげる」
デンジからすれば願っても無いこの申し出。しかし、現時点で既に気になることが二点。
一点目は少し考えすぎな部分もあるでしょうが、
ここでマキマさんが持ちかけているのは『契約』であるということ。
“デビルハンターは悪魔と契約して戦う”
という事実が一つ前のエピソードで明らかにされたばかりです。
当然ですが、ここで“デンジがマキマさんから何か力を授かった”などとは私も思っていません。
問題なのはその文脈です。
お話の流れとして、マキマさんがまるで“悪魔のような存在”、
または“悪魔そのもの”とも捉えられる構成になっているのです。
二点目はマキマさんから与えられる対価について。
真っ当に予想すれば、いつも自分の欲望を優先させていた主人公が
いざ“なんでも願い事が叶えられる”となった時、自分ではなく他者のためにその機会を使う、
という展開が物語としては大きなカタルシスを生むかと思われます。
しかし、重要なのは他者のために動かざるを得ないその状況。
どう考えても悲惨な未来しか予想できず、
全てマキマさんの手のひらで転がされているように思えてなりません…。
物語の終盤、もしくは大きな転換期に『回収』されるであろう『伏線』の一つです。
=======※追記_ここから=======
第10巻『[第80話] 犬の気持ち』を読み終えて。
こんな展開、誰が予想できまんねん…!w(o^-^o)
確かに“転がされて”はいるんでしょうが、マキマさんからしても想定以上の『願い』なんじゃ?w
=======※追記_ここまで=======
巻数 | 関連エピソード | 紐づく伏線 |
第10巻 | [第80話] 犬の気持ち | 叶えて欲しい事 |
◎[第13話] 銃の悪魔
・『銃の悪魔』が現れた日
13年前、アメリカで銃を使った大きなテロが発生しその日に『銃の悪魔』が出現したとのこと。
第1巻『[第6話] 使役』にて言及のあった“米国の件”とはこの事件を指していると思われます。
『銃の悪魔』自体の描写は未だありませんが、この出来事の詳細は
いずれ本編で描かれることになるのかもしれません。
また、注目したい点は作中最大の宿敵となる悪魔が“13年前”に出現し、
その事実を『第13話』で初めて言及したということ。
“悪魔”を題材にした本作において“13”という数字の持つ意味合いは大きく、
こんなところにも作者のこだわり、それを実現する構成力の高さが窺えます。
今思えば、このお話の前振りが『第6話』だったこともその一例です。
さすがに『第666話』までお話が続くことはないでしょうが、
今後はこういった“忌み数”と呼ばれる数字にも目を向けていきたい限りです。
何かまたおもしろい発見がありそうですね。
・田舎のネズミと都会のネズミ①
第2巻を読み返していて個人的に最も驚いた伏線がこちら。
アキの回想として描かれた一幕より、彼の弟『タイヨウ』が読んでいた絵本のタイトルに注目。
それは【いなかのネズミととかいのネズミ】という作品です。
第6巻まで読み終えた読者にはこの寓話が非常に印象深く記憶に残っているはず。
この段階で伏線を張っていたのかと、やはり驚きを隠せません。
詳細は後のエピソードで触れるとして、今回の回想で描かれているのは
アキがまだ“いなかのネズミ”だった頃であり、同時に、
彼が“とかいのネズミ”へと至るそのきっかけとなる出来事、
という点にも注目しておきたいところです。
巻数 | 関連エピソード | 紐づく伏線 |
第5巻 | [第42話] 泳ぎ方を教えて | 田舎のネズミと都会のネズミ② |
第6巻 | [第52話] 失恋・花・チェンソー | 田舎のネズミと都会のネズミ③ |
・『銃の悪魔』の肉片
圧倒的な力で世界中に甚大な被害を与え、現在までずっと姿を消している『銃の悪魔』。
その居所を掴むための手がかりが『銃の悪魔』の肉片です。
肉片同士は引き寄せ合う性質を持ち、この肉片を集めていけば
いずれ『銃の悪魔』に辿り着く、とのこと。
また、この肉片を意図的に悪魔へ食わせている存在も仄めかされています。
『銃の悪魔』側にも派閥があるのか、それとも統率が取れたワンチームなのか、
まだまだ不明な点が多く気になることだらけです。
巻数 | 関連エピソード | 紐づく伏線 |
第5巻 | [第38話] 気楽に復習を! | 肉片の向かう先 |
◎[第14話] エロキス
・朝のアレ
公安対魔特異4課、ある日の一幕。
デンジ「コイツめっちゃキレてんじゃ~ん 朝のアレのせいだな……」
パワー「あのイタズラはさすがにまずかったの……」
アキ 「あれは!いたずらレベルじゃねえ!!殺すぞ!!」
一体何をやったんだ?w うんこか?うんこなのか?w
(※第2巻『[第11話] 妥協』参照)
いつか『回収』される日を信じて待ちましょう!(o^-^o)
・荒井とコベニの評価
新キャラの姫野先輩(※以下、姫パイ)が引き連れてきた新人二名。
その評価は以下の通り。
姫野「荒井君は実力不足だけどやる気は十分って感じ」
姫野「逆にコベニちゃんは引っ込み思案だけどかなり動けるかな」
この評価の意味するところがわかるのは第4巻でのこと。
◎[第15話] エンドレス8階
・『幽霊の悪魔』①
今回のお話で姫パイは『幽霊の悪魔』と契約していることが判明。
自身の右目を食べさせたかわりにゴーストの右手を使えるとのこと。
しかも透明であるため、一部の例外を除いて相手がゴーストを掴むことはできず、
敵からすれば非常に厄介な能力だといえます。
さらに、姫パイは『切り札』を隠し持っていることも言及しており、
その詳細は第3巻『[第25話] ゴースト・ヘビ・チェンソー』にて明らかに…。
巻数 | 関連エピソード | 紐づく伏線 |
第3巻 | [第25話] ゴースト・ヘビ・チェンソー | 姫野の切り札 |
第5巻 | [第35話] 未成年 | 『幽霊の悪魔』② |
・コベニの家族①
デンジ程ではないにしても、なかなかの闇に包まれているコベニちゃんの家庭事情。
今回明らかになったのは彼女には優秀な兄がおり、
親御さんは彼を大学へ行かせるためにコベニちゃんを無理やり働かせたという事実。
そして彼女には風俗かデビルハンターという究極の二択しかなかったと…w
今後コベニちゃんの家族が本編に登場することがあるのかはまだ不明ですが、
気になる彼女の家族構成については第3巻『[第20話] 飲み』へと続きます。
巻数 | 関連エピソード | 紐づく伏線 |
第3巻 | [第20話] 飲み | コベニの家族② |
◎[第16話] はじめての味
・ノーベル賞
謎の空間に閉じ込められ、徐々に頭がおかしくなっていく4課メンバー。
一方、こちらは通常営業で頭のおかしいパワ子ちゃん…w
パワー「ワシは暇だからノーベル賞を考えておった!」
パワー「ノーベル賞を発明すれば人間はワシにひれ伏すじゃろうて!」
パワー「そのあとはノーベル賞を踏み台にしてワシは総理大臣になる!」
彼女の相変わらず無邪気&幼稚な発言の数々でニンマリさせられますが、
実はこの“ノーベル賞”発言すらも見事『回収』してしまう訳であり、
藤本タツキ先生の構成力にはまったく恐れ入ります…!
巻数 | 関連エピソード | 紐づく伏線 |
第3巻 | [第19話] ノーベル賞 | 恐怖② |
・タバコ
新人二名が神経をすり減らす中、タバコを吸いながら至って冷静な様子の姫パイ。
ここでの彼女の発言内容に注目。
姫野「依存できるモンがあるといいよね~ 何かに寄りかかって生きたい人生ですよ」
彼女はアキと組むまでに6人ものバディを失っています。
日々死と隣り合わせな世界に身を置く上で、
彼女がなんとか平常心を保つために辿り着いたのがこの境地なのでしょう。
表面上はタバコに依存しているように描かれていますが、
実際のところ、姫パイが依存しているのは『早川アキ』という存在です。
それを踏まえると、第3巻『[第18話] チェンソー VS 永遠』にて
アキに迫る“死”を感じ取った彼女が一転して急に取り乱したことも、
物語の展開としては非常に自然な流れといえます。
(※第3巻『[第18話] チェンソー VS 永遠』参照)
そんな姫パイから、タバコだけでなく先の精神性も引き継いでいるのがアキです。
彼もまた復讐に燃える“まともな”人間。この二人のつながりを象徴する会話劇が以下の内容。
姫野「一本あげる」
アキ「骨が腐るから吸わない」
姫野「長い付き合いになりそうだから吸ってほしいな~……」
アキ「一本だけ吸ってやる 一生で吸うタバコはこの一本だけだ」
何気ない日常の一幕。
しかし、この日交わした彼女との約束は巡り巡って彼の窮地を救う一筋の光明に…。
その詳細は第5巻『[第35話] 未成年』をご確認下さい。
巻数 | 関連エピソード | 紐づく伏線 |
第3巻 | [第18話] チェンソー VS 永遠 | ※該当なし |
第5巻 |
[第35話] 未成年 | 『幽霊の悪魔』② |
[第41話] 嵐の前 | ※該当なし |
◆投稿動画
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◆まとめ
以上が【チェンソーマン】第2巻の『伏線』まとめとなります。
改めて振り返ってみると、まだまだ序盤ということで
今後の展開へつなげるための“地盤固め”や“種まき”をしている、
そのような印象を強く受けますね。
しかし、“まさかこの時点でアレを仄めかしていたのか!”などの発見も多く、
読み返す度に新鮮な気持ちを味わえています。
例えばアキの弟『タイヨウ』が読んでいた絵本の件など、
気づいた時には本当に震えましたよ…!w(*´꒳`*)
おそらくまだ私が気づいていない『伏線』も多々あるのでしょう。
今後も読み返していて新たに発見したものがあれば、既存の記事にも
隙を見て追加していこうと思います。
ということで、次回は全読者が戦慄したであろう“例の急展開”を含む第3巻…!
これまで通り、じっくり読み解きまとめていきたいと思います!
それでは皆さん、素晴らしいエンタメ人生を~(。・ω・)ノ゙
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